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障がい者のものづくり支援から「すべての人のディーセント・ワーク」実現へ。「働きがい」を研究する“実験室”の創業ヒストリー

こんにちは。広報担当の長濱です。

2013年に設立されたディーセントワーク・ラボは、今年で9周年を迎えます。
「すべての人がディーセント・ワーク、ディーセント・ロールを実現する」ということを目標に、さまざまな活動を実施しています。

「ディーセント・ワーク」とは「働きがいのある人間らしい仕事」と訳されます。

なぜ「ディーセント・ワーク」が重要だと考えるのか、どう実現していくのか、
「ディーセントワーク・ラボ」とはどんな団体なのか、
その活動のあゆみを、代表・中尾のインタビューを交えて紹介していきます。

プロとタッグを組み、障がい者のものづくりをより良いものに。
福祉施設の低工賃問題解決へ。

ディーセントワーク・ラボでは障がい者のものづくりを支援をするプロジェクトを実施しています。
スタート当時、福祉施設には「福祉のプロ」はいるが、「ものづくりのプロ」はおらず、作られた商品はどうしても家庭的なものが多く、そこにものづくりの限界がありました。
そこで、パティシエやデザイナーなど、あらゆるプロに入ってもらい、障がい者のものづくりの特徴である「手作りの良さ」を生かしながら、より良い商品を開発してきました。

このプロジェクトの原点となったのが、障がい者施設(就労継続支援B型事業所)で働く障がいのある人の低工賃問題。
当時は1人あたり月¥12,000程と、かなり低い状況でした(現在は¥16,000程度)。

中尾「この状況を自分に置き換えて考えた時になんとかしたい、と思ったのが原点。そこから障がい者の工賃をあげるために、良い商品をどう作るか、どう売れるようにするか模索し、プロとタッグを組んだものづくりプロジェクトのスタートにたどり着きました。」

予期せぬ効果?障がい者の変化から行き着いた「ディーセント・ワーク」

活動を進めるうちに、障がい者の工賃も少しづつですがアップする。
そんな中、この活動が思わぬ効果を生み出しました。

中尾「最初は低い賃金をどう高めるかという観点で色々なプロジェクトをスタートしていきましたが、この活動を進めていくうちに、施設で働く障がい者の様子が変わっていったんです。
例えば、施設を休みがちだった人が「自分がいないとこのお菓子は作れないから」といって施設に来るようになったり、家で暴れてしまう、施設を脱走したりしていた人が、そうならなくなった。」

最初は多くのサポートが必要だった作業も、徐々にサポート無しでできるようになり、職員のみなさんも障がい者の成長や変化に驚かれたそう。

中尾「障がいのある方の目の色が変わっていく様子や、仕事を楽しそうにやっている姿を目の当たりにして、すごく嬉しい気持ちになりました。
なぜこの様な変化が起きたんだろうと考えた時に、私の大学の恩師から「“ディーセント・ワーク”にヒントがあるんじゃない?」と言われ、そこでディーセント・ワークを知りました。」

すべての人が「自分らしく働く」ために。
「ディーセント・ワーク」を実践&研究する「ラボ(実験室)」の設立へ

中尾「人がなぜ働くかというと・・・生活のためはもちろん、社会の中で他者とのつながりが持てたり、社会の中で役に立っている実感が持てたり、自分のやっていることで自分を表現できたり、良い仕事はそうゆう要素も盛り込まれている。
それが障がいがあるが故に難しいのであれば、その環境を整えたり、つくったりしていくこと自体がすごく大事なんじゃないかと思いました。」

元々は工賃をあげることを目的に活動をスタートしましたが、そこから徐々に「働きがい」も同時につくっていくことがとても大事なことだと気付かされたそう。
この経験をきっかけに、「ディーセントワーク・ラボ」の設立に。

中尾「法人名を考える時も、やっぱり「働きがい」を考えるきっかけが最初にあったから、「ディーセント・ワーク」という言葉をどうしても入れたかった。
だけど全く周知されていない言葉だから、電話の時に「法人名、もう一度いいですか?」とか「デ?ディー?どっちですか?」とか、よく聞き返されますね。(笑)
もう少し短くしてもよかったかな?とも思うけど、最近「ディーセント・ワーク」がSDGsの8番目に入ったりして、この言葉を知っている方も増えてきました。きっとこれからの働き方を表すものなんだと思います。この言葉を入れて良かった。」

そして、「ディーセント・ワーク」に「ラボ」が付くことで、“実験室”としての意味があるそう。

中尾「ディーセント・ワークとはいろいろな要素の集合体。それぞれが私らしく働くということなので「これ」という特定されたものは実はない。いろいろなことをやったり、経験したり、学んだりして、そこから私たちスタッフがより良いと考える働き方をつくっていく。そういう場所でありたいと思って「ラボ」という名前をつけました。」

出来上がっているものではなく、ここの場で実験や体験・経験をしながら、一番良い「働くかたち」をどうやったら作っていけるか。
トライ&エラーを繰り返しながら研究し続ける場所でありたい。

そんな思いを抱きながら、設立された「ディーセントワーク・ラボ」。
これからも全ての人が自分らしく働けるように、さまざまな活動を実践していきます!

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