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「利用者のトラウマすらも解決させる」利用者ファーストという個人理念をもとに就労移行支援のスペシャリストに。

「利用者ファースト」で人とまっすぐに向き合いたいと語る園田さんは、就労移行支援事業所「CONNECT-こねくと-」にて支援員として働いています。今回は、商社の営業職、病院のソーシャルワーカーを経た園田さんがこねくとに入社するまでのお話やこれまでに出会った印象的な利用者さんとのエピソードを伺いました。

園田千裕 / 就労支援員

商社の営業職、病院のソーシャルワーカーを経たのち、2020年株式会社mooble入社。就労移行支援事業所「CONNECT-こねくと-」にて支援員として働く。利用者ファーストを徹底して行い、利用者への献身的なサポートに定評がある。

憧れの福祉業界で、医療ソーシャルワーカーとして患者に寄り添う日々

――前職について教えてください!

1社目は、文具用品の商社に勤めており、主に文房具屋さんなどの小売店に対して営業をしていました。また、新商品の提案のほかにも、ディスプレイのアドバイスなども行っており、自分の提案した商品がお客様の店舗の棚に並ぶことが嬉しかったです。

その会社は面接の時点からアットホームな雰囲気が魅力的で、働き出してからも面倒見の良い先輩ばかりに恵まれて、楽しく仕事をしていました。

――転職を考え始めたきっかけは何ですか?

結婚、出産のタイミングですね。定時が17時40分だったので、子供のお迎えなどを考えるとどうしても時短勤務になってしまうんですよね。そうなると途端に給料が低くなってしまうという点と、土曜日出勤があったため、子どもとの時間を優先するために退職することになりました。

――その後、病院で医療ソーシャルワーカーとして働き始めたのですね!

子供に合わせて時間の融通が利いたり、土日祝休みが取れる病院を選んだという理由もありますが、そもそも元々福祉関係のお仕事には興味があって。友達のお母さんがNPO団体を立ち上げている方で、小学校の頃から団体の福祉活動に参加させてもらっていたんですよ。なので、小さい頃から福祉がすごく身近なもので、大学も福祉学科を選ぶほど、自然と憧れを抱くようになっていました。

――どのような業務内容でしたか?

医療ソーシャルワーカーは、保険医療機関において悩みや問題を抱える患者さんやご家族に寄り添って、一緒に問題の解決を図る職業です。私は特に、患者さんが退院される際、次の支援を受けられる施設を探し、ご提案する「退院支援」というお仕事をしていました。

患者さんやご家族によって、抱えている事情や環境も違います。一人ひとりの問題に向き合い、何に困っていて、何が必要で、どのようなことに気をつかってほしいか、といったことを考え支援する中で、患者さんの笑顔が見えたり、ご家族から感謝の言葉をもらう瞬間がとても幸せでした。

とにかく「利用者ファースト」のコネクトに共感し、入社を決意

ーーどうして転職を考えられたのですか?

あるタイミングから病院の考えと合わなくなってきたからです。経営がうまくいってなかったのか、病院の上の方が「人」よりも利益を重視する傾向が目立ち始めました。患者さんのことをいちお金として見るような発言が増えてきたんですよね。もちろん病院も利益を獲得することは大切なことだと理解できるのですが、私自身は患者様や利用者様を一番に考えたサポートに重きをおきたいと考えていたため、転職を決意しました。

――moobleへの入社について教えてください!

福祉の知識を持っていたつもりでしたが、転職活動をする中で初めて「就労支援」という言葉と出会いました。医療ソーシャルワーカーと同じく、一人ひとりと寄り添えるところや、お客様の人生の転機になれるところに惹かれましたね。コネクトを受けてみようと思ったのは、moobleのホームページが印象的だったから。福祉業界の会社のなかで、どこの企業よりも明るいイメージで楽しそうだと感じました。1人1人のスタッフ紹介も、なんだか写真がすごいはっちゃけてるじゃないですか(笑)。

実際に面接に行った際には、お金のためでなくとにかく利用者ファーストであることが担当者一人ひとりの発言や姿勢から滲み出ており、moobleへの入社を決めました。

――現在の業務内容を教えてください!

主に精神疾患を持った社会復帰を目指す方々に対し、就職から就職後まで幅広くサポートを行っています。一人ひとりの利用者さんに寄り添い、利用者さんの望む未来のために、就職に必要となるスキル習得の支援、挨拶や身だしなみ、社会人としてもビジネスマナーを身に付けるための訓練をサポートします。また、一緒に自己分析を進めたり、面接の練習や、履歴書の書き方などについてもアドバイスを行い、実際の就職活動に備えます。転職サービスのキャリアアドバイザーのような仕事をイメージしていただけるとわかりやすいかと。

――これまでに印象に残っている利用者さんとのエピソードは?

ASDの発達障害を持っている利用者さんとの1年間ですね。計画的に物事を進めることや、対人関係に苦手意識をお持ちでしたので、一緒にカリキュラムを考えてトレーニングを実行していきました。こういったサポートは、一般的にソーシャルスキル・トレーニング(SST)と呼ばれており、社会生活を送る上で必要な対人関係や自己管理能力などを養い、身に付ける訓練です。その方は、前職に高圧的な上司がいたことがある種のトラウマになっていたこともあり、同じようなシチュエーションが起こった場合、いかに最悪な状況を避けるかなどのロールプレイングも行いました。トレーニングの途中では、利用者さんが過去を思い出してフラッシュバックで泣いてしまったこともありましたが、1年後には無事希望する会社へ就職し、コネクトを卒業。現在もたまにコネクトを訪れてくれて、卒業生として他の利用者とお話やアドバイスをしてくれています。当時のことを思い出しては、感謝の言葉をくれて、支援員冥利に尽きる思いです。

切磋琢磨できる環境で、より良いサービスを目指します

――仕事において心がけていることは何ですか?

とにかく楽しく働くことです。サポートする側が楽しくなければ、利用者さんも笑顔になれないじゃないですか。また、対人の仕事は目の前の人のことでいっぱいいっぱいになってしまうと、サポートする側のメンタル不調にもつながりかねません。その点、コネクトの職場環境は和やかでみんながお互いを気にかけながら、楽しんで仕事をしている様子がうかがえます。

とはいえ、人に寄り添う支援は精神力を要するため、オンオフの切り替えを上手にできることも大切ですね。そして何より人とのコミュニケーションが好きな人は向いていると思います。

――今後の目標は?

利用者さんにより良いサービスを届けられるよう、成長し続けていきたいです。知識を身につけることはよりよいサービスを提供できることにつながるため、現在は精神保健福祉士の資格取得を視野に入れ、日々勉強に励んでいます。コネクトは勉強熱心なスタッフが多く、切磋琢磨できる環境。これからも、コネクトメンバー一丸となって、サービスレベルの向上を目指していきます。

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