「福岡にこんな企業があったんだと思いました」
少年のように目を輝かせて語るのは、プロダクトグループ企画チームでリーダーを務める熊代太一さん。19歳で単身上京し、看板制作、そしてインテリアメーカーの営業として、レストランやホテルの空間づくりに20年近く携わってきました。「もう本当にそれ以上もそれ以下も理由がない」というほど自然な流れで決めた、39歳でのUターン転職。その決断の裏側と、今Local Designで見ている景色について聞きました。
プロフィール
- 名前: 熊代 太一(くましろ たいち)
- 役職: プロダクトグループ 企画チーム リーダー
- 経歴:
- 高卒後、19歳で単身上京。アルバイトを経て22歳で印刷会社(看板・サイン制作)に営業として入社
- 5年間、ホテル・商業施設・アパレルなどのサイン制作営業に従事したのち、インテリアメーカーへ転職
- 前職では11年間、レストラン・ホテル・オフィス・結婚式場など空間づくりに携わり、後半は商品企画開発やブランド立ち上げも経験
- 2025年、39歳でUターンし、Local Designへ入社。現在はプロダクトグループ企画チームでホテルの空間づくりを担当
「ついて当たり前」からの脱却。空間デザイナーへのキャリアチェンジ
――今日はよろしくお願いします。まずは熊代さんのキャリアの原点から伺いたいです。
原点で言うと、19歳の頃に「とにかく有名になりたい」っていう一心で上京したのが始まりですね(笑)。上京してからはアルバイトをしながらバンドをやったり、役者養成所の体験に行ったりしていました。
――就職したきっかけはなんだったんですか?
22歳のとき、4月ぐらいに幼馴染の結婚式があって。そこでみんなが就職の話をしていたんです。ちょうどみんな就職が決まったみたいな感じだったので「同じスタートラインに立ちたい」と思って。そこからバタバタと就職活動を始めました。
――なるほど。最初の会社ではどんなお仕事を?
印刷会社の営業として働いて、主にホテルやオフィスの案内板、デパートの横断幕、店頭のパネルといった「サイン」を作っていました。1番多かったのはアパレル店舗のサインです。
ただ、かなりの激務でした。例えば百貨店に入っているアパレルの施工は閉店後しか作業できないので、朝9時から仕事をして、百貨店が閉店した22時や23時から施工開始、それで朝帰る、みたいな。
――それはなかなかハードですね…。
はい。それに「サインはついて当たり前」というふうに、やっても感謝されにくくて。
同じ現場に入っているインテリアの会社さんは「おかげでかっこよくなった」と言われている。自分もそういう、もう少し影響力のある空間づくりの立ち位置に行きたいと思ったのが、転職のきっかけでした。
――なるほど。そこから、10年以上勤めた前職に入られたんですね。
はい。ここではインテリアメーカーという立ち位置で、設計事務所さんと一緒に空間づくりをしていました。メインはレストラン、ホテル、オフィス。関与の度合いは様々ですが、関わった案件は合計で4桁くらいになるんじゃないでしょうか。
その後、商品企画開発とかブランド立ち上げも手掛けて、プロモーション動画やカタログ制作のディレクションもしていました。自分で作りたいものを作って世に出す、その感覚がすごく楽しかったです。本当に自由にやらせてもらえて、のびのびとやっていました。
前職にお勤めで、まさに「空間づくり」を手がけまくっていたころの熊代さん。同僚との飲み会での一枚。20年目の東京で見えた、「今しかない」タイミング
――それでも転職を決めたのは、どうしてだったんでしょう?
単純に福岡に帰って働きたかった。それ以上もそれ以下も理由がないです。東京に約20年いたので、30代のうちに帰りたいという思いはずっとありました。ただ、なかなか踏ん切りがつかなくて。
ちょうど39歳になってこれ以上東京にいたら人生の中で東京の方が長くなってしまうし、転職を考えるなら次が最後かもしれないという年齢的なタイミングもあって、「今しかない」と思ったんです。
――いろんな会社があった中で、どうしてLocal Designを選んだんですか?
せっかく福岡に戻るなら、仕事を通じて福岡に貢献したいと思っていました。色々な企業を探す中で、まずその「枠に収まらなさ」に惹かれました。不動産も、ホテル運営もEコマースもやっていて、事業の幅が広い。事業同士がちゃんとシナジーを生んでいて「福岡にこんな企業があったんだ」と驚きました。
――確かによく「一言では説明しきれない」と思うことがあります(笑)
でも最終的な決め手は人ですね。カジュアル面談で岡さん(開発グループ長)と吉田さん(コーポレートグループ長)と話した時に、「今までで一番しっくり来た」と感じました。最初は「福岡に貢献したい」という志望動機だったのが、面接を重ねるうちに「この人たち楽しそう」「この人たちと働けたらいいな」という気持ちに変わっていって、入社を決めました。
「インテリア」だけに向きがちだった目線が、「ホテル全体」に変わった
――Local Designに入社して、一番変わったと感じることは何でしょう?
不動産的な要素も入ってくる会社なので、見る目線や考え方の範囲がすごく広がった気がします。
以前は内装や空間だけを見ていたんですが、今は「ホテルという商品」全体を考えるようになりました。「座る人のことを考えて椅子を選ぶ」という一つの要素だけではなく、その要素も含んだもっと大きな複合的なものに頭がいくようになったというか。なんだか一段上の視点が持てるようになったと感じています。
開業の瞬間と、社内の声が一番嬉しい理由
――今はどんな業務を担当されているんですか?
