エンジニアの採用を開始するにあたって、採用エージェントの方や外部の方に相談すると、毎度言われることがあります。
「エンジニア採用。しかも神戸勤務なんですか。東京じゃないと、それはかなり難しそうですよね。」
はい、難しすぎて泣きそうです。笑
なので、CTO候補もしくはテックリードとして一緒にサービスを作る未来の仲間に向けて、長めのメッセージを書いてみることにしました。エンジニアの方はもちろん、周囲の興味ありそうな方に紹介いただけたら大変うれしく思います。(詳しい募集ページはこちら↓)
www.wantedly.com0→1フェーズのエアコンのサブスク事業@アフリカ、CTO候補募集! by Baridi Baridi株式会社Baridi Baridi株式会社募集要項をみる
www.wantedly.com神戸xアフリカ、0→1でエアコンサブスク事業を創るテックリード募集! by Baridi Baridi株式会社Baridi Baridi株式会社募集要項をみる
1. 事業内容
まずは簡単に自己紹介をさせてください。
私たちは、アフリカでエアコンのサブスク事業を行う Baridi Baridi株式会社です。日本の大手エアコンメーカーダイキンと、東大発ベンチャー WASSHAの合弁企業としてスタートしました。
本社は兵庫県神戸市、海と山に15分で行ける場所にオフィスがあります。事業主体はアフリカ・タンザニアですが、資金調達などのコーポレート機能、および今回チームメンバーを募集しているエンジニアチームは、神戸本社が拠点になります。
私たちの事業は、ダイキンの省エネエアコンとWASSHAのモバイルマネー技術を組み合わせたサブスクリプションサービスです。社名のBaridi Baridの意味も、「冷え冷え」という意味のスワヒリ語です。 (ちなみにキンキンに冷えたビールをスワヒリ語で注文すると、”Beer baridi baridi”です。よくこの社名が上場企業の取締役会通ったなとふと思うことはあります。笑)
なぜ、タンザニアでこんな事業を始めたのかはこちらの創業時のnoteに想いを書いているので、ここでは詳細は割愛します。
2. ポジションの魅力
Baridi Baridiの組織図のイメージです。
このビジネスのおもしろい部分は、お客さんと長期的な関係があることです。サブスクなので、長期に渡ってお客さんに喜んでもらうことが事業の収益に直結します。
その観点からいうと、ハードウェア(エアコン)を担う”サービス”チームとソフトウェアを担うエンジニアチームは、お客さんとの接点の最前線に立って事業を支える双璧です。
エンジニアの仕事としての魅力は大きく3つです。
1. 海外の事業で0→1フェーズから勝負できる
いま、Baridi Baridiはまさに立ち上げフェーズです。事業・サービスをゼロから作る経験は、他ではなかなかできないと思います。
また、エンジニアは今後チームとして強化していきます。ですので、今のタイミングで仲間に加わっていただいた方にはチーム作りにも携わっていただきます。ゼロから新しいものを作ることにチャレンジしたい方にはもってこいの環境だと思います。
2. 事業・サービス開発に全面的に関われる
当面の開発の仕事は、目の前のユーザーと向き合い、得られたフィードバックを高速でシステム改善に反映させていく形になります。
純粋なエンジニア職というよりも、エンジニアとしての知見を持ちながら事業・サービス開発のメンバーとして参加いただくイメージです。
3. 将来の新たなサービスの作り手になれる
エアコンのサブスクはあくまでスタート地点です。将来的には、データ活用(電力使用、課金データ)によるファイナンス・与信審査の仕組み構築やブロックチェーンを用いた課金・制御システムの構築など、まだまだ思考段階ですが、様々なサービスに挑戦したいと思います。
このような将来の面白い事業テーマについても、技術の観点から一緒に企画できればと思っています。
魅力だけ伝えると、フェアではないので、魅力的ではない部分も紹介させてください。
1. 最先端の技術を使った開発は出来ません。
まず、アフリカの制限付きのインフラ環境(スマホのスペック・電波)の中でも機能するものを作る必要があります。
加えて、事業の根幹であるサブスクの仕組み自体も、複雑な仕組みではなく、既存技術の組み合わせで出来ています。こういった制限の中でちゃんと動く物をつくるという頭の使い方が必要です。
とにかく最先端の技術を探求したい方には、向かないと思います。
2. 泥臭い仕事が多いです。
“新規事業”、”大企業とスタートアップのJV”というイメージから楽しそうな印象を一見受けるかもしれませんが、実際、泥臭い仕事が多いです。
