こんにちは、広報チームの金(キム)です。
今回は、私が所属している「需給管理センター」の一日についてご紹介します。
当社では需給管理センターのことを「DNC」(Demandside Network Center:デマンドサイドネットワークセンター)と呼んでいます。
電気とは、需要と供給のバランスの管理が大切です。生活に必要不可欠なものではあります。水や食べ物みたいにどこかに貯めることは難しく、基本的には発電したらすぐ使わないといけません。
このバランスが崩れると、大規模停電や電線や設備の故障などに繋がります。
その為、全ての電力会社には自社の需要と供給のバランスを保つ義務(需給管理)が課せられています。
多くの新電力が実際の需給管理業務をアウトソーシングしている中、当社は自社内で需給管理センター(DNC)を運営する数少ない新電力の一つです。
ヘッダーはDNCのロゴになります。電気を売る視点と買う視点を「かすがい」のように結びつけるという意味を持っています。
このような場所で働いています。
電気が365日いつでも使えるよう、私たちは365日24時間体制で監視を行っています。
新電力でこのような体制を整えている会社は珍しく当社の強味にもなっていると自負しております。
日中は大体6~7人体制で働いてます。
業務内容上、専門用語が多く出てきますので、その都度注釈を入れながらお伝えしていきます。それでは、DNCの1日の流れを見ていきましょう。
8:00 夜間担当者から引き継ぎ
朝8時、夜間担当者から需給状況の共有や最新の予測データ(FITの予測データなど)の引き継ぎを行います。
※FITとは再生可能エネルギー関連の制度を指します。ここでは簡略化のため「再エネ」と表現します。
天気情報やトラブル情報など各種最新データを元に翌日の需給予測を見直し、それを基に日本卸電力市場(JEPX)の1日前市場へ入札を行います。
※JEPXの1日前市場とは、電力を翌日に供給する目的で取引が行われる日本の電力卸売市場です。
当社には、大規模な発電施設はありませんのでお客様へ提供する電気を大手発電会社様から購入したり、一部JEPXから調達します。
電力が余れば売り、足りなければ購入する形で需給を調整します。市場では24時間を30分単位で区切った「48コマ」に加え、全国9エリアごとに売買する量を決めながら入札を行います。
9:00 福岡DNCメンバーでの朝礼
福岡のDNCメンバーで朝礼を行い、1日の担当業務の割り振りや懸念事項の共有をします。
担当業務には以下の役割があります:
- 当日の需給状況監視
- 翌日の需要調達計画や発電販売計画の作成
- 明後日の需要予測担当 など
懸念事項としては、大型需要家様の稼働状況(例:工場がお休み⇒電気をあまり使わない 商業施設でイベントがある⇒電気を普段より多く使う)、需要逼迫に伴うDR(デマンドレスポンス)の発動への警戒情報などがあります。
9:20 東京DNCメンバーとの朝礼
実は、東京にもDNCチームがあります。東京のメンバーはプロフェッショナルな方々が多く、必要な際には相談やサポートを受けることができる心強い存在です。
その東京メンバーと共有事項や懸念事項があれば、ここでやり取りをします。
10:10頃 JEPXの1日前市場約定結果の反映
10時過ぎにJEPXの「1日前市場」の約定結果が出ます。その結果を確認し、計画へ反映します。
ここから、受け取った発電計画や需給計画をさらに精査し、自社の計画に反映させます。広域機関への計画提出は、すべての計画と約定結果が反映された後に行われる流れとなります。
すべてのデータを統合したうえで、慎重に計画を作成し、広域機関へ提出します。この業務は10エリア分にわたるため非常に多忙です。数字に誤りがあると関係先に迷惑をかけてしまうため、細心の注意を払って慎重に行います。
広域機関に計画が正しく受理されたか確認し、これで午前中の作業がひと段落します。
ただし提出時点では計画数値の誤りが分からないため、夕方に届く広域機関からの整合性チェックメールが来るまでハラハラしています。
整合性チェックとは、お客様へお渡し予定の計画とお客様が受け取る予定の計画が合致しているか確認します。(例えば私が5kW渡すと計画しているのにお客様は10kWほしいと計画してたらダメ)
午前中の業務は、12時までに必ず終わらせる必要があるため、時間が非常にタイトです。
電力を安定供給するためには、需要と供給のバランスが大切です。
当社のお客様が使う電力と、その為に当社が用意した(仕入れた)電力をうまくバランスさせる必要があります。作成した計画と実際の需要が合致しているか監視して、必要に応じて都度調整します。
12:00 待ちに待ったランチタイム
ここまでで午前の業務が終了し、待ちに待ったランチタイムです。私は福岡本社周辺で外食をすることが多く、特におすすめのお店が「オスアシリ アーユルヴェーダ ダイニング サロン」です。スリランカカレーの専門店で、入社して1年半ですが週1ペース以上で通うほどハマっています。魅力たっぷりのお店なので、ぜひ一度訪れてみてください。
写真はチキンフライドライスの特盛になります。コップの大きさから量はご想像ください(笑)。
福岡本社周辺のランチのおすすめスポットは、別の記事でご紹介する予定です。
次回は午後の業務についてお伝えします。お楽しみに!