今や運用部の責任者を通算で約7年間勤めます。
メンバーや環境が変わったからこそ感じた挫折もありました。
それでも諦めきれない求めるレベルが彼にはあります。
鈴木 光洋/メディアソリューション本部/運用部/部長
前職はSEMを中心とした、web専業広告代理店にて営業に従事。
2013年にD2Cに入社。当時モバイルアプリ代理店として立ち上がったD2C Rに配属。
運用型広告の運用部門の立上げを実施、以後同部門のマネジメントに4年間従事。
その後、営業本部にてマネジメントを担当。
現在は運用部に戻り同部門のマネジメントに再度従事。
趣味はダンスと料理。
<インタビュワー:常世田>
周りに流されず、自分で見たものを信じてきた。
常:本日はよろしくお願いします!
早速始めてしまうのですが、幼少期の鈴木(光)さん(以後、みつさん)について教えてください!
鈴:人よりはマイペースな子供だったかもしれない。
5歳くらいまで島にいたから、大人数の人と絡むことがなかったのか、割と自由に幼少期は育ったかな。
常:島?!島!?(一応2回聞く)
どちらの島ですか??
鈴:島は八丈島。小笠原諸島の端。
6歳のタイミングで神奈川に引っ越したね。
常:なるほど、そうだったんですね…!
島から出て小中学校で関わる人たちも増えたと思うのですが、その立ち位置も変わらずでしたか?前に出るわけでもなく…?
鈴:そうだね。特に変わりはなかった。
常:意外!!もっと前に出ているイメージがありました。
その幼少期での過ごし方が今の価値観に繋がっていることってありますか?
鈴: たくさんの人と絡むことがなかったから、周りに流されたりはそこまでなかったかな。人に相談するタイプではなく、自分で考えるようにしていたかも。
もちろん小さい頃は、みんなで遊ぶ時に同じものをやってたりしたけど、ゲームは全然買ってなかったし、流行りものに反応がよかったわけじゃなかった。
常:これもまたまた意外なエピソードですね。
みつさんと言えばダンスだと思うのですが、以前ネット業界で働くことにも通ずる点があると伺ったことがあります。
鈴:そうだね。ネット業界で働いている人ってダンス経験者の比率が高い気がしてる。
そこは多少ダンスと業界特性がリンクしているところがあるかも。
サッカーってスポーツとして完成してるじゃん?ルールも決まっていて上手くなる為の練習方法も確立されてる。プロで食っていける人がいてサポーターもいる。
ダンスはそれらがほぼない笑
常:と言いますと?
鈴:未だに形が変わっていて新しい技が生まれたり、ジャンルも生まれていたりするし、練習方法に関してもこれをやればいいみたいなものがない。
だから、自分で情報取得をして身に付けていくプロセスがすごく楽しかったし、変化がある前提の環境はとても刺激的だった。
それは今のネット業界にも通ずる部分があるかもしれない。
生き残るために変化する。危機感を感じ、決断をした転換期。
常:なるほど…、おもしろいですね。
ダンス経験以外にそのプロセスに魅力を感じたきっかけはありますか?
鈴:ゼミでの勉強もそうだったと思う。
ベンチャービジネスの専攻をしていて、当時ベンチャービジネスのコンテストに出たりとかしてた。
インターネットから生まれている事業ってこんなにあるんだ!って肌で感じて、
働くならネット業界だなって思ってたかな。
常:社会を変えられるみたいなところにも興味があったんですね。
鈴:いや、変えたいという欲望は全然なくて。むしろ、危機感のほうが大きかったかもしれない。
成長産業を選択しなければ、変化に対応できず衰退するんじゃないか?と思っていたかな。
常:その危機感は何からくるものなのですか…?
鈴:リーマンショック時の体験もあるかも。実は就活も2回してるんだよね。
内定をもらった会社がリーマンショックの影響をもろに受けていて、希望とは全然違う部署への配属になる予定だった。
だから結局その会社の内定は辞退して、もう1年就活をすることを選んだ。
そんな経験もしていたから「世の中何が起こるかわからない。会社に依存するのではなく、成長産業で自力をつけないといけない!」っていう感覚は強くなったかな。
常:そんな経験も…!本当にハードなタイミングだったんですね。
その流れで前職にご入社されると思うのですが、何年間在籍されたんですか?
