マンションの一室のベンチャーで住み込みインターン。そこで掴んだ「全力で働く」という人生の指針
大学生が見た、起業家の背中
「あの人ほどやっててもダメなんだったら、自分だったらもっとやらないといけない」
CyXenコンサル長の小幡英稔。
「全力で働く」ことを決めたのは、大学時代のインターンだった。起業1年目、マンションの一室を間借りしているようなベンチャー企業。SNS集客代行というをやっていた会社だ。
そこで小幡は、住み込みで働いた。朝起きたらすぐにパソコンを開き、トラブル対応をしながら、ゼロから海外の学校を探し出し、学生とやり取りする。お金をもらって満足してもらうことの難しさを、身を持って学んだ。
何より衝撃的だったのは、社長の働き方だった。
「学生時代から成果を出して、他の会社でも成果を出してきた人なのに、それでもなかなか実を結ばない。そんな人を間近で見て、『これぐらい動くのか』と。一日というか、自分の生活のほぼ全てをかけて働く──それが当たり前なんだと思いました」
この経験が、小幡の全ての基準になった。
「尖っていた自分」を叩き直してくれた先輩
新卒で製薬会社のMRとして入社した小幡。朝8時から代理店に挨拶回りをする日々の中で、社会人としての基本姿勢を学んだ。
「挨拶って、お客さんにどれだけ印象に残るかなんですよ。だから今も、朝の挨拶は一番大きい声でやることを意識しています」
ただし、インターンで頑張った経験から謎の自負があった小幡は、当時少し尖っていたという。
━━ 具体的には?
「日々の業務記録とか、正直すっぽかすところがあったんです。売上上げてたら偉いみたいな感覚で。そしたら先輩に、家までついてこられるぐらい追いかけられました(笑)」
━━ それは...厳しいですね。
「でも今では感謝しています。あの時に『徹底してやらないといけない』という習慣をつけてもらった。最初にちゃんと叩きなおしてもらえたのは、本当に良かったと思います」
半年間ゼロ売上。受付で2時間待っても何も取れない日々
その後、転職を経て小幡が挑んだのが、電子カルテの営業だった。MR時代は新人賞をもらうなど、一定の成果を出していた自負があった。しかし、無形商材の営業は全く違った。
「受付で2時間待たされて、何も取れない。それが半年続きました」
━━ どんな気持ちだったんですか?
「下唇を噛みしめながら、ずっと仕事してましたね。社長と部長のカバン持ち兼運転手みたいな感じで。『どうやったら売れるんだろう』って、ずっと考えていました」
挫折から這い上がるきっかけは、お客さんとの対話だった。
「よく話せるお客さんと話していく中で、医療とか介護って、開業する時にすごく『想い』があるんだと気づいたんです。それまでは『これ買ってください』って提案していたんですけど、もっと課題があって、それに対して提案しないとダメだなって」
さらに、部長や専務のトークを徹底的に真似た。
「学ぶって、真似ることなんだと。それを徹底したら、成長できました」
「個人プレー」から「チームで勝つ」へ
フォーエーキャリアに入社して、小幡は大きな変化を遂げる。
━━ 一番自己変革できたのは、どのタイミングですか?
「今まで、車で一人で回って売上を上げる個人事業主みたいな働き方が強かったんです。でもチームや組織でやるってなった時に、人を頼らないといけないことを学びました」
それまでの小幡は、社会人として「ある種、他責だった」と振り返る。うまくいかないことを、どこかで他人や環境のせいにしていた部分があった。
━━ 何がきっかけで変わったんですか?
「部下やメンバーを持つようになってから、視点が変わりました。それまでずっと、仕事終わりに本屋やカフェに行って、インプットばかりしていたんです。頭でっかちで、成果が出ない人の典型をやっていた(笑)」
━━ どう変わったんですか?
