株式会社ノーススター:EM 長田 甫(おさだ はじめ)さん
大学院では人工衛星の研究に従事し、応用研究や社会実装への関心を強める。24歳からエンジニアとしてキャリアをスタートし、Webアプリ開発や動画配信サービスの開発を経験。2023年にノーススターへ入社し、2025年1月よりEMに就任。
目次
1. これまでのキャリアと転機
ー まずはこれまでのキャリアについて教えてください。
ー ノーススターへの転職のきっかけを教えてください。
2. ノーススターで挑戦する理由
ー 数ある選択肢の中で、なぜノーススターに惹かれたのでしょうか?
ー実際に入社してみて、驚きやギャップはありましたか?
3. キャリアの転機とEM就任
ー ノーススターでのキャリアについて教えてください。
ー EMに就任された経緯を教えてください。
4. チームとカルチャー
ー ノーススターの開発チームはどんな雰囲気ですか?
ー働きやすさについても教えてください。
5. 未来への展望とメッセージ
ー 今後挑戦したいことを教えてください。
ーEMとしては、どのように貢献していきたいですか?
ー 最後に、ノーススターに興味を持っている方へ一言お願いします。
1. これまでのキャリアと転機
ー まずはこれまでのキャリアについて教えてください。
大学院では人工衛星の研究に携わっていました。
ただ、研究を続ける中で気づいたのは、私が本当に関心を持っていたのは「理論そのもの」ではなく「社会にどう役立てられるか」ということでした。そこから「人々の生活に役立つ仕組みをつくりたい」という思いが強まり、エンジニアとしてのキャリアを歩み始めました。
24歳でエンジニアとしてキャリアをスタートし、ノーススターに入社するまでに3社を経験しています。中でも最も長く携わったのが動画配信系の企業で、7〜8年ほど勤務しました。やりがいはあったものの、「人の役に立っている実感」を得にくく、次第に燃え尽き感を覚えるようになっていったのです。
そうした経験を通じて、「次は人の役に立つことを実感できる環境で、自分も無理なく働ける場所で挑戦したい」と思い、転職を決意しました。
ー ノーススターへの転職のきっかけを教えてください。
転職の軸は「社会貢献性」でした。
特に、マイノリティの課題解決や日常の小さな悩みに応えることに関心を持っていました。
また転職活動を進める中で意識していたのは、プロダクトの責任者と話す中で、自分たちのプロダクトが戦略性や本質をしっかり捉えているかどうかという点でした。単に便利さを追求するのではなく、「社会にとって本当に必要な構造になっているのか」という視点です。
その観点で見たとき、ノーススターの小児医療オンライン診療は、非常に理に適ったアプローチだと感じました。病院に行くのが難しい家庭にとって、オンラインで医師とつながれる仕組みは安心につながり、社会に還元できる意義を感じられたんです。
2. ノーススターで挑戦する理由
ー 数ある選択肢の中で、なぜノーススターに惹かれたのでしょうか?
数ある選択肢の中でノーススターを選んだ理由は、大きく二つあります。
ひとつは、プロダクトの持つ社会的意義です。小児医療のオンライン診療という仕組みは「困っている人に解決のきっかけや入り口を与えられる」と確信できるものでした。
そしてもう一つ、ノーススターのカルチャーに強く惹かれました。特に「ご機嫌で仕事をする」という言葉。これは単なるスローガンではなく、経営陣からメンバーまで本気で大事にしていると感じました。
前職ではやりがいを感じながらも、どうしてもライフワークバランスを保つのが難しい状況があったので、ノーススターなら、「人の役に立つ実感」と「生活の充実感」をどちらも得られるのではないか、そう思えたのが決め手になりました。
ー実際に入社してみて、驚きやギャップはありましたか?
一番驚いたのは、ユーザーからの評価が想像以上に高かったことです。
オペレーターの方々が非常に丁寧に対応されていて、ただシステムを作って終わりではなく、「人の温度感」を大切にしたサービス運営がされていることに、素直に感動しました。
また、メンバーのバックグラウンドがとても多様であることにも驚きました。
獣医師免許を持つ方や元看護師の方など、まったく異なる領域から来た人が多く、それぞれが違う視点を持ち寄るからこそ、議論が深く・広がっていく面白さがあります。
ノーススターでは、「違いを認め合う」ことが自然な文化として根付いていて、その雰囲気がすごく心地いいですね。
たとえば、エンジニアは比較的ロジカルに物事を考える傾向がありますが、看護師出身の方はホスピタリティや行動力に優れていて、まったく違う角度から提案をしてくれます。
そうした多様な強みを理解して、パズルのように組み合わせて形にしていくのが、すごく面白いと感じています。
プライベートの面でもちょうど結婚して二人暮らしを始めたタイミングだったのですが、以前は帰宅後に何かをする余裕もなかったのに、今では仕事終わりに魚を捌いて南蛮漬けを作れるくらいの気持ちのゆとりがあります(笑)。
仕事と生活、どちらも楽しめるようになったのは、自分にとって大きな変化でした。
3. キャリアの転機とEM就任
ー ノーススターでのキャリアについて教えてください。
2023年3月に入社後は、現場エンジニアとして大小さまざまな改善に取り組んできました。ユーザーに「停滞感」を与えないよう、優先度や影響度を意識してタスクを進めています。
例えば、入力項目の順番を変えると使いやすくなるものの、直接的な成果にはつながらない。一方で医師の診療に影響するような不具合は放置できない。そうしたバランスを日々考えながら進めてきました。
ー EMに就任された経緯を教えてください。
2025年1月からEMに就任しました。上司から声をかけてもらったのですが、自分にとっては「キャリアアップ」よりも「新たな役割を任せられた」という感覚です。
実は、以前の私は「自己完結型」で、何でも一人で抱え込むタイプでした。
でも、ノーススターでディスカッションを重ねるうちに「チームで成果を出すこと」に価値を感じるようになり、今では「チームビルディングもシステムエンジニアリングの一部」だと考えるようになっています。プロダクトを良くするのと同じくらい、チームを良くすることが成果につながると考えているため、それを担っていきたいと思い、EMにチャレンジしました。
これからは「個性的なメンバーが最大限力を発揮できる仕組みづくり」に挑戦したいです。
4. チームとカルチャー
ー ノーススターの開発チームはどんな雰囲気ですか?
