「コトに向かっている人でありたい」━━フィリピンの過酷な生活から這い上がった若手が、テクノロジーで介護業界に革命を起こす
パッションだけで言語の壁を越え、新卒で責任者という責任感を成長の起爆剤に変えた異色のキャリア
はじめに
「自分がどういう武器になるかっていうことしか考えてないですね、常に」
そう語るのは、株式会社CyXenで事業開発を担当する池田さん。中学3年生から高校卒業までの4年間をフィリピンで過ごし、言語と文化の壁に苦しみながらも「パッションしかない」という信念で乗り越えてきた。
入社1年半で立ち上げフェーズの事業を牽引し、AIを活用した業務改善にも取り組む彼。就活では大手エンタメ企業に「ことごとく落ちた」という挫折を経験しながら、なぜベンチャー企業でのキャリアを選んだのか。そして、上司の退職という危機をどのように成長の起爆剤に変えたのか。
「枠にとらわれない人の方が好き」━━介護・医療・福祉業界の固定概念を変えるファーストペンギンとして、テクノロジーと情熱で挑む若手リーダーの素顔に迫った。
フィリピンでの「辛さ」が教えてくれた、意見を言うことの大切さ
━━ 学生時代の経歴を教えてください。
中学は陸上部に所属して砲丸投げしてたってところと、あと高校が父親の仕事の影響でフィリピンに4年間、中学3年生から高校卒業まで住んでたっていうところですね。
━━ 部活では何に熱中していたんですか?
ひたすら練習してましたね。友達とか友人と練習するところが楽しかった。成績というよりも、練習してる時間が楽しくて、熱中してたって感じです。
顧問とか先輩とか同級生とああだこうだ言いながらフォームだったりとか、もちろん愚痴なんか「きつい」と言いながらもやりきるみたいなところに楽しさは感じてましたね。周りの仲間と一緒に同じ目標に向かって、せっさといろんな意見交換をしながら前に進めていくのが楽しかった。
━━ フィリピンでの生活はどうでしたか?
地獄でしたね(笑)。
━━ 地獄?何が起こってたんですか?
まずもちろん言語の壁というか、英語は日本語が通じないって。そこはあったし、あと結構文化的な違いで、やっぱり向こうの人って自分の意見を言わないやつがいないというか。
「お前は何考えてるんだ」「俺はお前の考えを聞きたいんだ」みたいなシーンが多くて。授業も、どちらかというと先生に問いを投げられて、学生同士でディスカッションして、いろんな視点で答えを出すみたいな授業が多かったんで。
そういったところではアウトプット力というか、思考力とアウトプット力が求められたっていうのはすごい大変でしたね、日本と違って。
━━ その大変さをどう乗り越えていったんですか?
すげえ抽象的な話なんですけど、パッションしかねえなみたいな(笑)。
結構、言葉が喋れなくてバカにされることはなかったんですよね。なんか拙い英語でも結構周りの友人が何言ってるかとか、池田何言いたいかをすごいキャッチアップしてくれた。だから乗り越えられたっていう部分はあるかなと思います。
━━ その経験は今にどう繋がっていますか?
自分の意見を言うっていうところに対して、権限だったり壁が今なくて。それが日常だったんで、例えば上司から意見を求められても、何か自分の意見を言うというアクションに対してのすごい壁というか、ハードルがなくて。そこはすごい今の生活に生きてるかなと思います。
就活大失敗からベンチャーへ━━180度の方向転換が導いた運命
━━ 大学時代の就職活動はどうでしたか?
もともとずっとフィリピンにいた経験もあって、日本のエンタメを海外に持ってきたいみたいな思いが強かったんですよね。
その中でもちろんテレビ局だったりとか、映画会社の海外事業部だったりIP部門受けて、ことごとく落ちてみたいな就職活動でしたね。
━━ 結局なぜこの会社に入ったんですか?
就活大失敗して、じゃあもう就活立て直そうってなった時に、であればなんか若いうちは色々やりたいなあで、じゃあもうベンチャー行くかみたいな。
もうこれで大手無理なら、逆になんか自分の力試せる環境の方がいいなっていうので、180度変えたというか。視点変えて、たまたま人事の石黒さんが「君みたいな尖ってる子、多分うちの社長好きだから」って。それでここに入ったって形ですね。
答えのない仕事、そして上司の退職━━試練が育てた裁量と責任
━━ 実際に入社して、立ち上げフェーズの事業に配属されましたが、振り返ってどうですか?
ずっと大変ではあるんですけど、結構自分のポジションが特徴なのかもしれないですけど、答えがないというか。営業活動とかでKPIとか架電数とか、何かしらこの達成目標がある仕事じゃなかったので、そこがすごい大変でしたね。
自分でゴール地点決めて、そこに対してタスク分解して、それを承認得てみたいな、プレゼンしてみたいなところがすごく大変だった。
━━ その大変さはいつ頃から乗り越えていったんですか?
上司がいなくなった瞬間ですよね、完全に。状況的に部門がカオスになった時に、もうやるしかないみたいな、ケツに火がついたじゃないですけど。
その瞬間に思考の速度も倍とかになりましたし、やっぱり人足りないから「じゃあもう倍考えるしかない、倍動くしかない、倍働くしかない」みたいなところで、一気に爆発的に成長できたのもそうですし。
━━ 具体的にどんな成長がありましたか?
裁量権を頂けた、その爆発的に成長してアピールできたことで、新原さんとか吉田さんから裁量権をもらえて。で、やっぱり裁量権もらえるといいところって、失敗しまくれたんですよね。
知らずにフィードバックをもらえたりとか、それこそ吉田さんからフィードバックをもらえたりっていう、失敗経験を鬼ほど積めたっていうのは、伸びた要因かなと思いますね。
AIで業務改善、組織を動かす━━2つのミッションに懸ける想い
━━ 現在取り組んでいるミッションは何ですか?
