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外資系企業から地域おこし協力隊へ。農業を通じて社会貢献を志す大西さんの物語。

アフリカで育ち、アメリカでキャリアを築いてきたグローバルな大西さん。協力隊のなかでも「なぜ大館に?」と聞かれることが多い彼女に「なぜ大館なのか?」「なぜ協力隊なのか?」をインタビューしました。

自己紹介をお願いします。

ー私は東京都出身で、2023年8月から協力隊として大館市に移住しました。父の仕事の関係で子供の頃はタンザニアやエチオピアで過ごし、中学時代は札幌、高校時代は東京、その後、大学と大学院をアメリカで修了し、東京とニューヨークでファイナンスや会計の仕事をしていました。

大館に移住したきっかけを教えて下さい。

ー2020年に初めて秋田に旅行に来たことがきっかけです。山々に囲まれた雄大な自然の美しさに心を奪われました。

田舎の自然ってどこも似たように感じる方もいると思いますが、そんなことはなくて、秋田の風景はスイスに似ているんです。親戚がスイスに住んでいるので子供の頃によく遊びに行っていて、いつかスイスに住んでみたいと考えていました。

現実的にスイスに住むのは難しいですが、秋田は秋田杉の美しさや、山間部にローカル線が通るのどかな風景がスイスに似ているので、秋田に移住してみたいと思うようになりました。

秋田の中でも大館を選んだ理由は、もともと農業に興味があったので協力隊としてチャレンジしようと考えていたときに、ちょうど大館で農政課の協力隊を募集していたためです。

他にも、秋田犬やきりたんぽや曲げわっぱなど、特産物の魅力がつまった場所なので、農業だけじゃなく観光としてのポテンシャルを感じたため大館に決めました。

なぜ外資系企業から地域おこし協力隊に?

ーもっと日本に貢献したいという気持ちが強くなったことが大きな理由です。やはり外資系企業で働くというのは外国の利益に貢献することになるので、日本人としてもっと日本に貢献したいと考えるようになりました。

日本は様々な社会課題を抱えていると思いますが、そのなかでも地方創生のニュースをよく目にするようになった頃に、地域おこし協力隊の制度を知りました。協力隊として日本に貢献しながら農業にチャレンジするにちょうどよい制度だと思い、応募したのがきっかけです。

現在はどのような活動をされていますか?

ー様々な農家さんを訪問して農業を勉強しながら、農業関連ビジネスを模索しています。また、地域の人達との人脈形成に力を入れており、分野を問わず地域のイベントや産直ショップのお手伝いなど、様々な活動に取り組んでいます。

例えば、大館市役所とJRと地元の企業が共同で大館駅の産直ショップ「THE ODATE より見世」というプロジェクトを実施しているのですが、私も生産者さんへ売上の支払いや在庫管理などで携わっています。より見世は地場産品のコンセプトショップなので地元の人達との繋がりが広がるのが嬉しいですね。

また、農村活性化の文脈で「十ノ瀬 藤の郷」のイベントを手伝ったことで、県内外から藤の花を見に来たたくさんのお客様とふれあい、地域資源の可能性を肌で感じました。

今後は農業と掛け合わせて、地域資源を活かしたビジネスを考えたいと思います。

協力隊に応募してみようと思っている方にメッセージをお願いします

ー新しいことにチャレンジしたい人に、協力隊は本当に良い制度だと感じています。給与が保証されながら自由にチャレンジができるので、社会人でこういった機会を得られるのは、非常に貴重でありがたいと感じています。興味がある方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。

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