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高校野球のファッションのトレンド


最近アパレル系の会社さんとお仕事をする機会の多い当社。渋谷という場所柄もあって、おしゃれな服や綺麗なモデルさんを見ながら楽しい毎日を過ごしております。ただ女性のファッショントレンドを追っていくのは大変なので今回は一見おしゃれとは無縁?の高校野球界について調査したい思います。

僕が現役だった約10年前は、ユニフォームを着崩すトレンドの最盛期でした。
「着崩し」とは、わざと服装を乱したり、本来の用途とは違った形でアイテムを活用すること。簡単にいえば、「不良っぽさ」の演出です。
とはいっても、学校の制服のようにシャツを出したり、腰でユニフォームを穿いたりすれば監督コーチに怒られてしまいます。そこで、唯一自分の好みにいじることができるのが「帽子」でした。
野球帽は適度にツバを曲げることで、自分の頭の形になじんで被りやすくなります。これが2000年代に入ったあたりから、徐々にエスカレートし、深く折り曲げすぎてとんがったツバがスタンダードになっていっていきました。同時に、マークの上あたりに洗濯バサミを何個も留めて保管し、型を付けるのも流行りはじめました。
さらにこの時代は、季節問わずタートルネックのアンダーシャツを着る流行りもありました。
夏にタートルネックを着用することで得られるメリットは、特にないですw              ただ暑いだけなのですが当時はこれがなぜか「かっこいい」とされていました。

最近の甲子園を見ていると、こういった「着崩し」の高校球児ファッションは徐々に時代遅れになっていると感じます。タートルネックは絶滅し、帽子のツバ曲げ、型付けもソフトになりました。眉毛を細く剃る球児も一時期よりは少なくなりましたね。

現在はタートルネックに代わり丸首アンダーシャツ全盛の時代。球児が丸首を着るようになったのは2015年あたりからで大リーグの影響か少しずつ丸首着用選手が増え、ついには多数派に。それに高校球児も倣う流れとなっています。また、過度な帽子のツバ曲げや型付けが落ち着いたのと同時に、頭の形に沿った丸い大リーグスタイルの帽子を採用するチームが増えました。

そして現在のトレンドは「ピチピチ」。おそらく2008年頃からの流行ではないでしょうか。歴代の甲子園を振り返ると、2006年の斎藤佑樹、田中将大くらいまでは、もっと皆ゆったりしたサイズ感だったふうに思います。

ところが2008年に大阪桐蔭が17年ぶりの夏制覇を飾ると、ピチピチユニフォームの大阪桐蔭ナインに影響されてか、流れが変わった印象があります。鍛え抜かれた筋肉が浮かび上がるサイズ感は、実はユニフォームのデザインによって演出されているわけではなく180センチあるような選手が、わざわざSサイズを選んでタイトに着こなしているのだそうです。

高校球児にとってファッションとは、自分たちが上手い選手、強いチームであると相手に見せ、精神的に優位に立つための工夫でもあります。

そういう意味でグラウンドでの「オシャレ」意識は、勝つために大切な心掛けなのでしょうか。

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