グローバルエンジニアリング 総務部の山本です。
今回は、良い機会(後述)に恵まれたので、当社の福岡本社 事務所にBCP(※) 対策として設置されている蓄電池についてご紹介させていただきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※BCP:Business Continuity Planの略で、システム障害や停電といった緊急事態において企業や組織が事業を継続・早期復旧するための計画の事
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
当社が取り扱う蓄電池案件として以前の記事で大規模なものを紹介させていただきましたが、今回は当社の事務所に設置された、小さい規模の蓄電池のお話です。
だからこそ、逆にこの記事を読む皆さんにとって少し身近な話として見て頂けると嬉しいです。
目次
1.需給管理センター(DNC)と災害・非常時対策
2.グローバルエンジニアリング 福岡本社 設置 蓄電池
3.年に一度の動作確認
4.オフィスビル 計画停電
5.余談
1.需給管理センター(DNC)と災害・非常時対策
当社内に存在する需給管理センター(DNC)においては、電力を供給する企業としての責務を果たす為、365日24時間体制での監視・対応が必要になります。
これは災害・非常事態 発生時も変わりはありません。
もちろん、どうしようもない事態に備えて地理的な機能の分散(東京等)も行っていますが、事業に影響を与える事象の中で発生確率が高いのは「停電」。対策は必須でした。
停電の発生原因は様々。台風や地震、又は人為的な事故でも発生する事があります。
(過去の有名な事例として、北海道 大規模停電(ブラックアウト)が挙げられます。)
そんな外的要因から発生する、避けようのない「停電」から事業のコア部分を守るべく、対策として設置されたのが「蓄電池」になります。
2.グローバルエンジニアリング 福岡本社 設置 蓄電池
この蓄電池の機能・当社の運用としては、簡単にまとめると以下の通りです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
- 常時 充電状態で待機(充放電のコントロールは無し・あくまでBCP用)
- 停電発生時、自動で系統(電力供給のライン)を切り替えて、事務所に給電開始。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここで大切なのが、蓄電池の中身(電力量)も無限ではありません。先に挙げた北海道のブラックアウト発生時、エリアにより電力復旧までに2日程の時間を要したそうです。
この復旧までの時間を蓄電池内の電力でしのぐ必要があり、無駄遣いは出来ません。
苦渋の決断ですが、当社では福岡本社 事務所の中の、更に絞って「需給管理センター(DNC)」+一部業務に必要な主用機材のみを蓄電池の給電範囲としています。
(残念ながら、私が普段執務を行っている総務部門のスペースも範囲外…)
3.年に一度の動作確認
そんな非常時に活躍する蓄電池ですが、どんなに品質の良い物でも故障のリスクは0ではありません。いざ停電が起こった時に“壊れていて動きませんでした”では悲しすぎます。
この流れから、最低でも1年に一度は動作確認を行う事にしています。
が、蓄電池の動作確認の為には、事務所の“電気がストップしている”事が必要。つまり、実際に停電するか、ブレーカーを落として疑似的に停電を起こすかの2択です…。
これは自分で体験してから感じた事なのですが、必要な事とは言え、自らの手で事務所のブレーカーを落とし、全ての機材を強制シャットダウンするのは意外に心にくるものがあります(このシャットダウンで蓄電池以外の機材が故障したら…とか、そんなことを考えてしまいます…)。
なので正直、自発的にはやりたくない…!
そんな中、渡りに船の情報がビル管理会社の方から舞い込んできました。
4.オフィスビル 計画停電
ビルの設備点検の為の計画停電の連絡…! このタイミングなら自分でブレーカーを落とさなくても、蓄電池が起動する状況を作れます。
私自身の精神衛生の為、この機会は逃せません。
ーーーーーーーーーーーーー
そんなこんなで計画停電の日、外に来られていたビル管理会社の方に挨拶。事前に室内に留まることを伝えた上で、停電の時間を待ちます。
ビル側の点検の都合、この時間にピッタリ停電とはいかず、今か今かと待っていると…、唐突にその時はやって来ました。
バツン!という音と共に全ての電気が消え、非常灯が灯ります。
・・・・・・・。
そこからドキドキしながら、体感10秒ほど(恐らく実時間は3~5秒ほど)待つと、蓄電池の給電範囲である需給管理センター(DNC)側から照明の光が…!
無事に蓄電池は給電を開始してくれた様です。
これでほっと一息+蓄電池の動作確認も完了です。
ちなみに、ありがたい事に実際にそういった事態に陥った事はないですが、電力を無駄遣いしなければこの状態で3日程度はセンターが稼働できるそうです。すごいものですね。
後は軽く機材や給電範囲の再確認をし、電気を消して帰社しました。良かった良かった。
ーーーーーー
(我ながらもう少し暗闇に強いカメラを使うべきだったと後悔…)
5.余談
当社に設置されている蓄電池ならではなのか、一般的なのかまでは分からないのですが、当社の場合、停電発生 ⇒ 給電開始までの間に数秒のタイムラグがあり、この数秒の間は全ての機材への給電が止まります。
要するに、全ての機材のコンセントを一斉に引っこ抜いたのと同じ様なものです。機材にとって、この行為が良いわけがありません。
ここで登場するのがUPS(無停電電源装置)↓
停電対策としては昔から割と良く聞く名前ですが、要するに「外付けバッテリー」です。
蓄電池を設置したからと言って不要になるものではなく、この機材を設置する事で、停電⇒蓄電池への切り替え完了までの数秒をUPSからの電力でカバー。機材トラブルを未然に防ぎます。
物事、適材適所だなーと思いつつ、
今回の蓄電池 動作確認に関する記事を締めさせて頂きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ちなみに余談中の余談。蓄電池の稼働後、何故かこうこうと光り輝くDNC設置の壁掛け時計。本来はこのタイミングで光るはずがないのですが…。停電による動作不良か、はたまた別の理由か…。あとからセンター長に報告しても理由が分からず、二人で首をひねっていました。謎です…。)