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“医療×AI”と聞いて、少し不安になる理由

医療とAIという言葉が並んだとき、どこかに引っかかるような違和感を覚える人もいるのではないでしょうか。その違和感は、単なる技術への不安というよりも、「医療とは何か」という前提に関わるもののように感じます。医療は、単なる情報処理や効率化だけで成立するものではなく、人と人との関係性の中で成り立っている側面があるからです。AIはすでに多くの分野で活用され、その有用性も広く知られるようになりました。それでもなお、医療と組み合わさることで感じる抵抗感は、他の領域とは少し性質が異なるように思います。体調の変化や不安を誰かに伝え、それを受け止めてもらうという行為は、単なる情報のやり取りではありません。...

医療を “特別なもの” にしないために

体調が悪いときに病院へ行くことは、特別なことではないはずです。それでも実際には、「もう少し様子を見よう」「まだ大丈夫かもしれない」と考えて、受診を後回しにしてしまうことも多いのではないでしょうか。特に心の不調に関しては、その傾向がより強いように感じます。「病院に行くほどではない気がする」「行くと何か変わってしまいそう」そんな気持ちが重なって、“医療に頼ること”自体が少し特別な行動になっているように思います。病院=最後の手段、という考え方多くの人の中に、「病院は本当に悪くなってから行く場所」というイメージがあるのではないでしょうか。風邪であれば、市販薬で様子を見る。少し体調が悪くても、無理...

AIを使う仕事と使わない仕事の差は広がるのか

AIについての話題を見ていると、「使える人」と「使わない人」の差が広がるという言い方をよく目にします。少し不安になるような表現でもありますが、実際のところはどうなんだろうと考えることがあります。新しい技術が出てきたときには、いつも似たような議論が起こるようにも感じます。「使える人は得をする」「使えないと置いていかれる」。そうした言葉を見ていると、焦りのようなものを感じる人もいるかもしれません。たしかに、AIを使うことで仕事のスピードが上がったり、できることの幅が広がったりするのは事実だと思います。資料作成や情報整理など、これまで時間がかかっていた作業が短時間でできるようになると、その分ほ...

“心療内科に通う”というハードルについて考える

「心療内科に行ったほうがいいのかな」と思ったことがあっても、実際に足を運ぶまでには、意外と時間がかかるものだと思います。体調が悪ければ内科に行く、歯が痛ければ歯医者に行く。そういう行動は比較的自然にできるのに、心の不調となると、なぜか少し立ち止まってしまう。その理由は人それぞれだと思いますが、「まだそこまでではない気がする」「行くほどのことなのか分からない」と感じてしまうことも多いのではないでしょうか。今日は、その“心療内科に通うというハードル”について、少し整理して考えてみたいと思います。心療内科って実はどういう場所?「心療内科」と聞くと、どこか特別な場所のように感じる人もいるかもしれ...

“本当に意味ある医療体験”とは何か

医療や心のケアに向き合う中で、私たちが繰り返し考えてきた問いがあります。それは、「利用する人にとって、本当に意味のある体験とは何か」という問いです。医療というと、どうしても診断や処置、治療の結果といった「医療行為そのもの」に目が向きがちです。しかし実際には、その前後にある不安や迷い、情報の分かりづらさ、継続する難しさなど、さまざまな感情や体験が存在しています。私たちは、こうした一連の体験すべてを含めて医療を考える必要があるのではないかと考えています。診断や治療の瞬間だけでなく、その前に感じる不安、判断に迷う時間、そしてその後の生活や継続的なケアまで含めて考えたとき、医療の価値はどこに生ま...

AI時代に価値が上がるスキルとは何だろう

「AIに仕事を奪われる」という言葉を、この数年で何度も目にするようになりました。ニュースやSNSでもよく取り上げられていますし、AIという言葉そのものがどこか大きな変化を象徴するもののように語られています。実際、AIは多くのことをできるようになりました。文章をまとめることも、情報を整理することも、一定のパターンに基づいた作業も、驚くほど速く処理してくれます。実際に触れてみると、その便利さに驚く場面も少なくありません。ただ、その便利さを実感するほど「では人の役割は何なのだろう」と考えるようにもなりました。AIは「答えを出すこと」は得意です。でも、「何を問いにするべきか」を決めるのは、人の仕...

「なぜAIなのか?」をもう一度整理してみた

私たちは事業を進める中で、「なぜAIを使うのか」という問いを、繰り返し自分たちに投げかけてきました。新しい技術であるからでも、話題になっているからでもありません。私たちにとって技術は常に手段であり、目的はあくまで、より意味のある体験を届けることにあります。その前提に立ったとき、AIという技術を採用する理由を、改めて整理しておく必要があると考えました。技術を導入すること自体が目的になってしまえば、本来の価値から簡単に離れてしまうからです。まず前提として私たちが重視しているのは、「人が本来価値を発揮すべき時間を守ること」です。医療や心のケアの領域では、人が向き合うべき仕事と、そうでない仕事が...

メンタル不調が増えている社会で、私たちは何と向き合うべきか

心の不調に関する話題を目にする機会は、この数年で確実に増えました。ニュースや統計だけでなく、身近な人の体験談として耳にすることも珍しくありません。以前はどこか遠い出来事のように感じていたテーマが、いまは「誰にとっても起こり得ること」として語られるようになっています。この状況を考えるとき、私は単に個人の体質や性格の問題として片づけることはできないと感じています。もちろん個人差はありますが、それだけでは説明がつかない広がり方をしているからです。心の不調の増加は、個人の弱さではなく、社会構造の変化と深く結びついているのではないか。 そう考えるようになりました。たとえば、働き方の変化があります。...