「インプットしたものをすぐに試すようになりました。即実践する。それが習慣になってから、成果にも結びついていきました」
もう一つ大きく変わったのは、「自分がやらないと誰もやらない」という当事者意識だ。
「自分の中で、他責から自責へのマインドチェンジができた。『どうやったらうまくいくんだっけ?』『売上だけじゃないよね?』『自分の立ち位置は?』『何が一番求められているのか?』──そういうことを常に考えるようになりました」
同年代と競い合える環境が、自分を成長させる
━━ CyXenの成長環境について、他社と比較してどう感じますか?
「前職は、どうしてもルールに縛られることが多かったんです。単月で頑張るんじゃなくて、クォーターごとに調整するとか、上期下期で売上を分散させるとか。株主が見ているのは安定した経営なので、変動がないようにする──守りの姿勢が強かったですね」
━━ CyXenは違う?
「全然違います。攻めることができる。自分なりに前向きにチャレンジできる環境があります」
もう一つ、小幡が強調するのが同年代の存在だ。
「前職だと、自分が一番年齢が下で。同年代がどれぐらい能力をつけているか、全然見えなかったんです。でも今は、自分より年下でマネージャーになっている人もいるし、すごく成長している人材を間近で見ることができる」
━━ それが刺激になる?
「自分の価値を試せる場なんですよ。同年代で、どこまで伸ばせるのか? それがずっと挑戦で、本当に楽しいです」
経営者の「想い」を支えたい
小幡が携わる介護・医療・福祉業界。CyXenのミッションは「介護、医療、福祉領域において、現場とテクノロジーをつなぐ価値を最大化する」だ。
━━ この業界に対して、どんな想いがありますか?
「現場で働いている方と経営側の間に、ギャップがあるんです。経営者としては、理念とか大事にしたいことがあるんですよ。でもなかなかうまくいかない。経営面で苦労している」
━━ それをどう支援したいですか?
「事業所さんが大きくなることも大事ですが、存続することを支援したい。その中で、採用は本当に肝だと思っています。どうやったら人を採用できるのか? どうやったら経営者や採用担当者を楽にできるのか?」
小幡が特に気にかけているのは、メンタル面だ。
「採用で悩んで、メンタル的に参ってしまう人も多いんです。それをどれだけ緩和できるか。そこに貢献したいと思っています」
今ないものを、形にする
━━ 今、一番チャレンジしていることは何ですか?
「今ないものを、どれだけ形にできるか。これからのサービスに生きるかもしれない『種』を探しています」
具体的には、お客さんへのヒアリングを徹底している。
「課題をちゃんと聞くようにしています。地道なんですけど、何かが噛み合った時に、うちで提供できるものはどんどん広がると思っているので」
もう一つの挑戦は、人材育成だ。
「自分と同じように売上を上げられるメンバーを増やしたい。それが内部的な課題だと思っています」
━━ 今の葛藤はありますか?
「大きくすることと、細かく見ることのバランスですね。エンプラとしてロイヤル顧客を増やしていくのも大事だし、でもサービスをもっと良くしようと考えると、過剰になってしまったり、広くお客さんを見れなくなってしまう」
━━ どっちも取るには?
「それを考えるのが、今の自分の挑戦です(笑)」
「全力でやる」──それが自分の基準
大学時代、マンションの一室のベンチャーで住み込みで働いた。社長の背中を見て、「全力で働く」ことを決めた。
新卒のMRで社会人としての基本を叩き込まれ、挫折を経験し、そこから這い上がった。
CyXenでは、個人プレーからチームで勝つことを学び、多責から自責へとマインドを変えた。インプットを即実践し、同年代と競い合いながら成長している。
「朝の挨拶を一番大きい声でやる。月末まで最後まで数字を追う。全力でやる──それが自分の基準です」
そう語る小幡の目には、大学時代に見た起業家の背中が、今も焼き付いている。
CyXenでは、介護・医療・福祉の未来を共に創る仲間を募集しています
全力で働き、挫折から学び、チームで成果を出す。そして何より、自分がやらなきゃ誰もやらないという当事者意識を持つ人──そんなあなたを、私たちは待っています。
小幡のように、守りではなく攻めの姿勢で、同年代と競い合いながら成長したい方、ぜひ一度お話ししましょう。