一般社団法人まちづくり西都KOKOKARAの第一期生として入社した福島 亨(ふくしま こう)です!
「いつもよりちょっとだけ賑やかな日常」をコンセプトとするローカルイベント『西都夜市』や地域商社事業の立ち上げを入社から現在までの約3年間で行ってきました。
現在は地域商社事業に加えて、採用業務も行っているので自己紹介もかねてベンチャー志向だった私がKOKOKARAに入社するまでをお話しようと思います。
福島 亨|地域商社チーム責任者兼採用担当
2019年4月新卒でHR系ベンチャー企業に入社し、人材紹介営業に従事。
約2年間営業として働き、社内転職でWeb集客を担う事業部にてWebマーケティングを行う。
その後、IT企業に転職しWebディレクターとしてフルリモートで働きながら、地元である宮崎市にUターン。地元で暮らすうちにローカルでおもしろさを感じている人の少なさに気づき、地域の活性化を担う現職にジョイン。
ローカルをもっとおもしろくするために地域資源の活用を主に事業を行っている。
HRベンチャー企業時代
世の中を変えるような新しい当たり前をつくりたい
GAFAMや楽天、メルカリその他、世の中にはなくてはならない新しい当たり前を自分の手で生み出したいとずっと思っていました。
そのためには、事業の立ち上げからグロースまでを出来るだけ早く体験できるチャンスがあるところという軸で就職活動を行い、営業職としてHR系のベンチャー企業へと入社しました。
なんのために働くのか
入社して1年ほどが経ち、同期が月間10件越えの営業成績を出し始める中、5-6件前後で停滞していた自分。
せめて別軸の指標だけでも向上させよう、自分なりの得意分野を見つけよう、同期にも教えを乞うて苦手な部分を補おう
全てそれなりの成果にはなったものの、肝心の営業成績は向上しません。
因果の分析が全然できていなかったのかもしれませんが、徐々に自分の中で営業へのモチベーションの火が弱まっていくのを感じました。
そんな時に、社内のメディア事業部からお声がけいただき、異動が決まりました。
メディア事業部の主な仕事はWebからの集客です。
具体的には自社で運用しているメディアのSEO施策、買収したメディアの企画などです。
部長と自分の2名体制で少しずつ、なんとなく、Web集客を学んでいる中でふと思ったことが表題、「Webってすごくね?」です。Webではそもそも不特定多数に発信し、リアルタイムな会話ではない特性をもっているため仮説を数字で確かめることしかできません。
憧れから目標へ。Uターンの決心
「Webマーケティングを極めたい!」人生初の転職
社会人2年目も終わりに差し掛かるころには、完全にWeb領域に魅了されていました。
①見えないユーザーと数字を介して会話を行う
②発信するだけではなく費用対効果という面から会社に貢献することが出来る
という2点が当時の僕にとって最も魅力的に感じるポイントでした。
新しい領域への挑戦だったことも自分自身がWeb領域にハマった一つの理由かもしれませんが、当時は色々と余計なことを考えすぎる結果、売上を創れなかった自分でも売上貢献が出来る天職なんじゃないかと内心舞い上がっていたことを覚えています。
そしてWeb領域をもっと深めたいという想いは、別の企業でもっと専門的に学んでみたいという想いに変わっていきました。
人生の豊かさ?ウェルビーイング?
僕が転職を考えている2021年頃、世の中はコロナ禍でした。
各々のライフスタイルにも大きな影響を与えた時期で「人生の豊かさ」「ウェルビーイング(Well-Being)」という言葉がしきりに叫ばれていました。
仕事で何かを成すことが豊かさの指標だと思っていた自分にとっては縁のない言葉だと思ってましたが、プライベートの事情もあり、関東に来て初めてUターンという選択肢が発生しました。
そこからはどちらかというと地元に帰らない理由探しをしていたように思います。
- 「地元に帰っても求めている仕事はない」
→コロナの影響で、フルリモート/在宅の求人が増えており意外と地元でも働ける求人は多い。 - 「まだ関東で何も成していない」
→すでに自分がお金持ちになることや優秀なキャリアを歩むという社会的な欲求よりも、自分自身がどんな仕事をしたいかという欲求の方が強いことに薄々気づいていた。 - 「関東にいた方が楽しいことが多い」
→関東にいなければ出来ない楽しいをそもそも満喫していない。そもそも流行にもついていけていない。
関東にいたほうが良いのではないかという仮定が自分自身の中で反証された上に、ちょうど同時期にフルリモートの勤務を認めてくれる企業からご縁を頂いたこともあり、人生初の転職を決意。同時に地元宮崎市にUターンしました。
地元はホームなのか、アウェイなのか。
25歳フリーターもどき誕生
念願のWeb領域に転職できた僕でしたが、フルリモートという働き方が合わずわずか半年で離職。
その後はお酒とおしゃべりが好きという理由で知り合いのバーを転々としていました。呼ばれたら働き、呼ばれなかったら家で寝ている。
やりたいこともなく、目指したいものもなく、お金もない。
フリーターもどきの頃、ふと思ったことがありました。
それは、地元に帰ってきたはずなのに地元にいる友達が少ないということ。
僕「そういえば○○はー?」
友「あいつは今福岡におるよ」
僕「誰が宮崎おる?」
友「分からん。○○は今度東京で結婚式するらしい。」
何回もこんな会話をしました。なんで?