2つあって、まず1個目は、最近動き始めてるんですけど、AIだったりとか、今こういろいろ、主にAIが発達する中でもっと業務改善だったり効率化できないかってところで。
スプレッドシートとの連携だったりデータ連携のところに池田が入って、より生産性だったり利益率を向上させるっていうのが1つミッションかなと思ってて。
━━ 2つ目のミッションは?
これは裏ミッションというか、自分の中で決めてるミッションなんですけど、最近の仕事なんか、1人、池田単位で終わる仕事が少なくなってきて。
組織の課題解決しなきゃいけないのを、組織の課題に対して何か意見を言わなきゃいけないフェーズが増えてきて。そうなると、人を動かすっていうとすごくおこがましいんですけど、メリットを伝えながら、組織をワークさせなきゃいけない。
そのためにはどういうアウトプットとか、どういう人とのコミュニケーションが必要になるかみたいなところのPDCAを回さなきゃいけないなっていうのが2つ目のミッションですね。
「高尚な職業」の現実━━テクノロジーで業界の当たり前を変える
━━ 介護・医療・福祉業界に対してどう思っていますか?
そこは難しくて、もちろんすごく高尚なもの。介護とか障害福祉ってすごく高尚で、良いものだと僕は思ってるんですね。
どう死ぬかみたいな、どう美しく死んでいくかみたいなところをできるだけ良くするっていう仕事はすごく高尚なものだとは思いつつも、低賃金だったりとか、DXが進んでなくて業務量が多いみたいなところで。
まだまだせっかく高尚な職業にも関わらず、ネガティブポイントが多いなっていうのが正直なところですよね。解決できない問題じゃないみたいな。
━━ それを解決していくと。
そうですね。これって、まさに我々CyXenが掲げる「介護・医療・福祉の現場とテクノロジーを繋げ、業界価値を最大化する」というミッションそのものなんです。
今までの「当たり前」を変革する必要がある。若者が集うベンチャーであり、異業種で事業を行ってきた私たちだからこそ、できることがあると信じています。
「コトに向かう炎」を持つ仲間と、組織の武器として戦う
━━ どんな人と一緒に働きたいですか?
枠にとらわれない人の方が好きですね、僕は。
これは僕の一つの人生のモットーで、コトに向かっている人ですね。もちろん自分の給与とか立場が、マネージャーリーダーになりたいっていうのも大事だと思うんですけど、野心みたいなもの。
「組織よくしようぜ」みたいな、「事業でっかくしようぜ」みたいな、そういうことに向かう炎を持っている人っていいなって思いますね、僕は。
━━ 池田さんにとって組織とは?
自分が変なんですけど、自分じゃないんですよね、僕はどちらかというと。CyXenという組織において自分がどういう武器になるかっていうことしか考えてないですね、常に。
一貫してチームのメンバーと、個人では到底成し遂げれないようなこととか、出ないようなアイディアとかいろいろあるじゃないですか。そういうところを他人と一緒に作り上げていくっていうのが、多分僕の面白さでもあるし、組織というものに対する一つの感度になってるんだと思います。
パッションと仲間が、業界の固定概念を打ち破る
中学時代の部活で味わった「仲間と一緒に目標に向かう楽しさ」。フィリピンで地獄のような苦労をしながらも「パッションしかない」で乗り越えた経験。就活での大失敗から180度方向転換してベンチャーへ。そして上司の退職という危機を成長の起爆剤に変えた強さ。
池田さんのキャリアは、一見すると挫折の連続に見える。しかし、その全てが今の彼を形作る大切なピースとなっている。
「コトに向かっている人」━━それは、まさに池田さん自身の生き方そのものだ。個人の成功よりも、組織の武器として、仲間と一緒にでっかいことを成し遂げる。その想いが、AIという最先端のテクノロジーと、介護という最も人間的な仕事を結びつけている。
「高尚な職業なのに、ネガティブポイントが多い」という介護業界の現状。しかし池田さんは「解決できない問題じゃない」と断言する。テクノロジーを武器に、業界の「当たり前」を変革する━━それこそが、CyXenが目指す「介護・医療・福祉から、高度経済成長をもう一度」というビジョンへの道筋だ。
フィリピンで学んだ「自分の意見を言うこと」の大切さ。それは今、組織を動かし、業界を変えていく原動力となっている。「最前」で「最善」をつくす━━その信念のもと、池田さんは今日も歩みを止めない。
CyXenでは、介護・医療・福祉業界に新しい風を吹き込む仲間を募集しています
「介護・医療・福祉の現場とテクノロジーを繋げ、業界価値を最大化する」
このミッションに共感し、業界の固定概念を変えるファーストペンギンとして一緒に挑戦できる方を求めています。
「枠にとらわれない」「ことに向かう炎を持つ」━━池田さんが語ったように、個人の成功だけでなく、組織として、業界として「でっかいこと」を成し遂げたい。そんな想いを持つあなたと出会えることを楽しみにしています。
介護・医療・福祉業界を「誰もが働きたいと思う仕事」へ。日本経済の新たな成長の起爆剤となるために。
「最前」で「最善」をつくす━━私たちCyXenは、歩みを止めません。
失敗を恐れず、むしろ失敗から学べる環境で、若者が集うベンチャーだからこそできる変革を、一緒に起こしていきませんか?パッションさえあれば、きっと乗り越えられる。フィリピンで地獄を経験した池田が、それを証明しています。