動画広告市場が伸び始めて早2年。D2C Rとしても注力し始め約2年が経過しました。
組織としても一定の所帯となった動画チームでマネジャーを務める芝崎翔平(しばさきしょうへい)。
理想としている組織像について伺いました。
それではどうぞ!
芝崎翔平/統合プランニング本部 クリエイティブ部 マネジャー。
価値あるクリエイターを目指し、2016年2月D2C Rへ転職。入社後、動画クリエイターとして、ゲームから女性用コスメ商材まで、幅広い案件の動画広告を制作。現在は、企画から制作まで行える、クリエイター兼プランナーを目指し、日々の業務に取り組む。大切にしていることは、子供との時間。
<インタビュワー:常世田>
かっこいい仕事のイメージでいきついた動画エディターという職種
常:本日はよろしくお願いいたします!
パパっとやっていきましょう!
芝:折角なんだからじっくりやってよ!
常:早速なのですが、小さい頃、学生時代に感じていた今の仕事につなぐ原体験はありますか?
芝:じっくりやってよ!
特にないです・・全然ない。そもそも仕事をしたくなかったですし、、
ただ、かっこいい仕事をしたかったっていう漠然としたイメージはありましたが、それはデザイナーではなかったです。
強いて言うなら、学祭の時に作る横断幕とかの制作物は他の人よりもこだわりは強かった。言ってるだけですけどね笑
常:振り返るとそういうところにこだわっていたかもということですか?
芝:そうですね。大人になってからでも細かいこだわりはありますね、割と。
例えば、これの置き場所はここがいいとかそういう調整をするのが好きです。
ここって決めたらここにしたいみたいな。
デザインって結局レイアウトも重要で、自分はそういう気質みたいのなのはあるかもしれないです。
常:そうなんですね。そういえばなのですが、芝崎さんの経歴が不透明なのでそこも教えてほしいのですが笑
芝:学生の時からで言うと、僕、大学を中退しているんですよね。
そこからバイトなどをしながら生活していたんですけど、このままじゃやばいなと気づき
半年程スクールに通って、ECサイトの会社にアルバイトで入りましたね。
そこから転職活動を始めて、未経験でもOKという募集かけていた会社で動画エディターとして入社しました。
常:へー!色んな人生ありますねー。仕事を考える上で「デザインがいいかも」って思ったきっかけはあったのですか?
芝:きっかけはかっこよさそうな仕事がデザイナーだからでした。その当時はデザイナーといえば今のYouTubeとかよりもWEBデザインでしたね。
常:HP制作とかですか?
芝:そうですそうです。なのでコーディングからデザインまでできる人っていうのがその当時一番強くてっていうのが大きいですかね。
常:なるほど。その先で行きついたのが動画エディターだったってとこですか?
芝:そうです。
常:たまたまいきついた職種が動画エディター…?
芝:たまたまですね。
なので大学出て就活しなくてもなんとかなるもんだなって今思っています(真顔)
プレイヤーからチーム運営するポジションへ
常:そんな経歴だったんですね。そこからD2C Rに転職ですよね?
D2C Rへの転職理由についても教えていただきたいのですが。
芝:転職を考えたきっかけは制作していた動画レパートリーの幅が広がらなかったからでした。毎週同じものを作っている感覚があって色んな商材の映像制作をやりたくて転職活動を始めました。
常:前職は何年くらい働いていました?
芝:ちょうど4年くらいだと思います。
常:結構長かったんですね!芝崎さんって何年入社でしたっけ?
芝:僕は2017年に社員紹介で入社しました。
転職活動を開始する前から声はかけられていて、その時は『人を探してる』っていうのを聞いていました。動き出すタイミングで「今も探してますか?」っていうのを確か自分から連絡したと思う。
常:よいタイミングだったんですね~!
選考を受けてく中でD2C Rへの印象とかってありましたか?
芝:正直 D2C Rがどういう仕事をしてるのかってHP見てもよくわからなくて笑
特に動画制作だったので。なので、面接内で詳しく聞かせてもらって。今だとよく言われますが、自分が制作した動画の効果が数値で見えるのはすごくいいなと思った印象はありますね。
常:入社してから今とで業務内容って変わりありましたか?
芝:入社した時の業務内容は今とそこまで大きく差はないです。
営業から動画制作の依頼を受けて、制作内容のすり合わせをして、期限を仕切って…と。
そもそも僕が入社した時って全然動画制作の依頼って多くなく、あまり作る機会がなかったんですよ。
常:そうなんですね。
徐々に動画広告の取り扱いが増えていったと思うんですが、どれくらいの時期から増えるようになったんですか?本当に徐々にという感じですか?
芝:そうですね、徐々に。D2C R自体が動画広告の取り扱いに慣れていったと同時に増えていきました。
動画チームができても最初はあまり仕事なかったですしね…
1年半くらい経ってからじゃないですかね、本格的に依頼が増えていったのは。
常:制作本数でいうと、当時1日に何本だったのが1年半を経てどの程度増えたのか覚えてますか?
芝:1年半くらい経ったタイミングから1日1本ペースの制作になっていったかと。制作本数もペースが上がってきてからは採用も少しずつ増えて行って2019年にはチームとして機能するようになりましたね。
常:動画制作ではどのようなことを意識して日々業務に臨まれていますか?
