今回は、2025年にグリッジへジョインしたShinさんに話を伺いました。
マレーシア出身のShinさん。大学で友人に勧められた1本のアニメをきっかけに日本のコンテンツにのめり込み、卒業後、「日本で生活をしてみたい」という強い気持ちから来日します。日本語学校、音楽の専門学校を経てたどり着いたのは、思い描いていた音楽業界ではなく、デジタル広告の世界でした。
それから6年半。広告運用の専門性を積み上げてきたShinさんの目に、ある日「広告×音楽」という求人が飛び込んできます。
遠回りに見えた6年半。その経験が、いまJ-POPを世界に届ける仕事につながっています。Shinさんに、これまでの歩みと、いま担っている役割について話してもらいました。
目次
大学の友人に勧められた、1本のアニメから。
▍まず、ご出身と、日本に来られるまでの経緯を教えていただけますか?
マレーシア出身で、大学を卒業した後、2016年に日本に来ました。
▍大学では金融・経済を専攻されていますよね。そこから日本へ、というのはどういうきっかけだったんですか?
すごく単純な理由なんですけど、大学に入ってできた友達にアニメが好きな子がいて、あるアニメを勧められて一緒に見ることになったんです。
そこから自分でもどんどんハマっていって。
結局、大学の4年間はずっとアニメを見ていました。
そこから、アニソンやJ-POPも好きになり、途中から「絶対に日本に行きたい」という思いが出てきたんです。
▍最初に勧められたアニメは何だったんですか?
『NARUTO -ナルト-』ですね。
それが面白くて、そこからジャンプ系はほとんど全部見ました。
『ONE PIECE』は今でも大好きです。
▍『ONE PIECE』は1話から見るとすごい長いですよね。
当時はシェアハウスに住んでいて、皆が一気にネットを使うと回線がすごく悪かったので、回線が一番スムーズな深夜にずっと見ていました。
そんな生活だったので学校にあまり行っていない時期もありました(笑)
▍そこまでハマっていたんですね(笑)日本語はどのように勉強したのですか?
もともと全く分からなくて、アニメを見てから勉強し始めました。
大学3年の時に外国語の授業を受けることになって、そこで日本語を選びました。
ただ、授業の内容はひらがなやカタカナを学ぶくらいの、すごく簡単なものだったんです。
なので、ほとんどはアニメと歌詞で学びました。
▍日本語・中国語・英語・広東語・マレー語と5つの言語を話されますが、これはどういう環境で身につけられたんでしょうか?
マレーシアは多民族国家なので、複数の言語を学ぶんです。
共通言語は英語で、日本で言う国語ではマレー語について学びます。
私が通っていた学校では、マレー語・英語に加えて中国語も学んでいました。
好きな音楽を、共有できる人がいなかった。
▍日本語学校に通われた1年間は、どんな日々でしたか?
平日1日4時間は授業を受けて、その後はセブンイレブンでアルバイトをしていました。
日本語を習得するためにはとにかく喋るのが大事だなと思っていたので。
当時はシェアハウスに住んでいて、周りが全員日本人だったんですけど、みんな優しくて日本語についていろいろ教えてくれました。
学校では日本語の資格に向けた基礎的な勉強が多かったので、実際に喋る力は周りの人との会話で伸びていった感じですね。
▍その後、音楽の専門学校に進まれていますが、どういう経緯だったんですか?
日本語学校で進路の相談をする機会があって、そこで初めて「専門学校」という選択肢があることを知ったんです。
調べてみたら音楽の専門学校があって、気になってオープンキャンパスに行きました。
▍音楽の道に興味を持たれたのは、やはりアニメの影響が大きかったのでしょうか?
そうですね。「日本の音楽を世界に広めていきたい」という思いがありました。
というのも、マレーシアにいた時、周りの人はみんなJ-POPを知らないし、アニソンも知らなかったんです。
好きなものを誰とも共有できなくて、ちょっと寂しいという気持ちがありました。
専門学校に行って、そこからレコード会社や事務所に入って、J-POPを世界に届けていく仕事ができれば理想だなと思っていました。
▍専門学校ではどんなことを学ばれたんですか?
制作の分野がメインでした。
先生方がマネージャーさんやライブ制作の方だったので、現場のことについてすごく詳しく教えてもらえる環境でした。
とにかく日本にいたかった。音楽ではなく広告の道へ。
▍就職活動では音楽業界を中心に受けていましたか?
あまりにもうまくいかなくて、いろんな就活サービスを使って、音楽業界に限らずとにかくいっぱい応募していました。
音楽業界で働くことができれば一番嬉しかったのですが、とにかく日本にいたかったので、音楽業界以外も受けていました。
▍そこから、どうやって最初の会社と出会うんですか?
スカウトのメールが来たんです。
おそらく自動で送られるものだったと思うんですけど(笑)
インフルエンサーマーケティングをやっている会社でした。
当時はインフルエンサーマーケティングというものが一般的ではなく、自分自身もあまり詳しく知らなかったこともあり、「インフルエンサーをプロデュースして売り出していく仕事」と勘違いをしていて(笑)
「音楽業界でアーティストをプロデュースすることと近い」と思って入ったのですが、全然違いました(笑)
ただ、とにかく日本で働きたかったことと、その会社の人もすごく良い人たちばかりでしたので、その会社に入社することにしました。
「まずはインターンでやってみないか」と言ってもらって、在学中からその企業で働き始めました。
▍その会社ではどんなことをされていたんですか?
