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INTO SPACE-宇宙-その未知なる領域へ

Photo by NASA on Unsplash

最近ニュースでも耳にする機会が増え加速度的に進む人類の宇宙領域への進出。

私たちが宇宙空間へと活動圏を拡大するためには、水資源の探索が不可欠なミッションとなります。

そこで今回は当社と宇宙の関わりについて代表の井上にインタビューをしました。

ーSIMSで月面の水資源探査を支えたいー

以前のインタビューでSIMSを宇宙に持っていきたいと話されていましたがGSSと宇宙にはどんな関りがあるのでしょうか?

井上:NASAの提案により進められている月面探査プログラム「アルテミス計画」があります。この計画は人類を月面に送り、月の周回有人拠点を介したゲートウェイ計画などを通じて月面に物資を運ぶことで月面拠点を建設し、月における持続的な活動を目指しています。

人類が月面において持続的な活動を行うための重要な鍵を握るのが「水資源」の探索です。

そこで私たちGSSは月面での水資源探索を実現するため、世界に二つとない新しい技術である次世代型SIMSを開発・提供することにより宇宙開拓という新時代の扉を開くことに挑戦しています。



なぜ月にSIMSが必要なのか

ではどうして月面にSIMSを持っていくのでしょうか?

井上:昨今よくニュースで目にする様になった月面開発ですが、最大のポイントは月面には水があるのか?もしあるならば何処にあるのか??ということです。

過去 欧州宇宙機関(ESA)が打ち上げた探査機 ロゼッタには様々な科学観測機器搭載され中でもROSINA内に二重収束形質量分析計(DFMS)やCOSIM内に飛行時間二次イオン質量分析計(TOF-SIMS)と私たちが開発を進めているD-SIMS(二重収束型二次イオン質量分析計)により近いものが実際に彗星に向けて飛んでおります。



なぜSIMSなのか

SIMSが必要な理由とは何なのでしょうか?

井上:現状 本当に水があるのか、あるとするとどこに水があるのかが分からない現状で高感度に水素成分を測れることは非常に重要なポイントになります。簡単に言うと砂漠で水を探している様なものです。またこのような地球外のサンプル分析実績があるのか否かがもう一つの重要なポイントになります。私たちは北海道大学と共同研究を行っておりますが、北海道大学では多くのリターンサンプルの解析実績があります。ここ最近では、はやぶさ、はやぶさ2、OSIRIS-RExの解析実績を有しています。

ダイナミックSIMSは、地質学における実質的な標準機として豊富な実績があり、地球上の水素分析の事例から鑑みても、月面において水素を安定的に測定できる装置としてSIMSを採用することは、正しい解といえるでしょう。



どうやって月にSIMSを運ぶのか

月面にSIMSを持っていくためにGSSで取り組んでいることはなんでしょうか?

井上:SIMS(2次イオン質量分析法)の開発で軽量小型化することを目指しています。従来のSIMSはとても大型で重量も最低1.5tあります。私たちは宇宙にSIMSを持って行くことを目指しているので重いとことは最大のネックになります。今、月面に物を持って行くとすると1㎏=1億円と言われていますので仮に今世の中に存在するSIMSを持って行く輸送コストだけで1500億円以上掛かる計算になります。

そこで私たちGSSは、二次イオン質量分析法の基本を変えることなく、新しいイオン源の開発、装置自体のコンパクト化、磁場制御の開発を行い、装置のダイエット化を極限まで追求することで、月面に送り込めるようにしたいと考えています。



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