高校時代からイタリアンレストランで4年半、社会の厳しさと温かさを学んだ福島出身の若手リーダー
はじめに
「自分じゃない、その相手のことを思いやれる人と働きたいです」
そう語るのは、株式会社CyXenでユニット長を務める遠藤紗月さん。27歳という若さでミドルマネージャーとして部下の育成に奔走する彼女だが、その道のりは決して平坦ではなかった。
高校時代から4年半続けたイタリアンレストランでのアルバイト。そこで学んだのは「誰かのために動く」ことの価値と、社会人としての礼儀作法。学校での勉強よりも、高校時代から外の世界で社会を学んできた彼女が、なぜ人材業界を選び、なぜ介護・医療・福祉の現場を支援する道を選んだのか。
「提案しないことが先方にとって失礼」━━前職の上司から学んだこの言葉が、今も彼女の営業哲学の根幹となっている。数字を追いかけることに囚われ、苦しんだ時期を乗り越えた先に見つけた「本当の営業」の姿とは。
バイトで見つけた「誰かのために動く」喜び━━4年半の原体験
━━ 学生時代、特に熱中していたことは何ですか?
バイトにしておきます(笑)。一番熱中したのは、イタリアンのバイトです。
━━ どのくらいやっていたんですか?
イタリアンだけだと4年半です。
━━ 4年半も!どういうところが楽しくて熱中していたんですか?
お客さんと一緒に働く社員さんが笑顔になってくれるところ。でも本当にそうです。
なんだろう、自分のために動くことができないと気づいたのがその時で。誰かのために自分が動くっていうことに対して、すごく感情が動いた。自分が生きてる価値というか、生きがいになってましたかね。
━━ 具体的にどんなシーンが印象に残っていますか?
お客さんが笑顔になった時もそうなんですけど、社長とか先輩に重要な仕事とかを任せられた時。任せられるシーンとかですかね。具体的な仕事で言うと、シフトの作成とか指示出しをするフロアマネージャー業務です。
━━ 大事な仕事を任されると不安になりますよね。どう取り組んでいたんですか?
とにかく質問量を増やすのと、先輩スタッフの動きをすごい観察してました。
━━ 一番感情が動いたのはどんな時でしたか?
報連相をするときの「報連相」の仕方を注意された時ですかね。自分のシフトが入れない時とかに「入れません」っていうのではなくて、「入れないので、お休みさせていただいてもよろしいでしょうか?」っていう。
断定形にするんじゃなくて、依頼形にするのが社会人として普通だよっていうのを結構教え込まれた時が。学校では習わないことを教えていただいた時ですかね。
店舗責任者への挑戦━━人間関係の課題に立ち向かう
━━ 社会人になってから一番自己変革したエピソードは?
前職で店舗責任者昇格の試験を受けた時ですかね。
状況としては店舗責任者がすぐやめちゃう状態だったんですね。短期間でコロコロ入れ替わる状況で、スタッフさんの人間関係が非常に良くなく。そこを救っていきたいっていうのと、経歴関係なく試験自体はチャレンジしていいよって言われたことがきっかけで。
今までそういったリーダーとかあんまり興味なかったんですけど、自分がそこに携わることで、今いるスタッフさんを変えていけるのであれば、と思って挑戦したのが結構大きかったですね。
━━ その時はどう自分を変えていったんですか?
数字を全く見てなかったので、PLを見るとか。今までは自分のことだけでしたが、その周りのスタッフがどういう状況なのか、ちょっと視野を広げる練習をしました。
特に「難しい」って言われるスタッフ━━その店長がやめちゃう原因になってるスタッフが、普段どんなこと考えているのかをちょっと質問しに行ったりとか。各個人がどういう状態なのかというのをちょっと意見まとめて上に報告したりとかをするようにしました。
「営業は課題解決」━━数字の呪縛から解放された瞬間
━━ CyXenに入社した動機は?
簡単に言うと、成長したかったから。
正直、石井さんが同郷だったっていうのがめっちゃ大きいですけど(笑)。同い年で、なんかすごく親近感かつ、同じ年齢なのにこんなにうまく話せないし、堂々と生きてないなっていうところで差を感じました。
自分もこういう人間になりたいというか、社会人として、親が自慢できるような大人になりたいなと思ったって感じですかね。
━━ 入社して一番大変だったことは?
前半は、自分がいいと思ってやっていたことが数字につながらなかったことが結構辛かったですかね。
その採用成功とかに向けて動いてるにもかかわらず、自分の「数字」意識が強くて。。。
それによって先方の幸せっていうのをちょっと第二に考えてしまってたことが良くなかったんだと思います。
━━ それはどう乗り越えたんですか?
営業は課題解決するためのものっていうのを認識したことがすごく大きかったですね。前半は自分の数字を上げるためにって思ってたけれども、そうではないよねっていうのに気づいたこと。
前職で上司から言われたのを思い出したんです。「提案しないことが先方にとって失礼だよ」って言われたこと。
そもそも営業って課題解決だから、自分のベストは全部、どんなに高い金額でも、期間でも全部出しなさいって言われたんです。
部下の成長を最大化する━━ミドルマネージャーとしての葛藤
━━ 現在のミッションは何ですか?
