What we do
会議の様子
INCUBSTE CAMP 18THに登壇
私たちは、在宅医療・介護の現場で使われる「音声認識 × 生成AI」プロダクト kowairo を開発しています。
訪問中の会話を録音し、AIが自動で記録・要約。
これまで二重・三重の転記が必要だった書類を、ワンタップで医師やケアマネジャーに共有できる──
そんな“在宅医療の情報ハブ”として、記録から共有までを一気通貫でつなぐSaaSです。
けれど、私たちが目指しているのは単なる効率化ではありません。
記録の中に患者さんの“人生観”や“生活背景”が自然に映り込み、
チームケアの中でその人らしさが活かされていく。
そんな温かさのある医療の再構築こそが、kowairo の本質です。
医療者が「本当に向き合うべき相手」に時間を使えるように。
そして、患者さん一人ひとりの人生がケアの中心に置かれるように。
私たちは、技術でその環境を支えます。
2025年5月、訪問看護向けβ版をリリースし、現在は20施設近くで実証を重ねています。
今後は訪問診療やケアマネジャー向けにも展開し、在宅医療の“情報インフラ”を再定義することを目指しています
Why we do
エンジニアの小笠原
きっかけは、私自身(代表・医師)の“後悔”でした。
ある癌患者さんを診ていた頃、
私は満員の外来と膨大な書類に追われる日々を送っていました。
「調子はどうですか?」と聞くと、その方は「大丈夫」と微笑みました。
しかし数週間後、その患者さんの状態は急変してしまいました。
後から家族に聞いたのは、
「先生が忙しそうだから、長く話すのは悪いと思っていた」
という言葉でした。
その瞬間、私は思いました。
“医療者の手を縛っているのは、非効率な仕組みかもしれない”と。
医療には、患者と深く対話したいという想いと、
業務に追われる現実の間に、埋めがたいギャップがあります。
私たちはそのギャップを、単なる“効率化”ではなく、
“対話を取り戻す余白づくり”で埋めたいと考えています。
「孫の結婚式に出たい」「もう一度温泉に行きたい」
そうした何気ない言葉の中にこそ、
その人にとって本当に意味のある医療の形が隠れています。
私たちは、その声を削らず、むしろ活かす。
患者さんの人生観や希望が、
当たり前にケアの中で共有される世界をつくる。
それが、kowairo の原点であり、私たちの使命です。
How we do
出資先のVCの方と、経営陣
現在は、医師・看護師・元MRの事業開発・フルスタックエンジニア・医学生インターンなど、
医療現場と強い接点を持つメンバーが集う小さなチームです。
「現場が課題を拾い、エンジニアがすぐ反映する」
この往復が私たちの開発の生命線です。
試作と実証を高速に繰り返し、1週間単位で改善が進むスピード感があります。
お任せするポジションにもよりますが、働き方は柔軟で、副業・フルリモート・週1からの関わりも歓迎。
オンライン中心でフラットに協働しています。
シード期のいまは、プロダクトと組織の両方をゼロから育てていくフェーズ。
未完成だからこそ、一つひとつの意思決定が未来を形づくる。
そんな手触りのある成長を、仲間とともに楽しんでいます。