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世界の文化を掘り起こし
人類普遍の価値を呼び覚ます
FAR EAST 代表取締役 佐々木 敏行
Message
先ず、興味を持って頂きありがとうございます。
今、これを読んでいる方は、何かしら自分の働き方、生き方に向き合っているということなのでしょう。働く場所を決めるということは、少なくとも、人生の一定期間の3分の1の生き方を決めることになります。仮に眠っている時間が8時間、働いている時間が8時間、残りの時間が8時間とすれば、です。貴重な時間を無駄にしないためにも、見栄や実力にそぐわない金銭、待遇を優先して働く場所を探しているなら、他を探すことをおすすめします。正直なところ、ウチはその希望には沿わない、からです。
ただ、もしあなたが、働くことの意義、達成、貢献や成長を求めるなら、この先を読み進めて頂く価値はあるでしょう。
ウチが追求し、提供しているのは「人類の叡智」です。人類の叡智を商品、サービスという形にして伝えるというなかなか答えの出ないテーマについて、いい歳をした大人が集まって、日々真剣に議論し、対話し、反発し合ったり、共感し合ったりしている光景が日々ここにはあります。
ウチに集まる面々は、なかなかに面白く、そして様々です。新卒もいれば、中途採用も多く、刑務官、銀行員、苦情係、防水工、デザイナー、ダンサー、美容師、醸造士、菓子職人、医療関係、湯灌師、民芸細工師、外国人もエジプト、ネパール、イラン、パキスタン、イタリア、ベルギー、ポルトガル等々他にも150名いればバックグラウンドは様々ですが、各々が生きるなかで、自分にとっての価値を真剣に考えたり、生き方を見直してきた人たちが全国から集まっています。
一人一人、よくよく話して、共通していると感じるのは、主に4つ。
l 成長していることを実感したい
l 役に立っていると実感したい
l 自分の可能性を実感したい
l 共感し合える仲間と何かを成し遂げたい
ということです。その欲求が各々のキャリアのなかで炙り出されて、現状に行き詰まりを感じ、ウチがやっている事業に共感して、門を叩いてきたという人が多い。参考までに、社長の僕は、プータロー~放浪の旅人~露天商~起業というキャリア(?)ですが、放浪の果てに行き着いたのは、概ね同じような思いでした。自分勝手に好き放題、思う儘に生きていた頃、自己実現の意義、人間という存在が自然や人間を含む関係性のなかで成り立つこと、大切なことに気づきを独りしまい込んで死にゆくこと、感動的な体験をする度に誰かと共有したくなること等々、思いが溢れて、居ても立ってもいられなくなったことを今でも鮮明に覚えています。もう30年以上も前のことですが、今もその思いに変わりはありません。
社会経験なんか27歳までなかった僕は、異国の地で目にし、耳にし、口にしてきた、あのバザールを思い描いて、来る日も来る日も日銭商売をしていましたが、とにかく楽しかった。自分で決めて、自分で結果を受け入れて、少しのお金が手に入る。お金はなかったけれど、いわゆる自己決定感を満たしていました。そこに仲間が加わり、同じ目標を追いかけて、共感しながら仲間と仕事ができる楽しさが加わった。いろんなことに挑戦するうちに自分の可能性を確信できるようになった。会社もそこそこ大きくなり、途上国や地域社会の役に立つ仕事ができるようになり、社会的な意義も感じられるようになった。
こうやって思い返せば、入社してくるスタッフの多くが感じていた4つの欲求は、僕自身が働きながら叶えてきたことなのだと感じています。ですから、僕自身の経験上、働いて何かを実現していくことは楽しいことで、何か心の奥深いところを満たしてくれることなのだと確信しています。
本能には抗えない
企業規模の大小にかかわらず、同じことを延々とやっていれば先詰まり感は感じます。企業の歯車の一つとしか実感できなければ無力感を感じるでしょう。挑戦する機会がなければ自分の可能性を信じることも難しい。周りの人たちと価値観を共有できなければ虚しい。これは当然でしょう。人類は、先に挙げた欲求を充足することをDNAに刻み込んで生存してきたのですから。これが所謂「本能」として作動しているのです。原始の世界は、外敵、過酷な自然環境、飢えなどに常に向き合いながら、個としてよりも集団として生き延び、集団智や集団のなかで自己存在の意義を確立してきたに違いない。
