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10/24(金)、京都芸術大学にて、mui Lab クリエイティブディレクターの廣部 延安が講義を行いました。プロダクトデザイン学科の学生向けに、muiボードの開発秘話をひも解き、テクノロジーに対する考え方を紹介しました。以下では、当日の講義内容を抜粋しながら、mui Labにおけるプロダクトの原点とこれからをお届けします。
mui Lab クリエイティブディレクター 廣部 延安(Nobuyasu Hirobe)
mui Lab共同創業者兼クリエイティブディレクター。インハウスデザイナーを経て、心地の良い暮らしを情報テクノロジーを用いて実現するために、自然素材である木を使ったmuiボードを発案する。日常に存在する手触りを通じて人の生活と情報テクノロジーとの接点を探求する。
mui Labが描く人とテクノロジーの関係性
mui Labが求めるくらしの原点になった景色のひとつが、フィンランドの建築家、アルヴァ・アアルト(1898-1976)の自邸です。 (※写真はすべてmui Lab撮影)
空間の中で、目に見えるテクノロジーはほぼ照明のみ。それも間接照明など、必要最小限の柔らかい灯りであり、代わりに大きな窓からは自然光が静かに差し込んでいます。厳しい北欧の冬を穏やかに過ごすための工夫に満ちた、柔らかな空間です。
「この居心地のよさを妨げない形で、空間にテクノロジーをうまく溶け込ませることができないだろうか」
その視点が、mui Labのはじまりであり、muiボードの原点になりました。
一般的に、プロダクトは新しさや機能性を追求して進化していきます。しかし、mui Labにとっての理想のプロダクトは、「家族との時間や、食卓での会話といった日々のくらしを、心地よくするための道具のような存在」です。
便利さだけではなく、人が感じる安心やあたたかさ、記憶に残るやりとり——。それらを支えるためのテクノロジーでありたいとの考えのもと、mui Labのデザイン哲学は形づくられてきました。
「所作」が場所に意味をもたらす
もう一つ、人とものの関係性を考える上で、ヒントになった日常の景色があります。
ある朝、いつものようにmui Labの京都オフィスに出勤したときのこと。向かいの料理屋さんが朝の支度をしていました。店の前を掃き、水を撒き、扉を拭き、鉢植えの植物を置き、暖簾をかける。何気ない日々の所作の中で、「もの」が一つのサインとなり、徐々にお店という「場所」が形作られていくことに気づきました。
ものを移動させたり置いたりするだけで、場所に意味が生まれる。その自然な動作がもしネットワークを介してつながれば、くらしに溶け込むテクノロジーを実現できはしないだろうか。
この考えを表現したものが、2022年のミラノデザインウィーク(ミラノサローネ)でmui Labが発表したコンセプト展示です。
https://www.youtube.com/watch?v=_Ui_5MTXI4Q
カーテンを開ける、テーブルを拭く、食器を置くといった自然な所作を、ものを介して家そのものが認識することで、muiボードにメッセージが浮かび上がり、ゆっくりと照明が灯り、音楽が流れ出す。カメラのように「見張る」のではなく、人とものの接点から情報を受け取ることで、「空間が人にフィードバックする」世界です。
家の中に記憶や体験が積み重なり、やがて家そのものが家族のような存在になる。そんな未来を、mui Labは思い描いています。
※ミラノデザインウィークでの展示の様子
人の生活に溶け込むインターフェースのあり方
では、人と道具の接点としてふさわしいインターフェースとは、一体どのようなものでしょうか。
mui Labのデザイン思想の根底には、「もっとも深い技術とは、生活と一体化し、見えなくなるものである」という「Calm Technology(カームテクノロジー)」の考え方があります。アメリカの研究者マーク・ワイザー氏が提唱し、mui Labのアドバイザーでもあるアンバー・ケース氏が近年発展させてきた考え方です。
「窓」や「金槌(かなづち)」を思い浮かべてみてください。外の景色を見るときに、人は窓枠を意識しません。金槌を使って釘を打つとき、金槌そのものに意識は向かない。存在を忘れていても目的を果たしてくれる道具こそ、理想のインターフェースではないかと考えています。
これらの考えを、私たちなりに一つの形にしたものが「muiボード」です。
muiボード上に表示されるアイコン自体のUI(ユーザーインターフェース)も、人の注意を引きすぎないよう、ちょうどよいバランスを目指しています。
例えば、窓に貼られた障子やシルクカーテン越しに外の風景を見ると、電線や人通りの雑多な景色が、なぜか美しく見えるように、解像度が少し落ちることで、人の目には心地よい情報になるのではないか——。生活を邪魔するノイズにはならず、でも気配として確かに残る。その絶妙なラインを探求しています。
さらに、昨年提供を開始したmuiボード第2世代では、実際の生活空間を意識し、照明のアイコンは上に、ベッドは下に、設定画面は「地下室」をイメージして最も低い位置に配置しています。
私たちの生活の目線に合わせ、自然な動作や手触りで、理想のくらしの状態を呼び戻すことができる。そう考えると、ミラノデザインウィークの動画で示したかった人と空間の関係性が、いまmuiボード上で再現されつつあるとも言えそうです。
「muiらしさ」の本質を探求した先に
こうしたデザインに対する想いは、今年、muiボードの「グッドデザイン賞」および「キッズデザイン賞」の受賞という形で、ひとつの評価をいただきました。
スマートホームコントローラーとしての利便性だけではなく、「くらしとの調和」や「家族とのコミュニケーション」といった独自の体験価値を持つ点を認めていただき、大変嬉しく思っています。
その正体を言語化して、新たなプロダクトやサービスにつなげていく取り組みにも、現在力を入れています。チーム内で言葉やイメージを持ち寄ったところ、harmony(調和)・playful(遊び心)・yohaku(余白)・universal(普遍性)の4つのキーワードが浮かび上がってきました。例えば、playfulであれば、無邪気に水遊びをする子どもや落ち葉の手触りなど、イメージを積み重ねて「muiらしさ」の本質を探るプロセスです。
心地よい時間を過ごすためのプロダクトからスタートしたmui Labは、試行錯誤を重ねながら、くらしの体験価値そのものを創り出す新たな段階へと歩みを進めています。本当の意味でくらしに寄り添う次なるプロダクトやサービスを、皆さまにお披露目できる日も近いかもしれません。
今後のmui Labにも、ぜひご期待ください。