こんにちは。一般社団法人パートナーシップ協会です。「誰もが働きやすい社会実現のため」にジェンダー平等セミナーや研修、監修事業を展開しております。
今回は一般社団法人パートナーシップ協会の定例会の様子をお届け!
インターン生を始め、Z世代を中心としたメンバーが集まってくれました。
・ジェンダー表現クイズ
先日Tokyo MX『5時に夢中!」放送(2022年4月26日放送)、スタジオで行った『ジェンダー表現クイズ』を協会のメンバーとも体験をしてみました。
ジェンダー表現クイズとは、ジェンダー表現ガイドブック、LGBT報道ガイドラインに伴い、アップデートされた『ジェンダーの新常識』について問うもの。例えば、スチュワーデスの常用語が客室乗務員と変わったように、ジェンダーが含まれる言葉の表現は日に日に変化をしています。さて、あなたはジェンダーの教養、アップデートできていますか?
例えばイクメンという言葉は2010年に内閣府が少子化対策の一貫として作ったもの。流行語大賞トップテンに入るなど、誰もが知る言葉になりましたが、2019年の朝日新聞社のアンケートでは約7割が「嫌いな言葉」と回答。
質問:「イクメン」の代わりに使える言葉って何かある?
ー「育児に熱心な男性?」
ー「良育者」
ーそもそもイクメンという言葉が不要になってきている時点で、世の中は前に進んでいるんだと思う。
育児をする男性を褒める言葉のみ存在し、対になる言葉が女性にないことが問題視されています。育児をするのが女性が当たり前だと思っているバイアスを助長しかねないと言われています。女性が育児を褒める言葉「イクウーマン」があったり、そもそも育児と性別を掛け合わせる言葉が性別役割分業を押し付けかねないので、イケているパパとは何か?「私にとってのイケパパは一緒に遊んでくれるパパ」「イケママって仕事を頑張ってくれるところ」など「パパ」「ママ」の多様な在り方を受け入れる言葉があっても良いのではないでしょうか。
皆様はどう思いますか?
・ジェンダーディスカッション
毎月テーマを設けて気になるジェンダーニュースを紹介したり、ディスカッションをしたりしています。今回のテーマはジェンダー表現で懲戒処分を受けた裁判事例。「違和感を感じる」「学校側のジェンダー教育はどうだったのか」「生徒と教授ではなく、教授と大学側の裁判なので、論点はジェンダーではなく懲戒処分なのでは」など…
メディアには論じるだけの十分な経過や具体的な記載がされていないこともあり、むしろ「ジェンダー発言をした教授を懲戒処分をすることは大学側として正しくない対応である」「大学と言う公的な場でジェンダー発言をしても問題ない」という余計なバイアスを生むかもしれないことも問題点として挙がりました。一方で、ジェンダー発言が懲戒処分にまで発展する程重要なトピックになりつつあるということは、企業を含め、危機感を持って対応をしなくてはいけない問題であることの表れと言えるでしょう。
論点がどこなのか、ニュースを見る目を養わなくてはいけないこと、ひとつの記事をとっても多様な意見が存在することがわかります。
自分の価値観を伝え、他人の価値観を深く知る機会は日本ではまだまだ少なく、本来多様な価値観を持っている私達日本人はどうじても同一思想(周りも自分と同じ意見だろう)に取りつかれがちです。しかしそれは思い込みであることも多く、協会という比較的価値観の似た人が集まりやすいコミュニティ内でさえ、同じ意見が出ることはほぼありません。ディスカッションこそ、どんな立場や性の人の意見を聞く貴重な機会であり、多様な価値観を受け入れることができる絶好の機会です。
一般社団法人パートナーシップ協会では、そのような機会をじゃんじゃん設けております。今後もご期待ください!!!
・その他
学生のほうが大学や教授よりもジェンダー意識が高いことも多く、大学側は問題が起きてからしか対応をしない。「学校でのジェンダー教育が気になる」「何かないかと不安」「あらかじめジェンダー教育を徹底しておいたほうがいいのでは」など様々な意見が出ました。
価値観は千差万別。誰もがリスペクトされる世の中を目指して、ひとりひとり価値観を伝えあい、どんな努力をしていったら良いのか、日々議論を交わし、一緒に成長していきたいですね!!
◆一般社団法人パートナーシップ協会
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