私の今のミッションは部下の成果を最大化させるですね。もちろん私も上司って偉そうに言える立場じゃないので、一緒に戦っていく、というニュアンスの方が近いですが。
━━ それは会社のミッションにどうつながっているんですか?
その分、お客様の幸せの数も増える。チームが成長していくと、できる人が増えて、お客さんが成功して、その分満足をしてお金が稼げて、そういうテクノロジーとかに投資する金額が増えて、この業界が変わっていくっていう風に捉えています。
━━ そのミッションを達成する上で苦戦していることは?
本音で喋ると、自分の上司と部下に挟まれる立場って。
一言で言うとそうだな。嫌われる勇気がまだまだ足りないこと。
━━ それをどう乗り越えようとしていますか?
今はオンとオフを切り替える努力をしてます。業務内はタスクに厳しくて、業務外はプライベートのこととかも話せるような雰囲気作りをするというか。切り替えるように気をつけてます。
やっぱり、私の過去の経験を踏まえると、上司が嫌われることを恐れて、本当に必要なことを伝えれないってメンバーにもお客さんにも失礼だと思うので。
介護・医療・福祉のプロフェッショナルへの尊敬━━採用で現場を支える
━━ 介護・医療・福祉業界に対してどんな思いを持っていますか?
自分は介護職出身ではないので、そもそも医療、介護、福祉というプロフェッショナルに携わっている人たちを大前提すごい尊敬していて。
その人たちが業務にしっかり集中することができて、利用者さん、そしてその家族が幸せになってほしいなとは常に思っています。
自分がその採用の業務を少しでも負担軽減することができれば、本来やるべき業務に集中することができて、その先の皆さんも幸せになるんじゃないかなと思って、そこを救いたいなと思って仕事をしてますね。
━━ この業界の特徴についてどう考えていますか?
この業界っていい人であればあるほど、熱い思いをこの業界に持ってれば持ってるほど赤字になるっていう業界じゃないですか。売り上げが決まってるから。
だから、そういう熱い思いを持って介護業界とか医療とか福祉に携わってる人が、その熱い思いをまっすぐと追求できれば、財務的にも管理的にも健全な経営ができるような、お手伝いをしてるってことですね。
これはまさに、CyXenが掲げる「介護・医療・福祉の現場とテクノロジーを繋げ、業界価値を最大化する」というミッションそのものなんです。
「相手のことを思いやれる人」と共に業界を変えていく
━━ どんな人と働きたいですか?
自分じゃない、その相手のことを思いやれる人と働きたいです。
━━ その心は?
人って自分のためより他人のために何かをしている時が本当の力が出ると思うんです。
当社で働くやりがいって、先方が幸せになってくれること、喜んでくれることが結構一番だなと私は感じていて。
それを一番のやりがいだと思えるのって、多分他人の幸せを喜べる人とか、相手を思いやれる人だなと思うので。そういう人と働いた方が長く続くかなとは思います。
━━ 人情味あふれる人ってことですね。
はい、そうですね。相手の痛みも分かって。
観察と思いやりで、組織と業界を変えていく
高校時代から社会で学んできた遠藤さん。イタリアンレストランでの4年半で培った「観察力」と「誰かのために動く喜び」。一社目のライザップで学んだ「提案しないことは失礼」という営業の本質。
数字を追いかけることに囚われ苦しんだ時期を経て、今は部下の成長を最大化することで、介護・医療・福祉業界の発展に貢献している。上司と部下の間で葛藤しながらも、オンとオフを切り替え、厳しさと優しさのバランスを模索する日々。
「嫌われる勇気がまだまだ足りない」と自己分析する彼女だが、それは相手を思いやる気持ちの裏返しでもある。だからこそ、同じように相手のことを思いやれる人と一緒に働きたいと願う。
介護・医療・福祉のプロフェッショナルへの深い尊敬の念。彼らが本来の業務に集中できるよう、採用という側面から支援していく。それが巡り巡って、利用者とその家族の幸せにつながる━━そんな思いで、今日も「最前」で「最善」をつくしている。
CyXenでは、一緒に介護・医療・福祉業界を変革する仲間を募集しています
「介護・医療・福祉の現場とテクノロジーを繋げ、業界価値を最大化する」
このミッションに共感し、相手のことを思いやれる人、人情味あふれる人と一緒に働きたいと考えています。
自分のためだけでなく、誰かの幸せを自分の喜びにできる。そんなあなたと、介護・医療・福祉業界で奮闘するプロフェッショナルたちを支え、業界全体を「誰もが働きたいと思う仕事」へと変えていきませんか?
観察力と思いやりを武器に、遠藤と一緒に「介護・医療・福祉から、高度経済成長をもう一度」を実現しましょう。