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入社半年でカオス度70→40に。「整地」することの力強さ【エンジニアインタビュー vol.6:アプリケーション開発エンジニア 森橋晃】

天地人は、衛星データを使った土地評価コンサルを行っているJAXA認定ベンチャーです。現在、エンジニアの積極採用を行っております。天地人のことをより深くお伝えすべく、入社の決め手や、業界のポテンシャル、仕事のやりがい、チームのカルチャーを掘り下げる社員インタビューシリーズを始めます。今回は、プロダクト開発部・アプリケーション開発エンジニア、森橋晃さんにお話を伺いました。

プロフィール

森橋 晃 / 新潟県出身

新卒でECサイト作成と運営する会社に入社し、その後フリーランス、SIerを経て、2019年上京し株式会社Hacobuに入社。プロダクトのフルリプレイスと予約システム・動態管理システムの2つ開発、またそれらに付随する2つの新規サービス、自社UIコンポーネントの立ち上げを経験。そして2024年4月に天地人に入社。

主な開発環境

  • Frontend:JavaScript/TypeScript, Vue.js, React, Vite, Jest, Vitest, Leaflet
  • Backend:Python (Django)
  • CI/CD:GitHub Actions, Playwright
  • インフラ:AWS, Terraform, Docker, Kubernetes, PostgreSQL

ーーー森橋さん、本日はよろしくお願いいたします。入社タイミングと現在の業務内容について、ざっくりと教えてください!

よろしくお願いします。天地人には2024年4月に入社したので、丸半年経ったことになりますね。現在は天地人コンパスの開発宇宙水道局周りのタスク、なかでも「改善」が主な業務になっています。

ーーー「改善」については後々お話しを聞かせてください。ここで突然ですが、今回のインタビューに際してエンジニアチームの皆さんからメッセージを預かってきました。読みますね。

森橋さんの方がキャリアや年齢も上ですが、決して上から目線ではなく、対等な目線で傾聴し、優しく助言してくださるので働いていて気持ちが良いです!普段一緒に働いていて、ネガティブな返答が全くと言って良いほどないです。頼みごとがあると「自分やりますよ」と言って、さまざまなタスクを消化してくださいます。

恥ずかしいけど、嬉しいです。ありがとうございます。

ーーー「落ちているボールを拾いにいく」ムーブに定評がある森橋さん、ズバリ学生時代はチームスポーツに励まれていたのではないですか。

正解です。ずっとサッカーをやっていました。

ーーーちなみにポジションは……。

中盤以降のポジションは、ミッドフィルダーが多かったですね。

ーーーやっぱり! たくさん首を振って盤面の把握とサポートに尽力する位置ですよね、森橋さんの性格が反映されている気がします。

30歳を目前とした方針転換。「意味のあるコード」を書きたい

ーーー前職まではどのようなお仕事をされていたんですか?

新卒でECサイトを運営する会社に入りました。今考えれば当たり前なんですが「売上がないと君らの給料出ないからね」と言われたのが印象に残ってます。会社が成長しなければ自分たちも暮らしていけない、そのためには落ちているボールをどんどん拾いに行かないといけない、という感覚が自然とインストールされましたね。新卒の会社を辞めたあとはフリーランス、SIer(エスアイヤー)を経て2019年、30歳の時に上京をして株式会社hacobuに入社しました。

ーーー30歳で上京。何か心境に変化があったのですか?