地元って本来ホームなんじゃない?誰かが帰省するのを待たないと友達がいないってほぼアウェイみたいなもんじゃない?
まちづくり?地方創生?お堅い仕事はしたくない
地元なのにアウェイっぽくなっていることに気づいた僕は、出会う人に見境なく「なんでみんな帰ってこない?」という質問をしていました。
- 働きたいと思える仕事がないこと
- 都会の方がキラキラしてみえること
- ローカルほど大学進学など県外に行くきっかけが多いこと
なるほど。確かに。
よし、じゃあそういう課題を解決すれば地元がホーム感あふれる場所になって、飲みに行ける友達も増えて、もっと楽しく過ごせるようになるってことか。
…どうやって解決するの?起業して雇用を生む?地元エンタメを増やす?
なんのノウハウも持っていないフリーターもどきには当然解決の糸口も見つかりませんでした。
そんなフリーターもどきに知り合いがしてくれた提案が
「隣の西都市でまちづくり会社が立ち上がるらしいから応募してみれば?」
「なんか地方創生を行う会社ができるらしいぞ」
(まちづくり?地方創生?西都市役所で仕事しろってこと?そんなお堅い仕事絶対無理だよ。でもお金もないしそろそろ定職に就いた方が良いかな~。)
ということで弊社に応募しました。正直、これまでベンチャー企業と呼ばれる会社でしか働いたことがなく、成果は出せなかったものの全員で目標に熱をもって向かっていく雰囲気が好きだったのでなんとなく堅そうな弊社には当時あんまり興味がなかったです。
ローカルをおもしろがれる人を増やす
地域活性化ってなんだろう
弊社の一期生として内定をもらったものの、地域活性化なんて何のイメージも持っていませんでした。
そこで、入社までに自分が目指したい地域の世界観を言語化することに。
地元をおもしろがれる人が増えれば自然とホーム感は増してくるのでは?という考えの基、西都市をおもしろいと思う人を増やすことを1つのゴールとすることに。
入社したあとに地域活性化のフリースタイル加減に気づきました。
手法がなにも決まっていない、会社から決まった仕事がもらえるわけではない。
地域にどんな変化を求めて、どんなアクションを行うべきか、そのために自分は何をするのか。
入社してもう一つ気付いたことは、そこらのベンチャー企業よりはるかに総合力の求められる仕事であることです。
地域活性化を担う民間企業として生き残るためには、
会社を守るために堅い部分をもちつつ、
地域を変えるために柔らかくアイデアを生み出し、
市民を巻き込んでいくために熱く実行する。
何一つ欠けてしまってはいけない要素であり、すべてを個々人がもたないといけません。
こんなに仕事として幅のあるもの、ベンチャー企業でもそう簡単には見つからないだろうなと思います。
圧倒的ローカルをおもしろがれる人
西都市は秘境と呼ばれるような山奥にはありません。地方都市と呼ばれるほど栄えてはいません。城下町でも港町でもありません。圧倒的なナンバーワンやオンリーワンは持っていません。
でもきっと日本のローカルでナンバーワンやオンリーワンを持っている場所なんてわずかで、ほとんどが言われないと気付けないような、魅力や資源が埋まっている地域だと思います。
そんなローカルで自分で魅力を発掘したり、生み出したり、巻き込んだり、広めたり。
やらなければいけないもの、足りないものに溢れていることをおもしろがれる自信がある人と是非一緒に働きたいと思っています!