“社会課題に向き合う仕事”とはどういうことか

「社会課題に向き合う仕事がしたい」採用の面談で、そう話してくださる方は少なくありません。私自身も、この言葉にはどこか惹かれるものがあります。ただ、実際に採用に関わる立場になって感じているのは、この言葉はとても広くて、少し抽象的だということです。社会課題に向き合う。というのは、何か特別な活動をすることだけを指すわけではないと思っています。大きなビジョンを掲げることや、社会的にインパクトのある言葉を発信することも一つの形ですが、それだけでは続きません。むしろ日々の業務の中で、目の前の課題にどれだけ誠実に向き合えるか。その積み重ねが、結果として社会につながっていくのではないでしょうか。ココフィ...

患者ファーストでしか進めない理由

私たちココフィーが大切にしている価値観の一つに、「Patient First」があります。これは単なるスローガンや企業理念の一文ではなく、日々の意思決定における“判断基準そのもの”です。どの機能を開発するのか、どのサービスを優先するのか、どの順番で改善していくのか。さらには、どのスピードで進めるのか、どこに時間とコストをかけるのか。そうしたあらゆる判断の場面で、私たちは必ず問い直します。「それは患者にとって本当に意味があるのか」と。医療や心のケアの領域では、単純な便利さや効率性だけを追い求めても、本質的な価値にはつながりません。操作が簡単であることは大切ですが、それだけでは足りない。見た...

最後に決めるのは“条件”ではなく◯◯

転職を考え始めたとき、まず目に入るのは年収や働き方、ポジション、福利厚生といった“条件”だと思います。私も採用に関わる中でよく耳にするのは「まずは条件面を整理しています」という声です。それは本当に自然なことだと感じていますし、生活や将来設計に直結する以上、数字や制度を丁寧に確認することは、決して軽視できません。一方で、選考が進み、具体的に意思決定をする段階になると、多くの方が少し違う観点で悩み始めます。「自分はどんな考え方の中で働きたいのか」「どんな基準で物事を決める組織に身を置きたいのか」といった部分です。条件は比較表に並べることができますが、価値観や意思決定の軸は、実際に対話を重ねる...

“心の医療”という価値を言葉で説明するなら

私たちココフィーが取り組んでいる「心の医療」とは、単に症状が表面化してから治療を行うものではありません。私たちはそれを、日常の中で心の状態を整え、悪化を未然に防ぎ、そして不調が生じたときには回復を丁寧に支えていくまでを含めた、より広い概念だと捉えています。身体の健康に波があるように、心の状態にも当然ながら揺らぎがあります。仕事や人間関係、環境の変化など、さまざまな要因によって心は日々影響を受けています。本来であれば、その小さな変化に早い段階で気づき、必要な支援に自然とつながることができる社会であることが理想です。しかし現実には、精神科や心療内科を受診することへの心理的なハードルはいまだに...

技術と事業の接点に立ち、価値を生み出すエンジニアへ

採用に関わる中でよく感じるのは、「技術」と「事業」が分断されて語られているケースが意外と多いということです。エンジニアは技術、事業側は事業と、それぞれの役割が明確に分かれていること自体は決して悪いことではありません。むしろ専門性を高める上では必要な側面でもあります。ただその一方で、両者がどのようにつながっているのか、どこで交わり、どのように影響し合っているのかが見えにくくなっているケースも多いと感じています。特に入社前の段階では、実際の業務の中でその接点がどのように機能しているのかを具体的にイメージするのは難しい部分でもあります。ココフィーを見ていて印象的なのは、技術と事業が常に隣り合っ...

成長の先にある「仕事としての幸福」の定義

ココフィーでよく話題になるのが、「成長とは何か」という問いです。この問いはシンプルに見えて、実はとても奥が深いものです。スキルが増えること、任される範囲が広がること、成果を出すこと。これらはいずれも成長の大切な構成要素であり、否定すべきものではありません。しかし、それだけを唯一の指標にしてしまうと仕事はいつの間にか「より多く」「より早く」「より高く」を求め続ける消耗戦になってしまう。特に、医療×AIという領域は短期的な成果や数字だけを追えばいい分野ではありません。一つの判断が、現場や患者さんに長期的な影響を与える可能性があるからです。判断を急げば、結果的に遠回りになることもある。スピード...

『成長できる会社』と『忙しいだけの会社』の違い

社会人になる前、正直に言うと私は「成長できる会社」と「忙しい会社」の違いを、言葉でははっきり説明できていませんでした。多忙で大変な仕事こそが自身の成長につながる。そんなふうに思っていたと思います。ココフィーに関わる中で感じたのは、この二つは似ているようで見ているポイントがまったく違うということです。忙しいだけの会社は、業務量そのものが評価軸になりやすい。一方でココフィーでは、「なぜそれをやるのか」「その判断はどんな前提に基づいているのか」が会話の中心になります。単に手を動かしているかどうかではなく、考えたプロセスを重視されている印象です。採用担当として社内のやり取りや意思決定を見ていて特...

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