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今、80&Companyにとって欠かせない存在の1人となっている上原さん。しかし「入社当時は何もできないお荷物状態でした」と語ります。今の上原さんに至るまでにどのような経緯があったのか?その答えには「80&Companyで多様なメンバーがポテンシャル発揮できる所以」が隠されていました。ぜひご一読ください!
上原 昂(うえはら こう)
関西大学社会学部社会学科心理学専攻中退後、起業に向けて活動。
個人での活動を終え、2022年より80&CompanyにBusiness Development Div.の一員として参画。
新規事業開発業務を幅広く経験。
現在は新規事業企画立案と提案作成、公的補助金等による資金調達業務に従事。
所与のアセットを用いて最大限のポテンシャルを発揮することができる新規事業の企画立案に強みを持つ。お笑い芸人ダウンタウンの大ファン。
ーー入社までの経緯は?
2つの大きな出来事がきっかけで大学を中退、堀池さんと出逢う
入社前は、いわゆる一般的などこにでもいる大学生でした。特に将来の目的もなく、日中は大学に通い、夜はバイトに行くという普通の生活を送っていました。
そんな中大学1年生の終わりに、僕の人生において2つの大きな出来事があったんです。
1つは音楽のストリーミングサービスの「Spotify」に触れたこと。それまでは自分が知っている範囲内でしか音楽を楽しむことができなかったけど、Spotifyによって世界中のありとあらゆる音楽を聴けるようになって、「小さなiPhoneの中のたった一つのアプリで、こんなにも世界が広がるんだ」というワクワク感と衝撃を受けました。
そこからは、毎日何時間も狂ったように音楽を聞きました(笑)。知らない言語の曲でも聞いてみたりしているうちに、自分の音楽への価値観も変わったし、何より世界が広がりました。「たった1つのイノベーションで、世界中の多くの人の人生すらも変えられる」と感じたんです。
もう1つは、父親からもらった京セラ創業者稲盛さんの本を読んだことです。価値観、考え方にも感化されたんですが、稲盛さんが経験された「起業」というものにも非常に興味を持ちました。そして、居ても立っても居られず大学を中退しちゃったんです。
そこで何かしら始めてみようと模索している中で「今どういうサービスや会社が評価されているか見てみよう」と考えてWantedlyに登録したところ、CEOの堀池さんからスカウトメールが届きました。
当時僕はイノベーションの手段は起業しかないと思い込んでいました。ただ堀池さんに「そういうことをやろうとしているなら、既に今いる事業者を巻き込んだ方が良いよ」と言われ、確かにそっちの方が効率的かつスピード感があって良いな、と感じました。初めてオープンイノベーションという言葉を知り、ワクワクしたことを覚えています。
そして、堀池さんの人間的な部分にも惹かれました。堀池さんは、できないことや過去の失敗を気にせず「それならこれができるね、あれができそうだね」とポジティブに変換する方でした。今まで出逢った人には感じたことのない魅力を感じ、この人と働いてみたいと思いましたね。
ーー入社後どんな仕事をされましたか?
何もできない自分から脱したかった
当時は役員と社員数名しかいない状況下で、まずはCOO吉野さんのサポートからスタートしました。当時は何のスキルも無かったし、それこそPCも大して触ったことがなかったんです。議事録を取るとか、簡易的な資料を作るとか、超基礎的なことから始めました。
ただ中々成果が出ず、他の方からも少しずつ仕事をもらってみましたが、何も上手くできませんでした。「自分は超お荷物状態。このままではまずい。」と感じていました。
そしたら、何もできなかった自分に堀池さんの鞄持ちポジションが回ってきたんです。堀池さんに引っ付いて外回りして、議事録をとりまくってサポートするという仕事内容です。結構な頻度で約2~3か月間外回りをしたんですが、社内外の色んな方と話して堀池さんとも頻繁にコミュニケーションを取る中で「堀池さんの考え方、会社の強み、他者が我々に何を期待しているのか」を学ぶことができました。
その当時の記憶として強く印象に残っているのはやはり堀池さんで、人に火をつける力に驚きました。その場で瞬時に相手が「何をやっていて、何が強みで何に活かせるか」を判断し、絶対に最後は「是非一緒にやりましょう」と巻き込んでいくので、「この人化け物だな〜」と思いました(笑)。
そして、その経験から「どうやったら自分は力になれるのか?どうしたら貢献できるのか?」をよく考えるようになりました。議事録1つにしても最初はただ規定通りにとるだけだったのが、堀池さんが見返した時に分かりやすくなるように、と思って書き方を工夫し始めました。
何もできない自分が嫌でとにかく何かできるようになりたかった、お荷物状態から脱したかったんです。
色々経験し自分の得意不得意が見えてきた
そしたら、堀池さんから議事録の取り方を褒められたことがあったんです。他の方に「上原さんの議事録見やすいんですよ」と話してくれて、単純に嬉しかったんですよね。そしたら次に事業再構築補助金の申請書類作成の仕事が入ってきて。急だったので正直驚きましたが、がむしゃらに取り組みました。
申請書類の作成はめちゃくちゃ難しかったんですが、不思議と苦痛ではなかったんです。大変だったけど「もっとやってみたい」と思いました。そして、単純なんですけどまた堀池さんに褒めてもらえたので、嬉しくなっちゃいましたね(笑)。
会社は、何もできなかった僕に常に何かの機会を与えてくれました。色々経験する中で、自分の得意不得意が見えてきたことが今の自分に繋がっています。
そして、事業計画書・提案書などの資料作成などに求められる「分析すること」は比較的得意なんだと把握することができました。
ーー今の仕事内容は?