サービス開発は、アフリカの一般の人々(異文化圏に住むユーザー)に本当に使ってもらいやすいシステムとは何かを、現場社員&デザイナー、時にはユーザーと一緒に、頭を抱えながら試していく「冒険」です。
エンジニアの方にも、この「冒険」に全面的に参加していただきたいです。また、保守メンテナンスなどサービスの裏側の仕事も重要です。
エンジニアに限らず、地道なことを1つ1つ実行してクリアーにしていくことが私たちの仕事の95%だと思います。こういったことを一緒に楽しんで取り組める方でないと、しんどい仕事になるかもしれません。
3. 神戸の魅力
神戸という場所の魅力もぜひ伝えさせてください。
神戸本社を構えた理由は大きく3つあります。
1. アフリカ×ITに力を入れている神戸市の人たちが支援してくれている。
2. お客さんがいない日本で東京や大阪に本社を構える必然性がない。
3. ビジネスもビジネス以外のことも考えられる周辺環境
(サラリーマンがぞろぞろいる環境ではないし、15分行けば、山も海もある)
*私が兵庫県出身で、故郷に少しでも役に立ちたいとか、アフリカのお客さんに、Baridi Baridiはコービー・ブライアントで有名なKOBE市に本社があるよとか言いたかったり、しょうもない理由もありますが。
神戸はリトル東京らしい。
Baridi Baridiに転職してくれたメンバーに、神戸住んでみてどう思う?と聞いてみました。大学/大学院時代に東京にも住んだことのあるメンバーなので、東京との比較で答えてくれました。
東京は街々ごとに機能や性格が分かれています。(ビジネス街の新宿エリア、ベンチャー界隈の渋谷エリア、憧れの六本木エリア、下町の浅草・世田谷エリア、自然豊かな西東京エリアなど....)
ある特定の分野に足を踏み入れたいなと思えば、そのエリアに出向くことで関係が作れます。一方で、どうしても同質の人々とのつながりが中心になり、視野が一定の範囲以上には広がらないというデメリットも感じます。駅は数駅先でも、自分でも接点のほとんどない場所や分野に出向くのは、エネルギーが必要です。
一方で、神戸は様々な機能や人々がメインの三宮エリアにきゅっと集中しており、いわばリトル東京です。そのため、異質な人々が同じ場所に集まる機会がとても多く、自然と自分の全く知らなかった分野の人と意図せず出会えるのが面白いです。
実際に神戸に住み始めて、市役所の人や新聞社の人など、東京のスタートアップコミュニティではなかなか出会えないであろう人たちと自然な形で繋がることができています。この繋がりがビジネス面でも活きてくる可能性があると思うので、とてもワクワクします。
私は東京に住んだことがないので、神戸は色んな人と出会える環境なんだなとハッと気付かされました。
なお、リモートワークが流行りですが、Baridi Baridiでは0→1フェーズを一緒に歩むメンバーは神戸勤務をしてほしいと考えています。毎日オフィスに行く必要はないですが、何かあったときには集まれる距離にいたいという想いがあります。
事業の立ち上げ期は特に、メンバー同士が人として信頼し合いながら、こまめに意見をぶつけ合うことが重要です。よって、時代には逆行するかもしれませんが、今のフェーズでは顔を合わせたコミュニケーションを大切にしたいです。
最後に面白い記事があったので、紹介させてください。
【吉野彰】2020年代、「新・イノベーターの条件」2019年ノーベル化学賞を受賞した吉野彰旭化成フェロー。リチウムイオン電池の父としても知られる。そんな吉野氏が、オープンイnewspicks.com
リチウムイオン電池の研究で、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんのインタビュー記事です。その中で、”イノベーションが起きる5つの条件"を述べています。
1. 知恵袋(大学)
2. キャピタル(資本)
3. 未来を語る場
4. イラスト、映像のような形に落とせる場
5. 東京から離れていること
Baridi Baridiの拠点がある神戸やタンザニアは、この条件をほぼ満たします。2番の資本は大都市圏と比較すると見劣りするかもしれませんが、神戸市としてもスタートアップ支援や産学連携に力を入れ始めるなど、決して不十分な環境ではないと思います。(あとは、さらにお金を集められるよう、私もなんとか頑張りたいと思います!)
こうした面白いチャレンジができる場所としてのBaridi Baridiに興味をもってくれる人が、”まずは話を聞きたい”だけでもコンタクトしてくれたら嬉しいです!
※エンジニア以外の方の採用枠も21年3月以降にアップデート予定です!!