つまり、生存の確率を高めるためにとった思考や行動が、パターンとしてDNAに刻まれて、心の深層に潜り込み、抗うことができないほどの強い力で我々の思いや感情を引き起こすのです。これは、現代人のDNAにおいても受け継がれており、文明が進歩したとしても、脳がする判断は、もっと言えば、本能は、1万年経っても然程変わっていない。だから、先に挙げたように、ウチの門を叩いてきた人たちが思い、感じていたことは当然なのです。
追求しているのは「普遍的価値」
FAR EASTの創業精神は、「人類にとって真に重要な普遍的価値を提供する」ことです。
ウチは、貿易会社です。世界各地の文化を掘り起こし、運び、伝え、表わし、繋ぐことがミッションです。そして、それを受け取る顧客自身が、普遍的に重要な価値観に目覚め、自身の価値観が昇華することが目的です。こういえば、分不相応なほど高尚に聞こえるかもしれませんが、ヒトであるなら誰もが持ち、気づくことのできるのが普遍的価値です。一介の旅人として、貿易商人として世界を歩いて思うのは、時代や土地が違っても、ヒトである以上は共通の価値観を持っているということです。ヒトが生存するためにDNAに刻み込んだ価値観は、驚くほどに共通していて、どこの文化にも、いつの時代の文化にも通底しているということです。もっと言えば、真底、固有の文化などないのではないかと思っています。
提供しているのは「本能にブッ刺さる体験価値」
店舗や商品やサービスは、その価値を体験できる手段に過ぎない。だから、いろんな手段を使います。アフリカ、中東、南米、欧州、アジアなど28か国との貿易もそのためです。
アイスクリームをつくるのも、菓子をつくるのも、ビールやジンをつくるのも、料理をつくるのも、それを販売するのも、すべて価値を届けるための表現のひとつひとつであり、本来提供しているものは、本源的・普遍的価値観を呼び覚ますための「本能にブッ刺さる体験価値」です。
そのためには、これからもいろんな業態、業種、企業活動に挑戦していくことが宿命づけられている会社であると理解して頂いて間違いありません。
ここまで読んでいただいて、人類の叡智、文化、歴史、つまりヒトが地球に誕生して以来、営々と積み重ねてきた智慧の結晶に興味のない方は、あなたの貴重な時間が無駄になるので、閉じて頂いても結構ですよ(笑)。
仕事とは価値と顧客の創造です
ここでいう価値とは、顧客が一生を生きるなかで得る価値観を超えた、遥か昔からDNAに刻まれてきた価値観に沿った商品・サービスの創造を言います。
ただ、つくり手の独りよがりであっては意味がない。「伝える」よりも「伝わる」を重視しています。ですから、マーケティングには力を注ぎます。ブランディング、マーチャンダイジング、ヴィジュアル・マーチャンダイジング、接客サービスには特にエネルギーを注ぎます。
ウチの企業理念に沿った商品・サービスに感応してくれる顧客を創造することが、ウチの仕事と言えます。
想えば苦労をしたもんだ
組織改革には、涙ぐましいほど並々ならぬ力を注いできました。
今期で創立30年になりますが、かつては、ウチも「親方一本足打法」の社長の一声で何でも動く会社組織でした。スタッフ30人くらいまでは、それで上手くいきましたが、業域が広がり、拠点も増えてくると、ほころびが出始めました。それで軍隊組織へ変貌しました。軍隊のように規律・統率・ルールで組織を動かすのです。この成長段階では、全国に販売店を構えるまでになりましたが、さらに業域も広がり、業種・業態も増えていくなかで、今度はその仕組みが障害となってきました。
そして、組織構造を可能な限りフラットにして、自主自律的な組織構造に変わりました。
巷でよく言われる「働きやすい会社」という意味ではありません。「働き甲斐のある会社」を目指しています。正直に言えば、仕事はハードです。難しいこと、経験のないことをするのは当たり前です。組織自体が挑戦的なDNAを持っています。「できそうにないことをできるようにする」のが当たり前といっても言い過ぎではないでしょう。
組織のパラダイムは、変化していきます。ウチの強みは、このパラダイムシフトをかなり強烈に経験してきたことでしょう。その度に随分と苦労をしてきました。苦労話をしたいわけではありません。企業の成長段階に応じたフェーズで組織の在り方は変わるものです。其々のパラダイムの功罪を経験してきたことは、紛れもなくウチの強みとして組織編成に反映されています。
その名も“カルチャー5”
組織カルチャーの話をしましょう。どんな企業風土が醸成されているのか。5つのカルチャーが浸透しつつあります。