一言で言うと「オープンで、試すことに寛容なチーム」です。
現在は5名体制で、年齢層は20代後半から40代まで幅広く、メンバーそれぞれが異なるバックグラウンドを持っていて、多様性が自然と力になっているのが特徴です。
文化として根付いているのは、「思うようにやってみていいよ」というスタンス。
根拠があれば尊重されるし、違和感レベルの意見でもきちんと拾われます。実際に「ちょっとした違和感」を誰かが口にし、それをどう解決するかをチーム全体で考えるのが自然に行われています。課題解決を一人で抱え込まず、みんなで取り組むことが当たり前になっているんです。
その背景には、会話のオープンさを大事にしていることがあります。
二人だけで話して終わらせるのではなく、チームに還元する工夫も意識していて、AIで議事録を取って全員に共有することもあります。雑談もカルチャーづくりの一部として大切にしていて、小さな声が種のように拾われ、チーム全体の改善につながるのは、ノーススターの強みだと思います。
ー働きやすさについても教えてください。
ノーススターの働きやすさは、「制度」よりも「カルチャー」が支えていると感じます。
たとえば、家族が体調を崩したときなどには、社内チャットで自然と「お大事にスタンプ」が飛び交うような雰囲気があって、休みに対する寛容さが全社的に根付いています。
上司からも「無理せず休んでね」と声がかかる空気があるので、安心して家庭と両立できています。
働き方の面では、フルフレックス制で時間の自由度が高く、残業時間も月10時間を超えないようチーム全体で意識して調整しています。
エンジニアはつい頑張りすぎてしまうことも多いですが、あえてブレーキをかけるような配慮があるのは、とてもありがたいですね。
また、「インプット休暇(年2日)」という制度もあり、勉強やセミナー参加に活用できます。必要があれば上司に相談して、外部セミナーへの参加も柔軟に支援してもらえます。
メンバー同士も謙虚で学びに前向きな人が多く、お互いに刺激を与え合える関係性ができているのも、このチームの魅力だと思います。
5. 未来への展望とメッセージ
ー 今後挑戦したいことを教えてください。
これまでのキャリアでは、主にプレイヤーとして手を動かすことが中心でした。もちろんその経験は自分の強みになっていますが、これからは「チーム全体で組織に貢献できる仕組み」を整えていくことに挑戦したいと思っています。
そのためには、まずはチームが安心して働けるベースをつくることが大切です。個人の努力や熱量に頼るのではなく、仕組みとして再現性を持たせる。そうすれば、どんなメンバーが加わっても成果を出しやすい状態をつくれると思うんです。自分自身もまだ経験を積んでいる途中なので、試行錯誤しながら「どうすればメンバーがもっと活き活きと働けるか」を考え続けたいですね。
ーEMとしては、どのように貢献していきたいですか?
医療というドメインには独特の難しさがあります。不具合一つでも利用者に大きな影響を与える可能性があるため、慎重な対応が求められます。一方で、新しい挑戦を続けなければサービスとして成長できません。このバランスをどう取るかが、エンジニアリングマネージャーとしての自分の大きな役割だと思っています。
コントロールできるミスは仕組みで抑えつつ、挑戦する余白はちゃんと残す。メンバーが自分を押さえつけずにトライできる環境を整えながら、安全性と変化を両立させていきたいです。
ー 最後に、ノーススターに興味を持っている方へ一言お願いします。
ノーススターでは「人の役に立てる実感」と「ご機嫌で働ける環境」が両立できます。
もちろん、まだ成長途中の会社なので「安定して整った環境」を求める方には合わないかもしれません。でも「組織と一緒に成長していきたい」「医療領域に挑戦したい」と思える方にとっては、最高の環境だと思います。
ぜひ一緒に、医療をもっと身近にするプロダクトをつくっていきましょう!