そうですね。それまではSIerとしてキャンペーンサイトや単発イベントのLPなんかを作っていて、それなりにやりがいもあったんですが……。29歳、これから30代を迎えるというタイミングでふと、「もっと意味のあるコードを書きたい」と思うようになったんです。

ーーー「意味のあるコード」というと。

例えばLPなら、ローンチした瞬間に最も効果を発揮して、以降はだんだんとWEBの海に埋まり忘れられていく。それも世の中に必要な仕事ですが、自分の場合は毎日のように消費されていくものでなくもっと残るもの、加えて社会的意義のあるプロダクトを作りたいし、そのためのコードを書きたい、って思ったんです。

そこで、物流の課題をDXすることで解決する企業に転職し、プロダクト開発と新規サービス設計、自社UIコンポーネントの立ち上げに従事しました。社会的意義もあり、残る仕事ができて楽しかった反面、今度は「いちエンジニアとして貢献できる限界」にぶち当たってしまい……。いかんせんチームが大きかったのでフレキシブルに動くことが難しく、もっと自分の裁量で自由に動ける環境を探していたタイミングで、天地人からwantedlyを介してオファーがきました。

ーーー当時の天地人にはプロダクト開発のスペシャリストがいなかったので、かなり困っていたんです……。入社されてから「わ! なんだこのコード!」みたいな大変さはなかったですか?

「わ!」ってことはありました(笑)。想像していた以上にレガシーなコードが多かったり、重要な機能にテストコードがなかったり。ただ当時の天地人のフェーズとしてはある種正常というか、想定の範疇を著しく超えるものではなかったですよ。

ーーーなるほど。では入社後のギャップはそこまでなかったと。

エンジニアリングに関するところではなかったんですが、コミュニケーションの仕方についてだけ、確認が漏れていたが故のギャップがありましたね。元々ジュニアの方やインターンの方を中心に開発されていたようなので、「意思決定者が複数いて、かつそれがちゃんと明文化されていない」フワッとした状態で開発が進んでいました。当時は「まだ整理されていない」って感じでしたね。入社して半年経ち、高瀬さんや途中で入ってこられた白井さんに手伝っていただきながら、その部分はだいぶ改善されたと思ってます。

ーーーコミュニケーションの整地、ありがとうございます……!

森橋流、中途入社の流儀。「いったん空気になる」

ーーー情報のキャッチアップについてなど、入社されてから意識されていたことはありますか?

そうですね……とにかく同じ職種の人がどういうふうな働き方をしているのか、ずっと見ていました。

やっぱりまずは馴染みたくて。「俺はこういう人間だから、みんなはこう合わせてくれ」っていうタイプではないので、今のチームにどんな人がいて、どんなことをどんな風にやっているか、そこを知った上で自分の方から合わせにいきたかった。ムードメイクするのは誰かな、とか人ごとの意思決定の癖とか。

ーーーミッドフィルダーっぽい動きをしていますね。何かコツはあるんですか?

とにかく空気になって潜むってことですかね。何となく雰囲気が掴めて、馴染むことができたらだんだんとコミュニケーションを増やしていく。やっぱり、その場における適切な振る舞いをインストールしてからの方が、結果という面でも力を発揮しやすいと思っているので。

ーーー情報のキャッチアップ、という面での困難はありましたか?

ん〜、当時は情報がいろんなところに分散していたので、少し大変でした。でもそれも、チームのみんなと一緒にNotionにまとめていったりしているので、これから入社される方はそんなに困らないんじゃないかなぁと思います。

ーーーすごい、情報の整地をありがとうございます……。

エラーログ1,000件な開発環境。整地のブルーオーシャン

ーーー入社されてから驚いたこと、大変だったことはありますか?

予想通りと言えば予想通りなのですが、例えるなら「元々ファミコンの箱を使って開発をしていたが、途中から部分的にプレイステーションの技術も使うようになった。結果ファミコンとプレイステーションの規格の違いにより齟齬が大量に発生していた」状態でした。そのため、コンパスの開発環境にエラーログが1,000件も出ていたんです。

ーーー1,000件! それは多いんでしょうか。

多いですが、自分が入る前までプロダクト開発の専門家がいなかったこと、スピードを重視するベンチャー企業であることを踏まえれば「そりゃそうだ!」って感じもあります。開発を進めながらも新しい技術はどんどん生まれてくるし、適宜それらを取り込みながら開発スピードや開発体験の向上を図っていく必要があるので。

ーーー今、その状態はどうなっているのでしょうか?

