こんにちは、広報チームの金(キム)です。
私がいつも働いている需給管理センター(DNC)の一日の続きについてお話していきます。
まだ前回の記事【DNCの1日(午前の業務)】をご覧になっていない方は、ぜひこちらからご覧ください。
前回の記事:DNCの一日(午前の業務) | 株式会社グローバルエンジニアリング
13:00 昼休みが終わったらいよいよ午後の業務開始です。
午後からは主に翌々日の需要予測をしていきます。
突然ですが、皆さんはどんな時に電気を使いますか?
個人だったら、暑い時や寒い時にエアコンをつけたり、ごはんの準備に電子レンジを使ったり・・・。
会社だったら、オフィスにいるときに空調もパソコンも使ったり、製造する機械を使ったり、月曜日が定休日だったり・・・。
このように電気の需要は曜日や天気・時間帯によって大きく変動します。
そういったことを加味して明後日の予測を立てていきます。
今は過去のデータを機械学習させて作った需要モデルを適宜修正する形で予測を作成しています。
機械学習なのでイレギュラーには弱く、大きな工場の稼働状況の変化や需要地で開催されるイベントの有無など各種イレギュラー情報をモデルへ反映していく必要があります。
また、モデルの数値が正しいかこんな感じのグラフで確認していきます。
実は機械学習の導入はDX推進チームリーダーが来てからなんです。
おかげで作業工程はだいぶ軽くなりました。
(DX推進ついてはこちら:業務効率化の取り組み 「DX推進チーム」 | 株式会社グローバルエンジニアリング)
需要モデルの調整が完了し、電気を「使う側」の予測が出来たら、次は「用意する(仕入れる)側」に取り掛かります。
当社が契約している各電源の発電計画(どれくらい電気を生み出してくれるか)や蓄電池の充放電計画を反映させます。
ここまでの作業を17時までに行っていきます。
以上が需給管理センター(DNC)で午後に行っている翌々日の需要予測の大まかな流れです。
センターには、翌々日の需要予測を担当する人とは別に、当日の需給状況を監視する担当者もいます。
担当者は需要状況を見ながら適宜調整を行います。
当日の状況をみて当日用意した電気と需要状況の過不足を何円でどれくらい売買するか判断し、JEPXの1時間前市場で売り買いの入札をします。(必ず買えたり売れたりするわけではないです。)
そして、買えたり売れたりした分を計画に反映していきます。作成した計画を実需給の1時間前までに広域機関へ提出します。
それでも過不足が解消されない場合、最終的なインバランスとなってしまうので、インバランスを極力発生させないような調整に努めます。
(インバランスとは計画と実需給の差のこと。)
16:30頃 午前中に出した計画の結果が広域機関から通知されます。
この時に何もなければ良いのですが、計画に不整合があれば原因調査を行います。
不整合の原因が当社にあった場合、急ぎ修正をし、正しい計画を広域機関へ提出します。
また、当社起因以外の場合は該当取引先の担当者様へ計画の修正依頼を行います。
修正計画提出後、広域機関から修正計画が正しく登録された旨をお知らせする登録通知が飛んできます。
(不整合についてDNCの一日(午前の業務) | 株式会社グローバルエンジニアリングをご覧ください。)
17:00頃 東京メンバーとオンラインで当日の振り返りと明日の需給予測の調整を行います。
ここでは当日の需給の動きと気になる需要家の共有、明日の予測の調整方針を話し合います。
例えば「今日は需要が高めだったので、明日も少し高めの予測をする」などを決定します。
その話し合いが終われば、調整した結果を基にJEPXの1時間前市場で売り買いの入札を行います。
そして、夜間監視担当者へ引き継ぎをして1日の業務が終了となります。
いかがでしたか?
需給管理センター(DNC)の1日をご紹介しました。このような業務を行う一方で、月間・週間計画やDR(デマンドレスポンス)の発動対応などにも臨機応変に対応しています。
日頃あまり耳にしない言葉が並び、難しく感じられたかもしれませんが、少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
今後も株式会社グローバルエンジニアリングについて発信していきますので、どうぞお楽しみに!