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衛星データを“伝わる形”に。社会課題に向き合うUX/UIデザイナー【クリエイティブ部インタビュー vol.1:仁科 智子】

私たち「株式会社 天地人」は、衛星データとAIを活用して社会課題のソリューションに挑む、JAXA認定ベンチャーです。水道管の漏水リスクを検知する「宇宙水道局」などのサービスを展開しています。

本シリーズでは、天地人のことをより深くお伝えすべく、入社の決め手や業界のポテンシャル、仕事のやりがい、チームのカルチャーを掘り下げた社員インタビューを紹介します。

今回は、UX/UIデザインマネージャーの仁科 智子さんにお話を伺いました。

プロフィール

仁科 智子(にしな ともこ) / 東京都出身
クリエイティブ部 UX/UIデザインマネージャー

UX/UIデザイナーとして複数のサービス・プロダクトに従事。前職ではUXリサーチチームの立ち上げとオペレーション設計を担当し、デザイナーやPdMと連携してリサーチを推進。2024年11月に天地人にジョインし、「天地人コンパス 宇宙水道局」のUX/UIデザイナーとして、サービス全体の顧客体験向上に取り組んでいる。

社会的意義のあるプロダクトを、自分の手でかたちに

ーー 仁科さん、本日はよろしくお願いします。さっそくですが、天地人に入社されたきっかけを教えてください

きっかけは、Wantedly経由のスカウトです。それまで天地人のことは知らなくて、最初は「すごくシックなイメージの会社だな」という印象でした。

でも調べてみたら、“衛星データ”とか“水道インフラ”、“漏水リスク診断”といったキーワードが出てきて、「よくわからないけどめちゃくちゃ面白そう!」と思ったんです。

ーー 社会インフラにはもともと興味があったんですか?

はい。以前、地理院地図を使ってプロトタイピングを行うハッカソンに参加したことがあり、そのときに「ITでインフラ課題を解決する」ことの面白さを実感しました。

天地人は、地理データに加えて衛星データも活用して、特に水道インフラという身近な課題にアプローチしている点に惹かれましたね。

しかも、ちょうど「宇宙水道局」のプロダクトが立ち上がり始めたタイミングだったことも大きくて。

ーー その頃って、「宇宙水道局」がローンチから2期目くらいの時期でしたか?

そうなんです。スタートアップって、まだビジネスの立て付けを考える段階にあって、自分のスキル感では期待に沿わないことも多いんですが、天地人の場合はちょうど「宇宙水道局」がプロダクトとして軌道に乗りはじめた時期でした。

「もっと使いやすくしたい」「ユーザーの実務に合ったUX/UIにしていきたい」というフェーズに入っていたので、自分のこれまでの経験が活かせそうだ、と感じたのも大きかったです。

ちょうど転職を考えていた時期でもあったので、「ちょっと話を聞いてみようかな」と、カジュアル面談をお願いしました。

ーー 転職を考えていたのは、どういう経緯があったのでしょう?

前職でもUXリサーチに携わっていましたが、主にチームづくりが中心で、実際のプロダクト改善に直接関わる機会は多くありませんでした。

もちろんそれも大事な役割なので楽しさはありつつも、もどかしさもあって。

ユーザーの話を聞くところからプロダクトのデザインに落としこむところまで、一貫して関わりたいな、と感じていたんです。

ーー 天地人でなら、それが実現できそうだと。

はい。しかも、まだプロダクトも組織も成長途中というフェーズで、「今から一緒につくっていくんだ」という感覚がありました。

あとは、面談でお話しした方たちが、みんなすごく柔らかくて。話していて「この人たちとなら、楽しんで働けそうだな」と思えたのも大きかったです。

“拾えるボール”が、たくさん転がってる

ーー 現在の業務について教えていただけますか?

私はプロダクト開発グループのクリエイティブ部に属していて、「宇宙水道局」のUX/UIデザインに携わっています。プロダクトマネージャー(PdM)やソフトウェアエンジニアと一緒に、施策の優先順位を整理してプロダクトのUXを設計したり、実際のUIデザインや画面仕様を考えるところまで担当しています。

それに加えて、事業開発を担う自治体応援部やカスタマーサクセス(CS)とも連携しています。サービス全体を俯瞰して体験向上や内部オペレーションを一緒に考えたり、時にはみずからお客様にプロダクトの操作説明をさせていただくこともあります。

ーー 入社してみて、ギャップに感じたことはありましたか?

