自己紹介がてら過去の話をさせてください。
僕は昔から「普通じゃない」とか「変わってる」と言われて育ちました。
あまり自分で言いたくはないことですが、思い返してみると確かに少年時代は変だったかもしれません。
みんなが当たり前のようにやっていることを、なぜやらなきゃいけないのか先生にいちいち理由を聞いていました。
自分の中でなぜやらなきゃいけないのかがわからないと行動できませんでした。頑固な性格も相まって、説明されても理解できなければ納得しないで反抗し続けていました。
初めに言っておきますが、不良ではないです。笑 暴力を振るったり物を壊したりはしていません。
一例ですが、僕の通っていた小学校は朝のホームルームの前に読書の時間がありました。しかし僕は読書が好きではなかったので、入学した頃は粘土で遊んでいました。
今考えれば当然ですが先生に怒られました。
「なんでみんなと同じように本を読めないの?」と聞かれたのを今でも覚えています。
僕は素直に「読書より粘土の方が好きだから」と答えました。単純に読書は好きな人がする娯楽だと思っていたので、読書が好きじゃない僕はしなくてもいい事だと勝手に解釈していたのです。
そう言うと先生はさらに怒りました。何を言われたかは覚えていませんがとにかく怒られました。
その後いろいろあって「インコの飼い方」というを持って行きました。当時インコを飼っていたので家にあった本をテキトーに持って行っただけです。しかもその本を6年間持って行き続けました。正確には6年間同じ本を読んでいるフリをし続けました。
やっぱり変ですよね。自分で発達障害だったのかな?とも思います。でも当時の僕は自分がおかしいとか変わってるとか考えたことはありませんでした。むしろ読書が好きじゃない友達に対して「好きでもない読書をよく我慢してやってるなぁ。みんなおかしいよ。」と思っていたくらいです。笑
エピソードはこの一例でやめておきますが、色んなことで怒られました。中学校に入ってからは校則でいろいろと制限されることが増え、納得のいかない事だらけでその頃から少しグレていきました。
怒られることは別に良かったんですが、変わってるとか普通じゃないと言われることがその当時は嫌でした。今考えれば自分がおかしかったという事は理解していますが、別に自分は心のゆくままの選択をしていただけなのにそれを全否定される。我慢してみんなと同じように取り繕う。そんな日常にとても疑問を抱いていました。
長くなるので昔話はこのくらいにしておきます。
今では変わり者の自分を好きでいられます。
そんな少年時代から10年以上経ち、成長したと思いきや未だに「普通じゃない」「変わってる」と言われています。でも今は全く気にしていません。むしろ自分で認めているし、変わり者の自分を好きでいられます。
なぜ今も尚そう言われるのか。1番の理由はやっぱり田んぼを借りてお米を作ってる事です。
僕は都内に住んでいて職場も渋谷です。それでも3年前から田んぼがある千葉県まで通っています。友人等にこの話をすると「普通じゃない」とか「変わってる」とやっぱり言われます。
でも”普通”ってなに?と屁理屈のように聞くとみんな答えられないんです。
なので"普通”が何なのかを自分なりに考えました。
「普通」は「だいたいこの辺」という基準値
僕は自然が大好きです。
お米作りを始めたきっかけも、日常に自然と関わる機会を取り入れたかったからです。サーフィンやスノーボードも"地球で遊んでいる”感じがたまらないので好きです。
田んぼでひとり、草取りをしながら「普通ってなんだろう」と考えていました。よくある話ですが自分にとっての普通と人が感じる普通って違うんですよね。だから考えても結局わからなくて、その時はまだ自分も普通だと思ってました。
でもしばらくしてあることに気づいたんです。自分は世間一般で言われる”普通”ではないかもしれないけど、自分を全うに生きている。自分として最も”自然”の状態だという事に。自分らしいという状態に。
要するに「普通」は「だいたいみんなこんな感じにするでしょう」という基準値だと思うんです。たまたまその基準値に自分がぴったりハマるという人もいると思いますが、ほとんどの人が”自分らしさ”と”普通”にギャップがあると思うんです。
だから普通であろうとすればするほど不自然になってしまう人もいるはずなんです。僕はそれなんだな、と気づきました。協調性が無いと言われればそれまでですが、それが自分なんだな~と。
普通であろうとすることをやめた”自然”という状態になればいいんだと気づきました。
”自分らしさ”こそ多様性のきっかけ
普通じゃなくていいんだ、と気づいてからは普通じゃないと言われることが嫌じゃなくなりました。むしろこの自然でいられる状態を好きでいられます。自分らしく自分を表現できることが楽しいです。
だからみんながみんな自分らしく生きていればみんな変わり者だと思うんですよね。笑
でもこの話をすると「他人の事は考えないのか」とよく言われます。たしかに言いたいことは分かりますが、それは逆だと思います。
自分らしさを表現できるからこそ、1人ひとりの”その人らしさ”を尊重できるんです。十人十色という言葉があるように、人はそれぞれ個性が違うことは当たり前。自分が何色か分からないと他人の色も分からないというか、自分が何色か分かっていれば他人が何色でも綺麗だと思えるはずなんです。
例え話として、普通って何色だと思いますか?
個人的には「白」だと思います。すごく美しいけど、何色でもないというか。なんとなくそんなイメージです。
僕は「白」じゃない。ただそれだけです。もちろんもともと「白」の人もいますが、みんなそれぞれ綺麗な色を放ってると思います。それを無理やり”無色”にしようとすれば、不自然になりますよね。
なので僕は今「人を幸せにしたい」と本気で考えられます。何を以って幸せなのかは人それぞれですが、1人ひとりが自然でいられるような、そんな社会貢献をしていきたい。それが僕の目指す自然です。
ここは変わり者の集まり
当社には、はっきり言って変わり者しかいません。笑
でもみんな自分らしくて好きです。みんな尊敬しています。自分が変わり者だからこそみんな輝いて見えるんです。苦手なこともやってみようかなという気になれるし、成長しているかは分からないけど僕自身大きく変わりました。
もともとマラソンや水泳は不得意だったのですが、今ではトライアスロンをやっているくらいです。社内の仲間の影響で読書も好きになりました。読みたい本が溜まって大変です。
当社がミッションとして掲げている「健康で人を幸せにする」
僕個人としても人を幸せにしたいと考えた時に、まずは自分が健康あることが大事だと考えています。単純に風邪をひかないとか病気にならないとかそういう事ももちろん重要ですが、それよりもなによりもライフスタイルが健康的であることが大事だと思います。
食事は粗末に済ませない。適度に運動をする。地球環境に配慮する。前向きに生きる。
その上で人にも健康を届けることができれば、”幸せ”も届けられると考えています。
我こそは変わり者だ!という方、ぜひここで自分の色を解き放ちましょう ^ ^