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今回インタビューをさせて頂いたのは、学生インターンの高須亮磨さん。学生ながら大活躍しており、今後は新しいプロダクト(Chat AI Pro)のPMも担ってくれる予定。
そんな高須さんですが、「最初は貢献できているか不安だった、今は自分の強みを発揮できて自信が持てた」と語ります。一体彼にはどんなストーリーがあったのでしょうか?ご一読ください!
高須 亮磨(たかす りょうま)
1999年生まれ。愛知県西尾市出身。
京都大学工学部物理工学科を卒業し、京都大学院エネルギー科学研究科に在学中。
深層学習を用いたプラズマ現象の数理モデリングを学ぶ。
2020年から学生エンジニアとして長期インターンを開始。
2022年、80&Companyにインターン生として参画。
現在はPMとSE二つの部署に所属し、ビジネスとエンジニアの二刀流を目指し絶賛奮闘中。
ーーインターンのきっかけは?
一番初めに80&Companyと接点を持ったのは2020年、大学3年生の時でした。Wantedlyでエンジニアの仕事を探していた時に、堀池さんに声をかけてもらいました。ただ最初は80&Companyではなく、他の会社でエンジニアとして働くことになりました。
他社のエンジニアとして働いてみた結果「自分には合わないかもな」と感じたことが2つありました。1つは「もっと人と一緒に働きたい」ということ。もう1つは「社会との接点をもっと感じたい」ということ。
そもそも誰に向けたアプリなのかとか、こういう機能があったら良いなという点に関して、ビジネス観点で関われる方が僕はやりがいを感じるということが分かりました。そこで「ビジネスの仕事に興味があります」という話をして、2022年6月、正式に80&Companyのビジネスメンバーとしてインターンを開始しました。
ーーインターンとしてどんな仕事を経験しましたか?
最初はCOOである吉野さんに付いていき、会議に同席して議事録を取るというところから始めさせてもらいました。いわゆるカバン持ち的なポジションですね。WABSCのリリース前だったので、サービスの利用規約とかFAQなどの資料作成も担当させてもらいました。
「ウェブサイトの構成はユーザーにとってはこっちの方が良いんじゃないか」みたいなことを提案でき、サービスを作っていく実感が得られて、まさに自分がやりたかったことができていると感じていましたね。実際にWABSCがリリースされて世に出た時は、感動しました。
その後、WABSCではオペレーション構築が中心だったのでもう少し上流のフェーズのプロジェクトも経験出来ると良いよね、という意図と、僕の知識や経験が活かしやすいんじゃないかということで、月刊誌『Leaf』を発行する株式会社リーフ・パブリケーションズ(以下Leaf)さんとのプロジェクトにもアサインしてもらっていました。
そんな中、世の中にChatGPTの波が来て、Leafさんとも相性が良いということで何か作れないかという話になり、今年の4月に急遽「AIチャットボットサービス開発プロジェクト」が新規で立ち上がりました。
LeafさんがChatGPTの活用に興味があるということで、「Leafさんは雑誌メディアを保有されていて豊富なデータがあるので、飲食店のおすすめができるチャットボットを作ることができたら相性も良いし、面白いんじゃないでしょうか」という話になりました。世の中的にも新規の領域でしたので、「何ができて、何ができないか」の検証をしながら開発してみようということで始まったんです。
ただ当時は外部データを参照したChatGPTのサービスを社内で実装したことはまだなく、まったくの未知の状態。「こういうことができそうだよね」っていうアイディアはあったんですが、まずは実現方法から考えてアジャイルで開発していく、という流れでした。
ーー具体的にどうサービス開発を進めていきましたか?
まず、ChatGPTは2021年までの情報しか学習されていないので、最新の情報を取得し、そのデータを反映させる方法とそれをおすすめする方法を考える必要がありました。初めの1週間ぐらいはその時間に費やしましたね。既に世の中にいくつかそういうことを実現しているサービスが出始めていたので、参考にしながら実装していきました。
僕自身エンジニアの経験はあったものの今回は未知の分野でしたが、過去に一度アプリを作ったことがあるという経験は大きかったです。裏でデータベースとのやり取りがどのようにされているかという仕組みを学んでいたから、分かることも多くて。経験していて良かったと感じましたね。結果的にリードエンジニアの役割を任せてもらいました。
有難かったのは、まず環境構築をする際は情シスのメンバーが全部サポートしてくれて、AIの機能について悩んだ時は他のエンジニアメンバーが相談に乗ってくれて、サービス自体をどうするか悩んだ時はPMの齋藤ゆうじさんがアドバイスをくれたことです。
困ったら皆が協力してくれました。だからこそちゃんと形にしなきゃなという気持ちで頑張れた部分もあります。
結果、リリースしたのがゴールデンウィーク前なので、企画が出てからリリースまで1か月というプロジェクトでした。
ーー今、プロジェクトを振り返ってどう感じていますか?
