異業種からのキャリアチェンジ。その背景にある動機やきっかけは人それぞれですが、前職の経験やこれまでの生活習慣が大きく変わることに対して、不安ではなく「新しいことに挑戦する楽しみ」を見出す人もいます。
今回お話を伺ったのは、メディア事業部でSNS運用の部署を率いる植田幸嗣です。2022年に入社した彼の前職は音楽の世界、それもプロのドラマーを目指して長年活動してきたプレイヤーでした。全く異なるWEB業界という領域に飛び込み、広告動画制作からAIクリエイティブの活用、そして現在の新規部署の立ち上げに至るまで、彼がどのようにして役割を広げ、自身の成長を掴んできたのか。
冷静かつロジカルな彼自身の言葉で、当時のリアルを語ってもらいました。
コロナ禍による活動の激減と、趣味の動画制作をきっかけに決めた転身
高校を卒業してから、プロのドラマーの方に弟子入りをして、約7年間カバン持ちをしていました。自分自身もプロを目指しながら、自身のバンド活動に加え、ドラムのいないバンドや弾き語りの方のサポートドラマーとして活動したり、講師としてドラムのレッスンを行ったりしていました。音楽をライフワークとして捉え、プレイヤーとしてのキャリアを積み重ねる日々でした。
しかし、その生活に大きな変化をもたらしたのがコロナ禍でした。対面での活動やレッスンが厳しくなったことで、自身が講師を務めていたレッスンは全滅と言える状態になり、音楽関係の仕事が激減してしまったのです。活動を継続することが現実的に難しくなり、僕はプレイヤーとしての道に区切りをつけ、弟弟子にすべてを譲って新しい業界へ進むことを決意しました。
転職を考えた際、もともとWEB業界に興味があったことに加え、趣味で動画制作を行っていたことが転機となりました。当時は自分のドラム演奏の映像を編集したり、趣味であるゲームのプレイ動画を共有するためにクリエイティブを作ったりしていたのです。その経験を活かせる仕事を探していたところ、友人の知り合いの方からの紹介を通じてLitsと出会いました。
正直なところ、紹介を受けるまでは会社に対する具体的なイメージを深く持っていたわけではありませんでしたが、自分がそれまでやってきた動画制作という手段を活かせる環境であることにご縁を感じ、入社を決めました。
不規則な環境から会社員へ。「自分でタスクを管理する」仕事への期待
音楽の世界からいわゆる「会社員」という全く異なる立場になることに対して、周囲からは驚かれることもありましたが、僕自身は不安よりもむしろ「すごい楽しみだな」という感情を抱いていたことを覚えています。
前職の音楽活動の現場は、非常に不規則な業態だったため、時には深夜に急に仕事の依頼が入ることもあり、生活のスケジュールを事前にコントロールすることが難しい環境でした。それに対して会社員という働き方は、毎日決まった時間に仕事が始まり、その中で自分自身のタスクを組み立てて進めていくことになります。時間や仕事の進め方という面で、これまでとは正反対の働き方だからこそ、新しいことに挑戦する面白さがあると感じていました。
実際にLitsに入社して4年が経ちますが、当時の自分が抱いていた期待は「思っていた通りだった」と今でも実感しています。突発的な出来事に振り回されるのではなく、自分で今日のタスクを定義し、冷静にロジックを組み立ててスケジュールをコントロールしていく働き方は、自分の気質にも非常に合っていました。
広告動画からAIクリエイティブへ。新しい手法を自ら探し続けた理由
Litsに入社してからの僕の役割は、大きく分けて3回変化しています。
入社当初は、広告出稿用の動画クリエイティブの制作を担当していました。その後、AIを用いたクリエイティブ制作や、業務効率化を進めるための業務を担うようになり、直近の1年ほどで新しくSNS運用の部署を立ち上げて現在の体制を築くに至っています。このように4年間の中で役割がシフトしていった背景には、僕自身の気質も関係しています。
僕は常に「新しいことにチャレンジしたいな」と思うタイプなんだと思います。入社当時の組織環境を振り返ると、現在のチーム体制とは異なり、制作チームと運用チームの間に明確な壁があり、運用の意向のみに沿って一方的に制作を進めるような、実務上のやりづらさを感じる局面も少なくありませんでした。
しかし、そうした環境にただ留まって同じ作業を繰り返すのではなく、「自分から進んで新しい領域を探し続けよう」と動いたことが、仕事におけるモチベーションの維持に繋がりました。
その中で目をつけたのが、当時はまだ実務で本格的に活用されていなかったAIの技術でした。ChatGPTやGeminiといった対話型AIだけでなく、動画制作に特化したAIクリエイティブツールを実務に取り入れ、どのようにすれば業務のフローを効率化できるかという検証を自分から進めました。未経験からのスタートであっても、既存の枠組みにとらわれず、次に必要な手段を自ら開拓していく。その姿勢を崩さなかったことが、現在のSNS運用部署の立ち上げや、チームを管理・教育する立場としての成長に直結していると感じています。
【編集後記】Lits人事・広報より
植田の話にあったように、Litsは前職の経験や特定の専門スキルだけを重視して、メンバーの役割を固定する会社ではありません。未経験からのスタートであっても、会社員としての基本的なタスク管理を大切にしながら、自ら「次の一手」をロジカルに考え、行動を起こす人には、新しい部署の立ち上げを含めた大きな裁量が委ねられます。
不規則な環境から一転し、自らの手で仕事を組み立てるおもしろさを感じたい方、そして時代の変化に合わせた新しい技術や役割へ実直に挑戦したいという意欲を持った方からのご応募を、私たちは待っています。