先ず、「発熱体」です。周りや会社のせいにするよりも、自らが熱く、熱を放射する存在になろうということです。周りや相手が冷めていても、熱を放射し続ければ、やがて熱は伝わりますよね。言葉でも行動でも商品でもデザインでも、その感動と熱量が伝わってはじめて人は動かされるのです。ウチで活躍する人は、露骨にでも、密かにでも各々が熱量を持って働いています。そりゃ、一心不乱に働けるなら仕事は楽しくなりますよ。反対に一生懸命に熱を持って働けない人は、他をあたった方がいい。暑苦しく感じるでしょう。
次に「カタリベ人」です。時代は移ろい行きますが、価値ある話は人伝に伝えられ、昇華されていきます。昔話、民話、神話、歴史など人類普遍の価値観は、本質を残しながら形や姿を変えて伝わっていきます。ウチでは、古来、人類が残してきた世界に散らばる価値を表すために、貿易、企画、製造、販売、バックオフィスに関わる人が其々の役割で「カタリベ人」を担っています。例えば、
デザイナー「コレ、カワイイと思う」
企画担当 「それで何を伝えるんだろう?」
開発担当 「それって、ウチのやることかなぁ…」
デザイナー「でも、カワイイって個性を主張する本能に繋がるじゃない?」
開発担当 「確かにカワイイでグリップして、大事な何かを乗せて伝えることはできる」
企画担当 「う~ん、やっぱり、0.5秒で直感的に判断するから、誤認されない方が…」
というような会話がワイワイ・ガヤガヤと笑いながらも真剣に飛び交います。
そういう会社ですから、伝えることに関心がない人はウチを選ばない方がいいです。
次に「座標の端の一等星」。皆が思う正道を歩く必要はない、というのがウチには浸透しています。歴史上の偉大な発見は世間の真ん中にはなかったはずです。そこに価値があると思うなら、堂々と端を歩き、新たな世間の道標となる。そんなふうにウチのスタッフは誇りを持っています。反対に世間の道の真ん中でなければ不安な人はウチでは辛いんじゃないかな。
次は「自律自走」。自ら役割について考え、自ら目標を設定し、あとは自ら駆動する。先ずは、走り出さないと何も始まらない。走りながら、転んで、起き上がりながら問題解決や目標達成することで筋肉質な能力と脳力が備わります。そういうことがウチでは認められます。自ら走り出さない人はウチではキツイでしょう。
最後に「共に耕し、共に喰らう」。昔から人類はそうして集団で生き延びてきました。異なる個性、強み、見識が集まる異能集団では、各々が其々の役割を担い、協働し、その果実を共に喜び、分け合うのが人類共存共栄の本質です。もちろん貢献に応じて分け前は異なります。そういう意味で公平公正です。貢献しないで利得を得ようという人は、ウチでは間違いなく浮きます。謀(はかりごと)は悪目立ちします。
ざっとですが、そういう風土がウチにはあるので、そこを理解して、働き甲斐をイメージできるのなら、間違いなくワクワクするはずです。それが、人間の本能ですから。
働き方は基本的に「いろんなことをやる」
例えば、コーポレートチーム(総務・労務・財務・人事)は、各々、埼玉、大阪、福岡在住で完全リモートワークの完全自律自走の働き方です。時間も場所も一切が自己管理です。みなさん家庭の主婦ですが、お互いに遠く離れていても見事な連携で驚異的な生産性を実現しています。
MDチーム(商品部)の仕事は、多岐にわたります。マーケティング、企画、国内外の渉外、貿易実務、バイヤー、イベント運営、デザイン、PRですが、みんな専門領域を超えてマルチタスクプレイヤーとして働きます。本社勤務が多いので、来訪者の対応など、結構何でも協力してやっています。
製造部門は、輸入食品の検品・充填、アイスクリーム製造、製菓、酒造と各々の製造拠点での勤務が中心になります。商品設計、企画開発、製造に関することなら何でもやっています。MDや財務と密に連携して、仕入、製造、渉外、原価管理、品質管理、設備管理などです。クラフト・ビールやクラフト・ジンの酒造部門では、関連するイベントの運営、店舗でのプロモーション、展示会の参加など製造所外での活動はしょっちゅうです。
販売は、関東・中部・関西の小売店や飲食店での店舗運営・管理です。企業理念を実現するためにFAR EAST BAZAARとCARVAANの2つのブランドが関東・中部・関西に店舗を構えています。うちでは、貿易・企画・製造・販売までを一貫して事業化していますが、その最前衛が店舗であり、顧客との接点が個々に集中しているので、サービスには特に注力しています。マーケティング研修も実施するほど消費者意識の徹底理解が求められます。
また、キャリア・チャレンジと言う制度を利用して、希望の職種へ変更も可能です。今後は、ジョブ・ローテーションでいろんな職域を経験してもらい、各人に潜む能を力発掘しようということになっています。