めちゃくちゃ楽しかったです。
まず新しい技術を使うので、何がどういう動きをするのかとか、できるのかわからないことを試しながら進めていく過程が面白かったですね。
あとはサービスにこういう機能があった方が良いとか、それをどうしたら実現できるかっていうのを考えながら形作っていく部分から任せてもらえた点に凄くやりがいを感じました。
おそらく他社のインターンだと決まった作業を任せられることが多いと思うんですけど、これだけ裁量を与えてもらえたからすごく楽しめたし、頑張ろうって思えました。あとは権限もあったから、責任感も強く持てたかなと思います。
ーー得られたものはありますか?
スキル面で言うと、ChatGPTの性能を理解しそれを活用してどういうサービスが作れるのかというのを、社会全体から見ても割と早い段階で具体的なイメージを持って話せるようになった点ですね。今後はクライアントから「こういう機能が欲しいんだけど」と言われたときに具体的な開発工程まで見据えた話ができると思います。
気持ちの面で言うと、1つサービスをリリースできたという経験が自信になりました。これまでより前向きに働けるようになった感じがあります。
実はカバン持ち時代「自分は今組織に貢献できているのかな?」とか「これでいいんだろうか?」という葛藤を抱えていました。もちろん必要な仕事というのは理解していたんですけど、どこかに「自分は替えがきくんじゃないかな」とか「自分だからできることってあるのかな」とか、会社に対しどれだけプラスの影響をもたらせているかを考えたときに自信が持てない部分がありました。
しかし、今回はまさに自分の強みであるエンジニアとビジネス両方の経験が合わさったからこそ実現できたことかなと思っていて、自信に繋がりました。
あとは社内の人から「お疲れ様」とか「ありがとう」という声をかけてもらえたんですが、これが一番嬉しかったですね。周りの人から感謝されたり認めてもらえることが嬉しかったです。
ーー80&CompanyのGoodとMoreを教えてください。
まずGoodな点は、全員のポテンシャル発揮に向き合ってくれる会社である点です。実際今回のプロジェクトも、マッチング率や経験とかを見て僕のポテンシャルが一番発揮できるという点でアサインしてくれました。もちろん自分も頑張るんですけど、会社からもチャンスをくれるというのは良いところだなと思うし、学生インターンの自分としては、社員とかインターンとか関係なくチャンスを与えてくれるというところが凄いなと感じます。
Moreな点に関しては、組織が今後もっと拡大していくために、皆がより早く活躍できるようになる仕組みを整えられると良いのかなと思っています。
80&Companyの仕事って、新規事業開発をパートナーであるクライアントと行うという点ですごく難易度が高いと思うんです。PM未経験の人がそこを目指そうと思うとすごくハードなので、個人の努力も必要だけれども、会社も育成の仕組みを作って、再現性を高めていくことが大事だなと感じています。
その過程で僕が貢献できるかなと思っていることは、学生で何もできなかった自分がPMに成長していってその過程を組織にも還元すること。沢山のPMが生まれて成長して、より多くの企業のポテンシャルを発揮させていくことができたら良いなと思っています。今後、Chat AI ProのPMとして、今まで経験させてもらったことを活かして頑張っていきます。
僕にはあまり突出した強みがない点は悩みでもあり、でもいろんなことができるっていうプラスでもあり表裏一体だとは思っているんですけど、そこを活かすとしたら、PMとして凄い人たちをまとめて一つの方向に進められる人になるのは自分が目指したい姿だな、と思っています。
ーー今後の夢は?
社会にとってより良い状態を実現する”仕組み”としての事業を、自らの手で創りあげられるようになりたいです。
まだないサービスを形にして世に出すというのは、自分自身が楽しいしやりがいを感じられる部分なので、もっと大きな事業を作れる人になりたいと思っています。それと同時に事業作りには人が大事だと思っていて、組織が大きくなっていくときの仕組みにもすごく興味があるので、組織コンサルタントとしての道も進みたい。今はその2つのキャリアを歩もうと思っています。
ーー最後に!学生に伝えたいことはありますか?
「学生インターンってすごく良いぞ」と伝えたいです。
就職活動をする時って、バイトとか部活とかの経験から類推して自分のやりたいことを見つけていく人がほとんどだと思うんですが、自分のやりたいこと・やりがいを感じられることを実感を伴って掴めていないのであれば、絶対に学生インターンを経験すべきだと思います。
学生から社会人への道をいきなり就活時代に見つけるよりも、社会人までのワンステップとして、学生インターンという選択をすることで働くことへの解像度が上がり、イメージがわきます。
おそらく僕はインターンをしないまま就職していたらエンジニアとして働いていて、就職したけど別の働き方が良いなって感じていたと思います。僕にはもっと人と関わりながら働く方が合っているし、社会との接点がもっと根強くあった方が良いというのは、学生インターンとして働かせてもらったから分かったことです。
学生の自由さを生かしていろんな仕事を経験させてもらえるというのは学生の時だからこそできることだと思うし、キャリア選択には大きな意味があることだと思うので、是非沢山の人にインターンを経験してもらいたいなと思います。