こんにちは!六元素情報システム株式会社です。
連載している新卒社員インタビュー記事で、たびたび話題に上る「役員陣」。多くの新入社員が、面接にて印象深かったと語ってくれました。今回はそのうちの一人である、CTO(Chief Technology Officer:最高技術責任者)の石さんにインタビューしました!
プロフィール 石 則春(イシ ソクシュン)
中国にてディーゼル機関車制御システムの研究開発、日本の大手銀行向けシステム開発を行う。2002年来日後、ダム・土砂災害監視システム、キャリアプラットフォームの開発を経て、ビデオレコーダー規格関連の開発を担当。2008年日系大手企業に転職し、PMとして歩行者行動予測、車載組込系の研究開発へ参画。2015年六元素へ入社し、現在CTO兼上席執行役員。
横浜北口の狭いレストランで社長と会ったのが始まり
日系大手企業で研究開発員やPMをしていた石さんが、六元素に参画したきっかけを教えてください。
もともと、「人々の役に立つものを自分の手で生み出したい」と長年考えていました。これは、今もずっと変わっていない私の夢です。それが大きな会社では難しくて、どこか良い職場環境がないか探していたときに、余社長と話してみないかと誘われました。断ったら悪いので、話だけ聞いてみようと思って承諾しました。実は、別の会社にも同じように誘われていて、すでに入社が決まっていて。入る気は全然なかったんです。
社長との初対面は、横浜北口の狭いレストランでした。話してみると、余社長は、他の社長とは違いました。もう昔のことで詳しくは覚えていませんが、とにかく大きい計画を語るタイプではない、堅実な人だという印象を受けました。私は少しずつ着実にやっていくタイプが好きなので、この人は信頼できると感じたことを覚えています。
そして何より、彼からも「世の中の役に立つものを作りたい」という熱い思いを感じたんです。そのころは会社の規模がまだ小さくて、入社しても給料はあまり出せないと言われました。それでも、自分の夢を実現できる会社はここではないかと思い、六元素へ入りました。
研究開発部を立ち上げ、技術責任者へ
自社製品・サービスの開発をしている研究開発部を立ち上げたのは石さんだと伺いました。経緯を教えてください。
入社当初はプロジェクト単位しかなくて、部署がありませんでした。私は金融系プロジェクトでPMをしていたのですが、ある日「ロボット早めにやらないと間に合わないよ」と社長に言われました。急いで仕事を引き継いで、研究開発部を立ち上げました。
どういうことかというと、以前からロボットやりたいねと話していたんです。今まで7年間のうち、社長とふたりで食事をしたのは全部で3回。1回目は先ほど話した入社時で、2回目に具体的な夢の話をしました。ロボットに搭載するアプリの開発プラットフォームを作りたいという話で盛り上がったんです。この後、研究開発部を立ち上げて技術面での責任者となりました。ちなみに3回目は先週です。
もともと研究開発のキャリアがあったというのもありますが、自分は通勤も片道2時間近くあって長いので、通勤中にコーディングして自らアプリを作っていました。その情熱を、社長も知っていたんだと思います。電車の時間は自分の時間。誰にも邪魔されないですから。
この後、研究開発部のメンバーで日本最大級のハッカソンに出場し、そこで開発したロボットアプリは最優秀賞をいただきました。このようなノウハウを現在の自社製品・サービス開発に活かしています。
石さんがセンター長を務める先端技術開発センターについて教えてください。
先ほど話した研究開発部は、現在このセンターの傘下にあります。研究開発部では、自社製品・サービスを作っています。例えば、『Rakumon』という教育支援アプリがあり、これは、最先端のコンテナ、AI技術を活用して作ったシステムです。センター下にはもう一つ、先端技術推進室という部署があります。ここでは、お客様とともに最先端技術を活用して、システム開発の生産性を向上させるフレームワーク開発を行っています。さらに先端技術開発センターでは、各事業部のプロジェクトの技術的支援も行っています。
CTOが考える、六元素のこれから
どのような会社にしていこうと考えていますか?CTOとしてどのように関わりますか?
六元素はやはり「顧客へ感動を、社員へ幸せを」という理念のもとに発展していかなければいけないと思います。また、個人的な願いとして、皆さんとともに100年企業にしていきたいとも思っています。未来においても、誰かの役に立つ、社員を幸せにするという方針は守りたいです。
このためにCTOとしてできることは、会社全体の技術力をアップさせ、IT企業として強くすることだと思っています。例えば、全社に散らばっている技術的ノウハウを集めて、整理し、それを全社で共有することです。さらに、製品ソリューション事業では扱うソリューションの幅を広げたり、『Rakumon』ではWeb3.0の技術を取り入れたりすることも考えています。
今後どんなメンバーと一緒に働きたいと考えていますか?
新卒採用面接で、私が必ず確認していることは次の3点です。
①夢を持っているか
人間は、何か目標を持たないと長く続けられないと思います。自分の夢を追い続けて、信念を貫き通す勇気と情熱が大切です。
②学習力
IT業界は速いスピードで発展しています。新しい技術に興味を持って、次々と学べる方と一緒に働きたいです。
③チームワーク
現代社会において、一人では偉大な業績が生み出せないものです。チームメンバーが助け合い、お互いの弱点を補完することで、個人では達成できない仕事を、組織として成し遂げることができるのではと思います。
今後の石さんの夢について教えてください。
冒頭でもお話ししましたが、「人々の役に立つものを自分の手で生み出す」ことが自分の夢です。この夢は、もちろんまだ実現できていません。現在『Rakumon』の登録生徒数が2万人を超えましたが、世界中に広がっているものはまだありませんから。10億人に使ってもらうまでが夢です。会社としても、多くの人に使ってもらうことが目標です。技術の力で世界を変えていきたいと考えています。私たちはどんな製品でも作れますから。実現するまで、やり続けます。