鈴:3年間だね。営業として3年間働かせていただいた。
1、2年目は今のD2C Rでやっていることと近いかな、web広告代理店としてweb集客をメインとした提案。商材はSEOやリスティング、アフィリエイトの提案をしていたね。
3年目はアライアンス事業の立ち上げがあって、そこにアサインされてた。
常:なるほど。
そこからのD2Cへの転職だと思うのですが、きっかけは何だったのでしょう?
鈴:理由は色々あったけど、前職は中小企業への提案がメインで、もっと大きな環境でチャレンジしたかったことが理由の1つ。あとはネット広告の中でも伸びしろが大きいモバイルやスマホ分野に興味を持ったからかな。
求めるレベルは今後も下げない。それを伝えるために自分を変えた。
常:少し話が飛んでしまいますが、D2C Rに所属してからの挫折した場面ってありますでしょうか?
鈴:運用部に戻ってきたまさに直近半年間かなと思う。
常:めっちゃタイムリーですね…!
そこの背景でいうと…?
鈴:運用部の立ち上げ以降、責任者を務めていたんだけど、約1年ほど新規領域中心の営業部に異動していて。
そこから運用部に戻ってきたんだけど、当時の運用部と戻ってきた時のカルチャーは異なっていた印象を抱いたね。
常:どこが変わったところでしたか?
鈴:まず一年前、一緒に働いていたメンバーが異動などもあり、ほぼいなかった笑
初対面の人や入社したての人ばっかりだったな笑
常:なるほど!笑 他にはどこにギャップを感じました?
鈴:そうだなー。やるべき仕事の基準にギャップを感じたかもしれない。あとは求められる仕事のレベル感とか高さ、深さとか。
常:特に感じた最低限の基準って…?
鈴:常世田も在籍してたからわかると思うけど、よく営業や媒体社とのコミュニケーションの中で「それって介在価値出せてる?」ってよく伝えてて。依頼された最低限のことをやっているだけだと足りないんだよみたいな。
常:そうですね。かなり言われた記憶が…笑
鈴:例え、1億円の予算だって言われたことをこなしているだけの担当ならば介在価値としては物足りないと思うんだよね。依頼に対する意義や目的を聞くことはもちろん、意見や+αの提案、相手に気づきや新たな情報を与えられているかが大事。
運用部歴の長い人が異動してたりしたから、それが通用しないのは当たり前のことではあるんだけどさ笑
常:そうだったんですね。なるほど…。
鈴: ただ今はちょっとずつ確実に変わってきてるし、それを体現している人も出てきてる。
少しずつ求め、求められる基準は上がってきてるんじゃないかな。
常:みつさん自身、昔から高いレベルを求められていたと思うのですが、それはどんな背景からなのでしょうか?
鈴:運用部立ち上げ当初は、それをやらないと仕事が回らなかったからかな。言われただけの仕事をやってると周りに振り回されて1日が終わっちゃうんだよね。取捨選択していかないと時間が作れなかった。
ただそれがチームとしてのスタンダードにもなってたかな。
思い返してみると人数が今より少なかったからこそ、同じような動きが全員出来ていたし、当時のメンバーの経験値に助けられた部分もあるなと思ってる。
常:なんかありがとうございます!笑(違う)
今のチームではどう変えていこうとしたんですか?
鈴:6月から運用部に戻ってからは、メンバーから信頼を得ることを重点的にやるようにしてたかな。
チームのみんなから見たら、新しい人がいきなり来たみたいに映っていたと思うので。
関係値が出来てからは、パーソナル面も踏まえながら、そこに共感出来るメンバーを増やしていく取り組みをしていた。
常:今はそういうメッセージを発信しつつ、メンバーとも会話しつつ、少しずつすり合わせているフェーズだったりするんですか?