芝:動画制作はエフェクトデザイン、アニメーションなど色々技術などあるのですが、一番大切にしているのは見ていて飽きがない気持ちの良いテンポになっていることですね。
30秒を5カットで構成を考えるとして均等に6秒ずつで制作すると飽きがくるんですよね。ずっと単調で同じテンポになっていて。動画のクオリティっていかに飽きさせないか、興味を持ってもらえるかだと思うので、それはすごく意識しているし難しいところだなと思っています。
常:昔から在籍しているということもあると思うのですが、チーム運営を芝崎さんがやるのは自然の流れだったのでしょうか?
芝:そうですね。D2C Rに入社する時にもチームを作りたいと思ってて。前職の時からマネジメントとかをやりたくて、転職の1つの理由の中にも入ってました。
常:どうしてマネジメントやりたかったんですか?
芝:うーんとね、人が好きだから。
常:?
芝:僕は一人で何もできないタイプなんです。吉野家とかも一人じゃ入れない。もともと内弁慶というか、誰かがいて初めて調子にのるタイプなので。誰かと一緒にいる中でもなんとなくその中心にいたいみたいな。そんな感覚ではあると思います。
常:意外…!
視野をひろく。伝えるべきことはしっかり伝えていきたい。
芝:まあそんなこともあり、2019年の上期にリーダーを任せてもらえるようになりました。
常:リーダーになってから苦戦したことなどあったと思うのですが、難しかった部分はどんなところでしょうか?
芝:それでいうとマネジメントはいまだに難しいと感じてます。
例えば、この人を成長させるという話しになった時に明確に成長させたっていう経験がないからどう適切にアドバイスをすればよいのかはわからない時が多い。
常:キャリア形成やメンタルケアなど含めて難しいということですか?
芝:そうです。マネジメントの仕方って様々あって、PDCAを回していかなければと思うのですが、その領域のインプットが他の人と比べた時に圧倒的に少ないなと感じています。
そこがいまは課題として認識しています。
常:その中で誰かに質問したり、アドバイスを求めたりなどはされたことありますか?
芝:他部署の部長やマネジャー陣に聞いたことがありますね。
僕が「こうしていくつもりです」って話した際に「それって誰がやりたいことなんですか?芝崎さんがやりたいのか会社がやりたいことなのか」と。「芝崎さんがやりたいことならいいけど会社がやりたいことを言わされているのならメンバーに伝わっちゃうしやめたほうがいいと思う」って。
常:おおお。
あと、メンバーと話すときに「D2C Rという会社内で考えるのではなく、動画制作業界で考えた時に自分の立ち位置はどこなのか、将来転職するかもしれない可能性も含めてどうなっていきたいのかという話をしていった方がいいと思いますよ」って言われました。
後者はすごく印象に残っていて、実際に今僕もメンバーと1on1する中では意識してコミュニケーションは取っていますね。
常:かっこいい…それはすごく印象に残りそうですね。
芝:グッときたね。そういったコミュニケーションが、D2C Rにとって結果プラスになることもたくさんあると思いますね。
常:実際にアドバイスを受けて1on1は取り組んだ1つだと思うのですが、それ以外に何かありますか?
芝:大きくは1on1になっちゃうかなー。あ!でもあるわ、1個。
「全部言う、なるべく隠さない」は意識しているかも。
例えばAさんがいて、Aさんのデザインがあんまりよくない時ってやっぱ言いにくいから遠まわしにみんな言うけれど結果伝わらないんだよね。遠まわしにしてるから。
それを言えるのが僕だと思っているのでなるべくストレートに物事を伝えることは意識しています。
デザインだけに留まらない、マルチな組織へ
常:今挑戦していること。何かあります?
芝:うーん。挑戦か。特別今というわけではないんですが、組織作りやデザインチームのルール設計はずっとやっているところですかね。
常:具体的に言うと…?
芝:実はデザインチームって結構結成されてから長いんです。その割に決まり事が少ない。
例えば、データ保存の仕方は人それぞれ、表現の幅に個人差がありすぎる等。ルール化が全然されていなくて、誰もやってきていないので基準やルールみたいなのを今作っています。
そして、もう1つはデザインチームのやれる領域を少しずつ変えていきたい。
もっとプランナーの領域まで攻めていきたいです。
クリエイティブに関する打ち合わせから参加して、場合によってはクライアントに制作背景、意図を説明できるまでを僕個人としては目指していますし、そうしたい。
だけど一気にそれはできないので、少しずつではありますが挑戦していきたいなと思ってます。
常:すこし理想的なイメージが伺えたと思うのですが、改めて。
芝崎さんにとってD2C Rの動画エディターの理想像って何ですか?
芝:理想像はYoutuberじゃない?わかりやすく言うと。わかったでしょ?理想像。
常:ちょっとわからないです。
芝:いやいやうそでしょ。企画から入って編集できてプレゼンできてマルチな人ってことだよ。
常:なるほど!動画制作だけじゃなくて企画も考えることができるメンバーを増やしていきたいんですね。
芝:そうー!
ヒカキンもまさに自分で企画して、撮影して編集もしているじゃない。
役割分担をすると本当は少なくても3人は必要なのを1人でやっている。そういうのが理想。
常:めちゃくちゃマッチョな組織になりそうですね。
芝:だから「Youtuberを目指す」って書いといてほしい笑
独特な思考と、独特な言い回し。少しのユーモアもちりばめられる。芝崎さんはそんな人です。
その芝崎さん率いる動画チーム。デザイナーの枠にはまらない組織を目指します。1つの領域に留まらないと宣言している力強さは、これからもD2C Rの武器としてあり続けるのではないかと思います。
将来的にはD2C RからYoutuberが生まれるかもしれません(期待するところ違う)