かなり改善されました。ベンチャーだから当たり前と言えば当たり前で、重要なのはどれだけのスピードで改善、進化していけるか。それでいうとこの半年間で新しいモダンな技術を使った天地人コンパスv2の開発がスタートしていて、徐々に移行が進んでいっています。

ーーーすごい! 環境のカオスレベルは当時と今でどれくらい違いますか?

入社直後がカオス度70だとしたら、今はカオス度40くらいまで下がってきた感じです。まだまだ整地の余地はありつつ、だいぶ改善できました。一人だったら絶対に半年間でここまではできていなくて、チームの方々に支えてもらいながら働くことができたおかげだと思っています。

ーーー森橋さんがエンジニアとして働く上で大事にされていることって何でしょうか。

自分の場合チームで働くことを前提としていて、自分の入る前にも後にもそこで働く人がいる。先人たちの書いたコードの上に自分の仕事があるので、そこに対するリスペクトを忘れないことと、自分の後に働く人のためにコードは「できるだけ、簡潔に短く書く」ということですかね。その方が後任の方にとって分かりやすいし、メンテナンス性も上がるので。

ーーー大局観に基づいた環境の整地、とても有難いですね……。

「中庸」な人と働きたい

ーーーこれからの天地人で「こんな人と働きたい!」っていうのはありますか?

バランスがとれる人、ですかね。ベンチャーだし、決められた役割を決められた通りにやればいい、ということはまずなくて。場に即してすべきことを見定め、時に新しいことに挑戦しなければならないこともある。一方で自分のリソースもチームのリソースも限られているので、やりたいことの全てをやるのは難しい。クライアントから「こんな機能が欲しい」と言われても、すぐそれを鵜呑みにして機能追加するのではなく、「それは本当に必要か、別な方法でニーズを満たせないか」と考えることが重要です。その判断をする上で、全体を俯瞰で見れていることや、バランスをとれることが大切だと思っています。

ーーーミッドフィルダーですね。個人的な疑問なのですが、実際に点を入れたり目に見えて賞賛されることが多いのってフォワードじゃないですか。そこに対するフラストレーションはないのですか?

全くないですね〜。性格なんでしょうか。観客からはそう見えるかもしれないですが、実際にチームの内側で働いてる僕らからすると、それぞれの働きがあって得点に繋がっているのは明確に分かるじゃないですか。

ーーーなるほど。とはいえ天地人では2024年の6月から「マイコンパス」という、会社の目標と個々の成長目標を重ねた評価制度を導入していたりと、現在も様々な仕組みづくりを考えている最中なので、「目立たないけど成果を上げた方」の頑張りを評価する仕組みはこれから整理してもいい気がしました。

ありがとうございます(笑)。

ーーー今後の展望をお伺いしたいです。

個人としては元々社会的意義のあるプロダクト開発に関わりたいという気持ちがあり、かつプロダクト開発も好きなので、いずれはPMとしていちから開発を担当したいですね。データ分析によってみんなの暮らしに貢献できたら、と思っています。チームとしては、もっと天地人のサービスをたくさんの人に知って欲しい、使って欲しいと思っています。今どんどん利用者数も増えているところですが、社会全体で見ればまだまだ与えられるインパクトには伸び代がある。もっとお客様に使って欲しいし、使ってみての声に触れられたらという気持ちです。

ーーー知ってもらう、使ってもらうという部分は広報の担う部分でもあるので、皆さんが尽力してくださったサービスが無駄にならないよう、私たちも頑張ります! 本日はありがとうございました!

天地人のサービスがあることがもっと当たり前になって「なきゃ困るんですけど!」なんて声を聞くことができたら嬉しいです。

▲撮影中、居合わせた社員に茶化されてなかなか真顔を作れなかった森橋さん








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