鈴:そうだね、うん。すり合わせはしている。例えば運用予算とか、「まずは最低限いくらまではみんな担当しよう」という目線合わせは取り組んだりしているね。
常:そうなんですね。メンバーが変われば、もちろんチームの思想も変わっていくわけじゃないですか。自分自身も変わらなきゃいけないと思うこと、ありますか?
鈴:メンバーの意見を聞くようにはなったね、昔よりも。
昔だったらしんどいって言われても、出来るでしょって伝えてとにかくやってもらってたけど。自分でも横暴だったと思う笑
常:確かに以前の方がパワー系の要素が強かったですね笑(恐る恐る)
鈴:今は出来るだけ一方通行にならないように、とにかくメンバーから話を聞いて、その人にとって、チームにとっての課題を見出すようにしている。
出てきた課題をリーダーやマネジャーと共有して、とにかくシューティングしてるね。
下期では教育を充実させたり、仕組化をしたりしてより動きやすくなるような取り組みはしている!
常:アプローチ方法もかなり変わったんですね!
鈴:やはり環境を変えるにしても、自分がきっかけにならなきゃいけないなという考えはより強くなったかな。
考えができあがってる人たちに対して、後から来た僕がいきなり変わってよと伝えても、受け入れにくい環境だったしね。だから、自分がきっかけを作る為に話を聞いたり動かないとなって思うようになった。昔の自分だったら、「いやそれが普通だからやってよ」でしかなかったから。
各個人がバルクアップ。広告運用のプロフェッショナル集団へ。
常:では最後に!今後具体的にどのような組織にしていきたいですか?
鈴:抽象的ですが、強い部署にしていきたいと思っています。
定量的に言うと「この規模の案件を担当出来るようになりましょう」、「この機能をチーム内に取り入れていきましょう」といった内容。定性的には「各自プロフェッショナルな人材になり、お互いの個が活きるような組織にしていこう」というメッセージを運用部会で伝えました。
少しでもキャッチーにイメージを伝えるためにアニメのフレーズも引用したりしてね。
常:アニメ!何のアニメですか?
鈴:攻殻機動隊!(見たことはない)
その中の一節で
各個人がしっかり役割を全うして、高いレベルでやっていれば結果チームとして最大成果が出ている。そんな組織にしていきたいと思ってます。
常:なるほど。「個人がもっとレベルアップしよう!」というメッセージを表現として伝えているんですかね?
鈴:そうだね。だから個として強くなろう。まずはみんなそれぞれ1人で動けるようになることを前提にしようと。何かがあるから出来ないとかの言い訳はなくそうみたいなことを伝えてます。
常:ありがとうございます!追加で!今後、個人としてこだわっていきたいポイントなどありますか?
鈴:常に変化を楽しみ、学びと成長を続けられるようにしたいね。
学びがなくなったり、成長が止まったらかっこよくないなって思います。
ちゃんと変化をし続けていきたい。
だから、明確にこんな風になっていたいみたいなイメージはないかもしれない。
その時々の状況に応じて常に自分を変化させていたいです。
常:変化が出来る、時代に適応出来る力を持つメンバーがみつさんの中で理想的な人なのかなと僕は解釈をしていて。
それをメンバーにも体現してほしくて、今そのようなチーム運営をしているのかなと思いました。
鈴:変化してほしいとは思っているけどまずは、今求められるスキルを高いレベルで行えるようになってほしいとは思う。
今メンバーに求めているのは「常に変わり続けよう」よりも「階段を登っていってほしい」という意思の方が強いかもしれない。
自分をしっかり持ちながら、変わるべきタイミングでは率先して自分が変わり、関わる方々に影響を与えてきました。
僕自身が運用部にいた時の鈴木と、今の鈴木では異なる印象を持っています。
ただ、アプローチ方法が変わったとはいえ、求めるレベル感はぶれていません。
しなやかに、より強い組織へと。そこは何があっても変わらない。
そんな強い意志もインタビューを通じて感じることが出来ました。
これからもメンバーは増え続けます。
その上で一番最適な環境を作り出し、個人としてもチームとしてもバルクアップしていく。
そんな組織を目指します。