いい意味で、アウトプットの機会がすごく多かったことですね。

入社前は「まずはインプットをじっくりやってからかな」と思っていたのですが、実際にはインプットしながら手を動かして、自分で想像していたよりも、スピーディにキャッチアップできました。

ーー それはスタートアップらしい状況かもしれませんね。

そうですね。ポジティブに言えば「任せてもらえることが多い」ですし、逆に言うと「やらなきゃいけないことが多い」っていうのもあります(笑)。

でも、“落ちてるボール”がたくさんある環境って、拾おうと思えばいくらでも拾えるんです。やりたいことに自然と手が届く環境だなと感じています。

ーー 一緒に働いているメンバーには、どんな印象を持っていますか?

勉強熱心な人がとても多いです。リサーチリーディングやテックデモを定期的に開いていたり、それぞれのチームで勉強会をやっていたり。みんな「学んで試して実践する」ことを楽しんでいる人が多いなって思います。

専門的なプロダクトだからこそ、“データの透明性”が大事

ーー 入社してから苦労したことはなんですか?

いちばんはやっぱりドメイン知識のキャッチアップですね。「漏水リスク」って聞いてもピンとこないし、「衛星データでなにがわかるの?」ってところからのスタートでした。

それに、ユーザーである自治体の皆さんが日々どういう業務フローで動いているのかも最初は全然わからなかったです。

ネットで調べても出てくる情報じゃないので、直接お話を伺う際には、わからないことは率直に聞くようにしています。

ーー 地道なインプットを積み重ねているんですね。

はい。でも、私たちはチームでモノづくりをしているので、そこで得た知識を、私とPdMだけが知ってればOK、という話ではないんです。

「こういう業務のやり方だから、こういう機能が必要だよね」といった会話が、エンジニアや他チームとも自然にできるようになるのが理想だと思っていて。だから、得た知見はなるべく言語化して、チームに共有するようにしています。

ーー そうした姿勢は、社内のカルチャーにも表れているように感じます。

そうですね、「宇宙水道局」って、ツールがメインでもないし解析がメインでもない。それぞれのチームで閉じた会話をしてしまうと自分たちの視点だけで意思決定が進んでしまうので、チーム間での連携は常に意識にしています。

ーー 「宇宙水道局」というプロダクトならではのやりがいはありますか?

衛星データを扱っているからといって、特別に意識していることはありません。ただ、小難しくなりがちなプロダクトだからこそ根拠をきちんと提示するよう、データの透明性にこだわっています。

それと、ドメイン知識を得るたびに、「水道ってこんな風にメンテナンスされてるんだ」と小さな感動を感じて、そこがやりがいに繋がっています。蛇口をひねるときにも、水道管に思いを馳せたりして。

最近は子どもにも「水道管って水が流れてるんでしょう?」なんて聞かれるようにもなりました。

“家庭も大事にしたい”を、ちゃんと相談できる

ーー お子さんの話題が出ましたが、育児と仕事の両立はどのように工夫されていますか?

子どもが帰ってくるまでにご飯を作っておけるよう、時短で働いています。

前職でも時短勤務をしていたので、天地人に入るときにもあらかじめ相談させていただいたんですが、すごく柔軟に対応してもらえてありがたかったです。

ーー 天地人には、育児に励む社員も多いですよね。

はい、実際に家族を大事にするメンバーが多いですし、出社していても夕方にはみんな自然といなくなる、みたいな感じです。

会社に合わせすぎることはなく、それぞれの生活に合わせて仕事を組み立てられる空気があって、とても助かっています。

  • 参考記事|未来のパパママ必見! 天地人流ワークライフ「育児と仕事のバランス術とは?」
未来のパパママ必見! 天地人流ワークライフ「育児と仕事のバランス術とは?」 | 天地人カルチャー
相原 悠平 / プロダクト開発部マネージャー(左)創業3年目に天地人に入社し、主力サービス「天地人コンパス 宇宙水道局」の開発マネジメントを担当。2021年に広島に移住。一児(2歳・女の子)の父...
https://www.wantedly.com/companies/company_5025838/post_articles/941584

ーー 求職者の中には、ライフステージに不安を感じている方も多いと思います。

わかります。私もそうでした。でも天地人は、きちんとそういった相談をできる会社だと思います。不安がある方は、まずはカジュアル面談で聞いてみるといいかもしれません。

ーー 最後に、仁科さんが大切にしている仕事の心構えを教えてください。

「間違っていることを示す方法がない仮説は科学ではない」という言葉が、今あらためて自分の中で響いています。

施策を出して終わり、ではなくて、仮説を立てて検証して実行する。その結果が思った通りじゃなかったとしても、なぜそうなったのかをきちんと考えるプロセスが、次に活きると思っています。過去に、思いつきだけで突っ走ってしまい、周囲をうまく巻き込めずに失敗した経験もあったので、しっかりとしたプロセスを踏むことの大切さを実感しています。

そうして、多くの人に長く愛されるプロダクトを作っていきたいです。

ーー “遠くに行きたければみんなで”、ですね。本日はありがとうございました!


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