ホテル内の空間づくりを担当しています。開発チームが固めたコンセプトに沿って、レイアウト、内装はもちろん、家具やアメニティも含めた備品選定など、空間を細部まで作っていきます。
建物そのものにはあまりタッチすることはないのですが、ホテルオペレーターとしての意見は都度出していきます。設計事務所さんが出してきた案に対して、ゲストの目線、裏方の目線を意識しながら、コンセプトを具現化していくというイメージでしょうか。
開発チームのメンバーと打ち合わせをする熊代さん。ホテル開発にはグループ同士の強い連携が不可欠です。――なるほど。仕事をしていて一番テンションが上がる瞬間はいつですか?
まだ入社して半年で経験は浅いのですが、開業を迎えた瞬間にはテンションが上がりました。TOUSUMI開業の時は、調度品を選んで納品までして、社内で試泊をしたり、エンドユーザーさんに来てもらう機会を作ったりしました。「めっちゃおしゃれ」「泊まってみたい」という声はもちろん嬉しいんですが、意外と社内の声の方が嬉しかったりするんです。
TOUSUMIの試泊では、参加した社員がそこで得た体験に向き合って、真摯にアンケートに答えてくれました。シビアな意見もありましたが、そこで出たフィードバックをできるだけ客室の設備導入に反映しました。次の案件で「あの時ああいうこと言ってくれたから、これやっといた方がいいな」と活かせそうな知見がどんどん溜まっていく感覚があります。
「上を作らない」。意見を言うのが特別じゃない空気
――プロダクトグループならではのカルチャーはありますか?
プロダクトグループに限ったことではないんですが、やりたいことや意見がしっかり出るところには驚きました。プロダクトグループのキックオフミーティングでは、テーマだけ渡された状態でメンバー全員が「あんなことやってみたいんです」「これに困ってます」というのを、誰一人詰まることなく話していて。あれはすごくいいなと思いました。
Local Designは意見を言うこと自体が全然特別じゃないと思います。自分は年齢が高めで入ってきたんですが、「これ相談したいんですけど」とすごくフラットに話しかけてくれる。こちらが意見を返すと「なるほど」と返してくれる、めちゃくちゃ素直な人が多い印象です。
TOUSUMIで実施したプロダクトグループのキックオフミーティングの様子。いい雰囲気!――どうしてそれを実現できていると思いますか?
たぶんですけど、みんなが「上を作らない」からなんじゃないかなと思います。決断という意味では上下があった方がいいんです。でもコミュニケーションという意味ではそうじゃなかったりする。Local Designでは「従業員対従業員」ではなく「人対人」という感じがすごくする。人間同士というところがブレないからなんじゃないでしょうか。
新しく入ってきた自分がすっと馴染めたのも、この空気感のおかげだと思います。それに、人が入ってくるペースが速いから、みんなが新人慣れしていて。なんだか気づいたら仲間になっている感じがありました。
5年後「他社から嫉妬されるようなホテル」を突き詰めているチームへ
――5年後、会社やプロダクトグループはどうなっていると思いますか?
会社はもっと大きくなっているはずです。これから開業がいくつも控えている中で、開発グループと一緒に競合のホテルさんが「わ、やられた」と嫉妬してしまうようなホテルを作りたいと思って頑張っているところです。
その結果、働いている人たちが「え!Local Designで働いてるんだ!かっけ~」と思われるようになったらいいなと思っています。
プロダクトグループとしては、オリジナルアイテムができて、自社サイトができて、しっかり「物の力」で販売する、物をもっと突き詰めているチームになっている。これはたぶん間違いないと思います。
「楽しいこと」というより「面白いこと」ができる環境
――プロダクトグループに、今どんな人が必要だと思いますか?
ホテル開発にはいろんな登場人物がいます。その分、意見やトラブル、イレギュラーも当然起こる。「自分はこれをやりたいから」だけでは突き進めません。そこに影響は受けつつも、根っこの部分は左右されないみたいな、志を持ちつつ柔軟に判断していける人だと最高です。
――応募を迷っている方に、どんな言葉をかけますか?
「面白いことができるよ」と伝えますかね。
入ったらただ楽しいだけという意味ではなくて、やりたいことに挑戦したいと思った時に「どうぞ」と言ってもらえる会社、そういう背中の押し方をする会社です。「楽しいからおいでよ」というよりは、「面白いことができるから来た方がいい」って感じでしょうか。何か実現したいことややりたいことがある人にはぴったりの環境だと思います。
編集後記
当社の「枠に収まらなさ」に惹かれたという熊代さん。飛び込んだ先にあったのは「上を作らず、やりたいことに挑戦させてくれる」というポジティブな余白がある環境でした。それこそが、熊代さんの「面白いことができる」というメッセージの土台になっています。
「枠に収まらない」Local Design株式会社は、熊代さんのような新たな仲間と共に、5年後「あそこで働いているなんてかっこいい!」と誰もが憧れる企業へと進化の真っ只中にいます。
「面白いことがやりたい」と考えているあなた。まずはカジュアルにお話ししてみませんか?