こんにちは!Brully 人事部です!
今回は「心が揺れた私の一冊」というテーマのもと、仲本 拓弘(なかもと たくひろ)さんにご紹介していただきたいと思います!
それでは、行ってきます!
運転者 ~未来を変える過去からの使者~
〈著者〉喜多川泰
ーそれでは、ネタバレにならない程度で大まかなお話の流れを教えていただければと!
(仲本):主人公は高校中退で学歴もなく、ごく普通のサラリーマン2、3年目でして、営業職なのですが仕事もプライベートも上手くいかずさまざまな問題を抱えているという背景がある中で物語がスタートします。
ふとしたところから乗り込んだタクシーがキッカケで、過去と未来を行ったり来たりできるようになるようなファンタジーがミックスされていてという内容なのですが….
これ以上はネタバレになっちゃうかもです(笑)
ー早いですね(笑)仲本さんはこの物語から何か自分とリンクするようなものがあったのですか。
(仲本):過去に戻って、「あの時こうしておけばよかった」とか後悔してしまったことは誰しも経験あると思うのですが、この本の冒頭を読むとわかるのですが、主人公の性格的にどんな出来事も他人や誰かのせいにして八つ当たり気味な振る舞いをしてしまうんですね。
若い時は特にその傾向にあると思いますが、僕も実際は自制心を保つために自分の非を認めることができなかったり正直になれなかったりとあって、自分でその環境を悪くしてる時がありました。
本来であれば自分でとどめておいて、タイミングやシチュエーションをみて伝えればいいものを何も考えずに全部吐き出してしまったり、あるいは起きた出来事に対して自分が悪いとわかっていても人のせい、社会のせいにしてしまうというのはよくあるのかなと思います。
この本では随所にそういったことを思わせられる ”気づき” を与えてくれて、細かく入り込んでくるような感覚があり共感できるんです。
年齢や経験を重ねるにつれて、自己研鑽し自分に矢印を向けて多様な考え方ができるようになると今まで見えていた景色がまるで違うんですよね。
特に若い方にはお読みただければなと思います。
仲本 拓弘(1991/10/10生まれ)
ー仲本さんは、これまでに先輩社員さんや上司の方の言葉や背中をみて学んだなと思うことなどはございましたか。
(仲本):多角的にものごとを捉えて判断することができなかった10代の青年である僕が専門学校を卒業すると突然社会に飛び出すわけなのですが、そこには学年はひとつしか変わらない1年先輩の人が凄まじくカッコよかったんです。
お客様への接客やお店のルール、物品の配置、臨機応変に行う対応をみて圧倒されたのですが、僕は安易にその人と中立的な立場で接していたこともありその先輩はあまり良く思ってなかったりして、少しですがやりづらい環境を自分で作ってたんです。
今思うと自分では勝手にライバル意識があって負けたくないという思いから対等であろうとしたんだなと思います。もっと教えてもらう姿勢で関係地を築いていけてたらなと後悔してます。最初に出したジャンケンは後出しできないですから。
そこから人と接するときというか「人間関係」という議題を自分の心で大切にして行動に落とし込みました。もちろんこの本も僕に考える余白を作ってくれました。
運を味方に
(仲本):この著書に少し触れると、「運がいい。運が悪い。」という言葉があるじゃないですか。
上手くいかないときって色々な場面であるとおもうんですけれども、「運が悪いからいいかな。」と言ってしまうのはなんなんだみたいなところで考えさせられるんですね。
モチベーション次第とか、上機嫌なのか不機嫌なのかとか。
主人公は機嫌の良し悪しで周りを受け入れるかそうでないかをジャッジしていたのですが、やはり運とは巡り巡って自分と関わる全ての人と繋がって影響することが大きいため、結局は運が悪いんじゃなくて自分が悪いんだ。と気づくんですよ。
そうでないと何も善処することはできないしチャンスも見落とすしで最悪なループに突入しちゃうなと。
少し僕のお話をさせていただくと、小中高サッカー部だったのですが、高校1年生のこの当時は僕を含めた経験者が9人で未経験者が5人というようなチームだったので、実力から見て僕がレギュラーなのは自然なかたちでした。
ところがその大会の日に電車の遅延もあって、集合時間より数分だけ遅刻して現地に着いたんです。すると、理由はともあれ僕より未熟な未経験者を監督は采配したんですね。
その時に僕はものすごい憤りを感じて我此処にあらずみたいな感じでその日は過ぎていきました。
今思うと、電車の遅延が「運が悪い」ではなくて、何故余裕を持った時間で出発しなかったのかと考えるんです。よくよく考えてみたら皆1時間以上早く現地にいて各自がPRしたりアップしたりしてたんですよね。昔の自分に言ってやりたいです(笑)
ですが、今は全ての関わる周りの人に感謝して、切磋琢磨できる仲間とともに高みを目指して挑戦していきたい気持ちでいっぱいです。