グローバルエンジニアリング 総務部の山本です。
今回は私が過去に、当社の福利厚生制度「EV車レンタル」を利用して、当時の上司・同僚と四国を旅行した時のことを、私がEV車に対して感じた事も含めて紹介しようかと思います。
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当社では、福岡本社にて運用されている社用EV車を、もちろん業務利用が優先されますが、利用予定の無い休日・祝日限定で安価にレンタル出来る福利厚生制度があります(※保険の都合で運転は当社従業員に限る)。
車の所在的には福岡本社勤務の方が使いやすい制度ですが、他の支社・支店の方も福岡旅行の際にはお使い頂けるもので、実際に福岡本社勤務の方は家電製品を買いに行く時の様な日常利用に、他の支社・支店勤務の方はご旅行の際に車を借りた方もいらっしゃいました。
そんな福利厚生制度を利用し、会社のイベント的なものではなく、あくまで有志で集まって行った私的な旅行になりますが、四国を旅した時の思い出になります。
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●参加メンバー:福岡本社 2名(私も当時は福岡勤務でした)、大阪支店 1名
●期間:2泊3日
●目的地:四国の要所
(1日目)
参加メンバーの1人に大阪支店勤務の方がいた為、まずは合流しなければいけません。
まずは早朝から福岡本社(九州 福岡県 香椎)で社用EV車をレンタル→合流場所である関西の「兵庫県 明石」に向かいます。
私自身は普段内勤で、EV車に乗るのはこの時が初めて。音の静かさや振動の少なさ等、結構な感動を覚えたのを今でも思い出します。
出発してしばらく、運転していた上司が「コツを掴んだ!」といって(電力的な意味で)燃費の良い運転を心がけてくれていましたが、とは言え福岡→明石まで、Googleで今調べてもざっと550㎞はある距離。
当社のEV車の走行可能距離は、元が満充電で350km程とされていましたので、この最初の合流の段階でも既に1度充電を挟む必要があります。
ここから長い2泊3日の楽しい旅行、兼 充電との長い戦いが始まりました。
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お恥ずかしながらペーパードライバーな私は運転を上司に全て任せ、携帯に高速道路のサービスエリア(以下、SA)のEV充電スペースをウォッチ出来るアプリをインストール。
そこから走る度に減っていくEV車の充電パーセントを見つつ、
「何キロ先のSAには1つ充電スペースがあるが、今さっき充電(利用)開始されたので30分は空かない」
「その先のSAには2つ充電スペースがあり、両方空いているがそのSAまで距離が何キロある」
みたいな行程の相談をしつつ、充電スペースに着いたら充電を開始。
急速充電とは言え、設置されている充電器端末の個体差等はあると思いますが、当時は30分で30%程の充電ペースで最低1時間はそのSAで足止めです。
これは大変な旅になるな…とSAでご飯を食べて時間をつぶしつつ思っていると、
上司の「自社で扱うものとはいえ、自分で使ってみないと分からない事もある。それを知るのも今回の旅の目的だから、これで良い。」といったセリフを聞いて、これもまた勉強+楽しみと飲み込む事に決めました。
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そこから紆余曲折(私が案内したルートが間違っていたり等)ありつつ、明石で大阪支社の参加メンバーと合流。
明石でお昼ご飯⇒高速道路IN⇒淡路島内のSAでまた充電⇒四国 香川県に向かう、といったルートでした。
四国到着後は、私が前職で一時香川に住んでいた時のお勧めうどん店で食事。
その後ホテル到着後、更に香川で人気の「骨付き鶏」を食し、1日目を終えました。
(この時に泊まったホテルにはEV車の充電設備が無く、宿泊中に満充電にすることが出来ませんでした。この辺も工程を組む上での反省点かなと。)
(あと、香川の「骨付き鶏」には「親(硬い)」と「ヒナ(柔らかい)」と呼ばれる2種類があり、私が過去香川にいた時の経験から「ヒナ」をメンバーに薦めたのですが、旅行の思い出という意味では「親」の方を薦めるべきだったと今でも後悔しています…。)
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【あまりにも長くなるので、ここからはサラッとポイントだけ】
(2~3日目)
ここからの行程は、
2日目:
香川(1日目宿泊地)⇒徳島をぐるっと経由して高知 最南端の室戸岬(むろとみさき)⇒高知県でお昼(カツオのたたき)⇒愛媛県(2日目宿泊地)
3日目:
愛媛県(2日目宿泊地)⇒しななみ街道で本州へ(尾道でラーメン)⇒ここで大阪支店メンバーが離脱(新幹線)⇒岡山から福岡まで高速道路でEV車にて戻る。
といったものでした。
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その間にあったEV車関係のエピソードとして、
・SA以外のEV充電器スポットは、ネットで所在を調べる事は出来るが、中心地から離れる程にメンテナンスが心配になる(既に稼働を終了している事も…)ので、早めの充電を心掛けるべし。
(特に車屋さんのお店に設置されている充電器はメンテナンスもきちんとされていて安心ですね。)
・駐車場の中にはEV車専用の駐車+充電スペースを設けてくれている駐車場がある。(係りの人がこちらの車がEV車と気が付いて案内してくれた駐車場がありました。優先で車を停められて、かつ駐車中に充電もさせて貰えて、最高でした。)
・逆にEV充電スペースと書かれていても通常の車が駐車しており、例えばお昼ご飯中の停車中に充電したいと思っていても、あてにしていたスペースが使えない事もある。(もちろんEV車専用のスペースではないので、普通車の駐車は問題ありません。)
その他、私的な感想になりますが、とにかく高知の「カツオのたたき」が絶品で、私個人としては10年ぶりくらいの高知来訪+カツオのたたき。本当に感動しました。惜しむべくは「白ご飯」が完売していた事くらい。これは人生でいつかリベンジしたいです。
(ちなみにですが、もちろん全ての食事を出されているお店が当てはまるわけではありませんが、高知の「カツオのたたき」はSAで食べるのはお薦めしません。逆に、香川の「うどん」はSAで食べても味には香川感を感じて満足できると思います。一応参考までに。)
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(総評)
EV車で長距離の旅行をした感想としては、やはり充電スポットの捜索・調整と充電にかかる時間がネック、というのが本音です。
これからの技術革新などもあるかと思いますが、現段階ではやはり満充電で行って帰ってくる事が出来る距離(300㎞程?)であればEV車は静か+手軽に乗れる良い乗り物だと思いますが、それ以上の長距離となると、利用者目線での利便性の点では、まだまだガソリン車に軍配が上がる、という感想です。
とは言えこの感想を抱けるのも、日本各地にガソリンスタンドを設置・経営して下さっている企業や民間の方々、ガソリン車の燃費向上を実現して下さった車メーカーの方々の努力と実現があってのことです。
新しいものを世界に普及させていく事の難しさを実感しつつ、EV車もこの流れに乗っていく為には日本又は世界全体での取り組みが必要なんだな、という考えにふけっていた旅でした。
(ちなみに食べたものは全て、ものすごい美味しかったです。四国万歳。)