向いている人、向かない人
スタッフ間のコミュニケーションは、社内イントラネットやオンライン・ミーティング、面談などが頻繁かつ活発に行われています。ミーティングは、目的達成のための対話や議論の場なので、ミーティングを上手く活用する人は、あとは自律自走するだけなので成果を出しやすい。反対に、出ない人、居るだけの人は存在感を確実に失います。当たり前ですね。
男女比率は、男性2割女性8割といったところです。特に女性を優先的に採用しているわけではないですが、女性が働きやすい環境が整っているということなのでしょう。自然にそうなっています。子供や家庭の行事の優先、リフレッシュ休暇など、取りたい人は支障なく取っています。男性が働きにくいわけでは決してありません。寧ろ男性の存在価値を証明する機会に恵まれていると言えるでしょうね。言うなれば、男性の本能が発揮できる場所です(変な意味じゃなくてね)。
成果につながる自己投資は、する人としない人では大きく差が開きますね。何せ民族・文化・歴史を商材にしているわけですから、関連する読書や情報収集をしなければ活躍は期待できません。自分で磨き上げるべきところは自分で磨き上げるプロフェッショナル思考です。実際に調査能力の高い人は、活躍する傾向があります。会社が何でもしてくれるのが当然と思っている人はカルチャーにフィットしないので向かないでしょうね。
難しいこと、経験のないことに挑戦する風土なのでネガティブ思考ではやっていけません。できない理由を並べて、やらないことを正当化し続けているうちに更に自信を失っていきます。何とかする思考で大抵のことは何かしらの成果が出るものです。ウチでは、けっこうみなさんドーパミン出しまくりでやっていますよ。
他責思考の人は、結局自分で自分を苦しい立場に追い込んでしまいます。なんでも会社のせい、他人のせい、状況のせい、幾らでも理由は作れますが、自分の目の前に現れる事象は、自分にも原因があると考えられなければ問題解決にはつながりません。コントロールできるのは自分の意思と言動ですからね。一方、他人の問題を何でも自分事として抱え込んでもしまい過ぎる人も、やがて折れてしまいます。相手が自分で解決すべき問題もあります。矛盾するようですが、要は、自分の問題と他の問題を混同しないことです。
素直な人は、自己認識ができ、状況を飲み込みやすいので難しい局面でも成果を出しやすいです。反対に頑固な人は、状況に押し流され、飲み込まれる。人間、素直が良いのです。
それから、当たり前ですが、強いイメージを持って、継続、集中できる人は結果が出やすいです。いろんなことが気になり、いろんなことに中途半端に手を付けてしまう人は、やはり成果を出しにくいですね。やはり、没頭できる人は強いのです。
他にもこんなことあります
ウチで活躍できている人は、社外の人から「凄く仕事ができる人」と映るようです。社長の僕から見ても、その差は歴然です。「当たり前でしょ」と内心思っています。そういう人は他社へ移っても活躍していますね。面接でFAR EASTで働いていたことが評価されて採用されたなんてことも結構あります。
ウチも多分に漏れず、来る人もあれば、去る人もいます。特徴的なのは、辞めた人の出戻りや辞めた人同士の交流が多いこと、辞めた人が忙しい時に応援しに来てくれたり、常連顧客になってくれたり、フォロワーになってくれたりと、辞めても縁が切れない会社という特徴があります。だからいつも「辞めなきゃいいのに」って思っています。
業界でも、出店先の商業施設でも、地元でも、僕らは当初は異端扱いです。これはカルチャー故でもありますが、次第に評価が上がってくるので良しとしています。基本的なことは徹底的にやっているし、足りないところは直ぐに補い、間違ったことは素直に修正するので、ただの異端者には成り下がらないのです。会社がそうなのですから、(素直な)異端者は歓迎です。
まぁ、他社に比べればスタッフとの距離感が近い社長から見た、我が社の実態を並べてみましたが、如何でしょうか?
ここまで読んで「やっぱり無理」と言う人もいれば「結構いいかも」とか「…燃えてきた」という人もいるでしょう。
もし、あなたが、働くことに意義を求めて、
l 一生懸命に働き、働き甲斐、成長感、自己決定感に意義を感じたいと思うなら、
l 自分の強みを活かし、自分の可能性を広げ、何かのためになりたいと思うなら、
l 仕事の中で価値観を共有し、信頼し合える関係性を築いていきたいと思うなら、
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