Proposalというチームで、新規事業開発の上流部分における2つの役割を担っています。
1つは新規事業の企画立案、提案書の作成です。提案書を通してパートナー企業と合意形成し、オープンイノベーションの基盤を築くことを担っています。そしてもう1つは、公的補助金の申請を中心とした資金調達による新規事業開発のファイナンスサポートです。
また、今僕自身はチームリーダーという立場で、チームのマネジメントも担っています。僕ははじめなかなか成果を出すことができなかったので、伸び悩んでいる人の気持ちが分かる方だと思っています。誰かが失敗してもせめることはないし「できるだけ色んな人がポテンシャルを発揮して、伸び伸びと仕事をした結果、成果が出る」みたいな環境作りをしたいと思っています。
「あれして、これして」と指示するだけにはしたくないし、出来ないです。「困っていることがあったら聞いてね、考えていることがあったら伝えてね」というスタンスですね。
仕事のやりがい
どちらにも共通しているのは「第三者に魅力を伝えること」です。
企画立案・提案書作成においては、魅力をパートナー企業に伝えることで共創体制の基盤ができて、向かうゴールが定まる。また、資金調達においても事業の魅力を公的機関に伝えることでファイナンスサポートが得られる。ベースの考え方は同じです。
事業の魅力を一番最初に感じることができて「こんなに良いものだよ」と誰かに伝えられる点、それが面白さですかね。
意識していること
Proposalの仕事は、究極的にはコミュニケーションだと思っています。
仮に適当で雑な事業計画書を作ってしまうと、語りたかった魅力も半減してしまう。なのでスピードはもちろん、クオリティは特に意識しています。
クオリティが低いと80&Companyとしてのブランド棄損にもなるので、かなり気を遣っています。稚拙な資料を作ってしまうと、80&Company自体がそういう会社だと捉えられかねないので、一定のクオリティは担保したい。ドキュメントは一度世に出したら残るので、責任が大きい仕事です。
ーー80&Companyの良いところ
まず、ビジネスモデルですね。
僕たちはいわゆる一般的なスタートアップのように1つのプロダクトを伸ばして成長していくということではなく、色んな事業者の色んなプロダクトをオープンイノベーションでつくり、その成長まで担うという非常に難易度の高いことをやっています。
ただその分、ボトムアップで世の中を変革していくというスケールの大きなことができると思っていて、そのビジネス自体にすごく魅力を感じています。
もう1つは、自分のポテンシャルを発掘できて、自分の意思次第でポテンシャルを最大化できるところです。僕もそうでしたが、何回失敗しても打席に立たせてくれるので、思いっきり振るだけなんです。自分の意思次第でいくらでも成長できる環境です。三振しまくってたんですけど、最近はぼてぼてながらヒットを打てるようになってきました(笑)。
ーー座右の銘はありますか?
格好良く言えば、「Better idea」です。「より良くできるところは無いか?」ということを常に何においても考えています。いつどんな状況においても、現状には満足していません。自分が気に食わないんですよね(笑)。「自分はこんなもんなのか?まだまだだ。」と思っています。
あとは「やるだけ」です。堀池さんは機会をずっと与えてくれました。その機会があってこそ今があるので、とても感謝しています。だからこそ期待に応えたいと思うので、必要な仕事は全力でやるだけです。
ーーこれから取り組みたいことは?
あんまり自分の中で定められてはいないです。だけど、大きなくくりでいう“イノベーション”は好きなのでこれからも関わり続けたいですし、今後もそういったことを軸にキャリアを重ねていきたいです。
80&Companyのメンバーとしては、とりあえず今与えられている役割において最大のバリューを発揮することが直近の目標であり課題です。
長期的な視野で考える時に思うのは、僕は例えばプロジェクトマネジメントを担うメンバーみたいにはなれないし勝てないと思っていて、別のフィールドで成果を発揮していきたいと思っています。
その方が結果として組織にとっても良いことだと思っています。僕ができるところで、戦略的にポジションをとって、やるだけですね。
ーー興味を持ってくれている方へのメッセージ
80&Companyは自分の意思次第でどうとでもなれる場所です。ただし裏を返せば、主体性や自立性が高水準で求められます。
主体性・自立性を持って不確実性や変化を楽しむことができる人であれば、最高の環境だと思います。