インフルエンサー施策の分析レポートを作ったり、途中からは広告もやるようになりました。
社内に広告について知っている人がいなかったので、ほぼ独学です。
その後は、会社の統合などもあり、グループ内で広告を扱う会社に異動し、広告をより専門的に担当するようになりました。
異動先の会社もすごく良い人間関係に恵まれて、とても良い職場だったので、転職は全然考えていなかったんです。
SNSで出会った、「広告×音楽」という求人。
▍そこからグリッジとは、どうやって出会うんですか?
SNSでグリッジの「広告運用者募集」という求人を見つけたんです。
それを見て「夢のような仕事」と思いました。
当時の自分は広告しかできなかったですが、グリッジでなら、自分のスキルを活かしながら音楽の仕事ができるかもしれない。
そう思って応募しました。
▍他にも受けられていた会社はあったんですか?
転職活動をしていたわけではなかったので、グリッジだけ受けていました。
転職を考えていたわけではなかったので、応募したものの、ものすごく悩みました。
前の会社は上場企業で安定していましたし、条件面も人間関係も環境も、全部良かったんです。
新卒の育成も任せてもらっていたり、周りから頼られている実感もすごくありました。
そういうポジションを全部捨てて行くのか、というのはすごく悩みましたね。
▍最終的に決断できた理由は何だったんでしょうか?
当時の職場の上司に相談したんです。
そうしたら「それ、ずっとやりたかったことじゃないの」「夢の仕事じゃん」と言われて。その一言が後押しになりました。
その上司には今でもとても感謝しています。
「数字」の裏には必ず「人」がいる。
▍グリッジではどんな業務を担当されているんですか?
メインは広告です。
クライアントのニーズと予算を踏まえて、どういう広告の回し方が最適かを提案して、運用して、分析・報告までする。広告に関する業務を一気通貫でやっています。
ただ、グリッジでは広告だけをやることは推奨していないので、SNSの整備やKOL施策など、掛け合わせの施策を他のメンバーと一緒に提案していく形です。
▍なぜ広告単体ではなく、掛け合わせなんでしょうか?
広告って数字を重視することが多いと思うんですけど、その数字の背景には必ず人がいます。
例えば、日本人はあまりSNS広告にコメントをすることはありませんが、インドネシアや台湾だとコメントがすごくつくんです。韓国もたまにつきますね。
そこを見ると、実際に見た人がどういう思いを持ったのか、どういう感情が動いたのか、といったインサイトが分かる。
そのインサイトを広告だけに閉じるのではなく、SNSやKOLなど、その他の施策にも活かしていくことが可能だからです。
あとは、例えばInstagramで広告を出した場合、プロフィールを見に来てくれる人もいます。
その時にプロフィールの一番上に情報をまとめておくとか、ライブが近いことや新曲が出ていることをちゃんと書いておくとか、ストーリーズを更新しておくとか。
そうすると、広告から来てくれた人を取りこぼさずにフォローしてもらえる。
広告は認知してもらう機会になることが多いですが、その後の「受け皿」をしっかり整えておくことが必要で、それは広告以外の施策になってくるので、広告だけに閉じず、その他の施策とも連動させることが大切になります。
グリッジという組織を支え、音楽業界に貢献していきたい。
▍グリッジに入られてから、嬉しかった瞬間や、やりがいを感じたのはどんな時ですか?
複雑な広告の運用だったり、仕組み化だったり、そういうコツコツとした部分でみんなを支えられているなと感じられる時に、やりがいを感じますね。
自分自身はあまり表に立ってうまく話をしたり、コミュニケーションをすることは得意ではないのですが、ミスなく丁寧に仕事を進めることや、仕組み化をしていくといったところは得意なので、そういった強みを活かしながらグリッジに貢献ができて、その先の音楽業界にも貢献できたときには嬉しさを感じます。
▍今後、グリッジで挑戦してみたいことはありますか?
自分が何かやりたいというよりは、みんながより良い仕事ができる環境にしていきたいという気持ちが強いです。
細かな改善を積み重ねたり、仕組み化を進めたり。
組織が大きくなっていく中で、そういうものは必要になってくると思うので。
裏でみんなを支えるということを、自分のできる範囲でやっていきたいですね。
実際、自分1人でできることなんてほとんどありません。
だからこそ、みんなが力を発揮しやすい状態を作っていきたいなと思います。
▍最後に、これから応募を考えている方へメッセージをお願いします。
本当に音楽が好きで、J-POPの海外展開に貢献したいという気持ちがあれば、ぜひ応募してほしいなと思います。
あとは、みんなで協力し合って、補い合ってやっていく組織だと思うので、そういった働き方、チームワークを大切にできる方にも是非応募していただきたいです。
反対に、人の意見を受け入れられなかったり、どうしても自分のやり方で進めたいという拘りの強い方だと、少し難しいかもしれません。
スキルよりも人柄が大事かもしれないですね。
素直に学んでいける方に来ていただけたら嬉しいです。
いかがでしたでしょうか?
日本のアニメをきっかけに来日し、目指していた音楽業界ではなく広告の世界でキャリアをスタートしたShinさん。
そこで6年半かけて積み上げた専門性が、「広告×音楽」という一つの求人によって、ずっとやりたかったことにつながりました。
Shinさんのインタビューを通して、
「音楽が好きで、J-POPの海外展開に貢献したい」
「これまでコツコツ積み上げてきたスキルを活かして、音楽業界で働きたい」
そう感じた方は、ぜひお気軽にエントリーいただければと思います。
業務委託・正社員・学生インターン、様々な形で仲間を募集しております。
▼正社員:J-POPの海外展開をリードするプロデューサー / 業界経験不問
▼業務委託:J-POPの海外展開をリードするプロデューサー / 業界経験不問
▼学生インターン:音楽×海外SNSマーケの超実践インターン / 推し活経験者歓迎