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ユーザーと二人三脚で協業パートナーへ

バブル崩壊で仕事がなくなったエムアンドエスですが、
ここで創業社長の天然発言が会社の方向性を変える。
仕事ないんだから、形振り構わず仕事を取ってくる!というのが普通の社長のすることだと思うが

「これからは直接取引中心の会社にする!」
「景気が悪くなったからって下請けに仕事出さないなんてSI企業の責務放棄!」

と、逆切れしたのだ。

​社員からすると、いやいや、SES系の仕事も無いのに直接取引って何言ってるの・・・という
感じだったが、、、言い続けるって大事よね(遠い目・・・)

運の悪いことに、
自分は、奇跡的に1社だけあった直接取引顧客のシステムを担当していた(正確に言うと先輩に押し付けられたが正解)
ついでに言うと、
自分は仕事に関しては自分の好き嫌いはさておき、頼まれた仕事には(嫌々ですが)応えてあげるタイプだった。

ついでに言うと、
自分は前職で、自分が作ったプログラムが動いているところを見た事がなかったので、転職時に直接取引のある会社としてエムアンドエスを選んでいた。(入社したらSESジプシーだったので面接時に言った事と違うだろーーーと思ったが)

だからね、まあ、仕事無いしヒマだし、会社潰れるまでは仕事しますよって事で
システムのドキュメント化、プログラムロジックの標準化をしたりしながら
直接取引顧客のシステムを地道にメンテナンスしてみた。

​運の良いことに、
顧客のシステム担当者が、協力してシステムの改善に取り組んでくれたことが救いだった。
仕様書が存在しない(プログラムとデータから読み取るしかない)
機能一覧、ファイル一覧や項目定義も無い(使っているモノと使っていないモノの区別がつかない)
システム発注しても正しく意図が伝わらない(顧客担当者は困っていた・・・)
動かすと落ちるシステムがある(顧客担当者は困っていた・・・)
バグだらけでデータが壊れる(顧客担当者は困っていた・・・)
こーゆー、システムを二人三脚で地道に1つ1つ修繕していったのよ。

ちなみに、コレ大手SIerが放置したシステム。
そして、顧客のIT部門がからんでいないので、担当者はシステムのことは分からない事務職の社員。
本当に困っていたんだと思う。結果として、強固な信頼関係を構築したわけです。

この後、「ドラマかよ!」というような紆余曲折がありましたが
大型の制度改定、オフコン→クラサバ化、会社合併・・・等のシステムを経て
30年続くお付き合いになり、顧客と協業パートナー関係を築くことが出来ました。

この顧客との出会いが、エムアンドエスを
SESから直接受託取引を主とする会社に変えた。
先代社長の天然無理難題が実現してしまった!!!!

(つづく)

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