こんにちは、株式会社オリゼです。
2025年5月20日に、Sustainable Food Asia株式会社が主催する「Sustainable Food Night #26」に、オリゼ社代表取締役の小泉が登壇しました。
オリゼの事業紹介と、代表・小泉自身の自己紹介、そして会場にいる皆様の自己紹介をする時間をもらいました。ディスカッションでも、未来の食や発酵に関する議論が飛び交いました。
甘味料に発酵(米麹)を使うことには多様性があるが、20〜30年先の未来はどうなっていると思う?
私たちは決して「アンチ砂糖」ではなくて、純粋に甘味料というインフラに"麹"という新しい価値を乗せている感覚を持っています。砂糖は依存性が高い一方で、糖というのは人間や動物にとって生きるために不可欠なものです。麹の甘味料は、ほんの少し加えるだけで食事がより楽しくなる不思議な力があります。米麹で作る甘味料は既存の甘味料を超えた存在になりうると感じており、今後20〜30年で“当たり前”になる未来を想像しながら事業を行っています。
ビジネスを行う上で全て順風満帆ではなかったとは思うが、実際どう?
オリゼは“ホームランしか狙えない”ビジネスだと感じています。起業するときに、ホームランを狙うようなビジネスをしていきたいと思ったからというのもありますし、未来に大きく投資しているからこそ、小さなヒットを積み重ねていくやり方では、本当に大きな変化を起こせない。毎日が挑戦の連続で、時には結果が出ないこともありますが、それでも大きな未来を信じて取り組んでいます。
生産者へのFIVE WINについて
原材料の調達について、米麹甘味料に使う米は丸米だけでなく、酒蔵で生まれる米粉なども活用しています。通常、酒蔵の米粉はせんべいなど限られた用途しかありませんが、オリゼの甘味料として新たな使い道を生み出せました。今後もこうした生産者や原料を大切にし、FIVE WINの実現に向けて取り組んでいきたいです。ゆくゆくは自社での生産にも挑戦したいと思っています。
また、生産の多様性にも着目しています。機能性の高いお米や、独自の生産方法を持つ稲、高収量の品種など、さまざまなお米の可能性があります。品種改良や栽培方法の改善によって、さらに多様な価値を社会に届けていきたいと考えています。
Q. 大学で発酵の研究をしていたが、なぜ選んだ?
もともと米の研究をしていました。日本の稲作は作物生産全体の6割を占めているのに、農家の所得が低いなど多くの課題があり、“米をなんとかしたい”という思いがずっとありました。一時的な流行やブームではなく、持続的な価値を生み出せることをしたかったんです。
深く考え込むタイプではなかったのですが、人生で“本質を理解できる人間になりたい”と思い始めた頃、日本酒を飲みながら友人と話す中で、“発酵”のすごさに気づきました。調べていくうちに、発酵は伝統と未来をつなぐ技術だと感じ、この道を選びました。
池田糖化さんとのコラボメニューをはじめとした、オリゼ商品の試食会開催
池田糖化×オリゼの米麹ソースを使ったブランマンジェ
試食で提供した、オリゼの米麹グラノーラ
SFAさん特製、オリゼ甘酒で作るレモネード
研究開発チームの顧問で、ユーグレナ共同創業者・津南醸造代表の鈴木健吾さんも参戦
私たちの挑戦は、まだ始まったばかりです。発酵の力やお米の可能性に興味を持っていただけたなら、ぜひこれからも一緒に未来を考えていきましょう。ご覧いただき、ありがとうございました。
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