感性AIアナリティクス | 感性AI株式会社
AIが商品の感性価値分析をサポート。消費者データを学習したAIが瞬時にネーミング、キャッチコピー、パッケージデザインを評価。学術的にも認められた確かな精度です。
https://www.kansei-ai.com/marketingsolution-analytics
こんにちは。感性AI 竹村です。
感性AIアナリティクスのバージョンアップを実施しました。
感性AIアナリティクスは第18回ASPICクラウドアワード2024でAI部門総合グランプリも受賞した当社の主力サービスです。全エンジニアが携わり、総力を挙げて開発を行っています。
今回は、お客様により快適に、便利にご利用いただくため、
分析機能を強化するとともに、表示するグラフの形式や色、表示する形容詞尺度を自由に選択できるようにするなど、操作性の自由度を大幅に向上させ、探索型のダッシュボードを実現しました。
①レポート出力機能
分析結果の詳細レポートを出力できるようになりました。
ユーザーはワンタッチで分析結果を社内共有や説明資料として活用することができます。
②カテゴリ別データとの比較
分析した結果を、当社が独自に収集した現実に実在するデータを評価した結果と比較することができます。テキストであればキャッチコピー、音韻であればネーミング、画像であればパッケージ画像の集合です。これにより、ビールメーカーのユーザーであれば、アルコール(ビール)のカテゴリと比較することで、自社のクリエイティブがどのような評価なのか、相対的に確認することができます。
③グラフの操作性向上
グラフの種類を「縦棒グラフ」「データ分析と比較」「レーダーチャート」から選択できるようになったほか、表示する尺度の選択、表示順等をユーザーが任意に設定することができます。(グラフの色も自由に設定することができます。)
④保存データとの比較
これまでは保存したデータを操作することはできず、保存データを読み出し、当該データを画像・CSVデータ出力するのみでしたが、バージョンアップにより、保存データを分析画面に読み出すことができるようになりました。これにより過去のクリエイティブの保存データと新しいクリエイティブとの比較を容易にすることが可能となりました。
UXの設計を担当してくれた久保田さんは、
「今回、旧バージョンからご利用いただいているユーザーさんへの使用感や要望のヒアリングを元に機能を再設計しました。また、ヒアリング結果をテキストマイニング機能で分析したり、サービスのコンセプトを感性評価したり私たちもいちユーザー目線で向き合いました。
その結果、既存サービスの「シンプルな設定ですぐに分析できる」良さを残しつつ、特に要望の多かった保存機能の強化や評価結果の解釈を取り入れたバージョンアップになっています。」
と話してくれました。
久保田さんは直にお客様の声を聴くため、
ユーザーヒアリングへの同席や展示会にも積極的に参加してくれています。
日々のそうした積み重ねが、開発に活きているんですね!
各種機能や感性評価のAPI開発を担当してくれた本村さんは、
「今回はユーザーの使いやすさをいかに実現するかの観点から、デザイン先行で開発をすすめたのが大きなポイントかなと思います。分析結果に対しても複数のグラフを選択できるので、用途にあった表示が可能になったこと、値の範囲やソートなどの操作性が向上したことなどがあると思います。
あとはやはりカスタム色設定ですかね。」
と話してくれました。
今回の開発では、これまでにないアプローチで、エンジニアと営業チーム合同でデザイン思考ワークショップを通して意見を出し合い、Figmaでプロトタイピングしながら作り上げました。
本村さんは、開発の傍ら、学会に投稿する論文の執筆・研究等を行うなど、マルチに活躍しています。
この研究成果が感性AIアナリティクスの開発に貢献していますね!
最後に、全体を統括する久保さんに感性AIアナリティクスの今後について話を聞きました。
「感性がとても多様なものであるため、その価値や判断基準もそれぞれ異なり、その効果的な使い方もその場その場で違っています。よって、その多様な感性の表出にソフトウェアがうまく適合するような自由度の高いものであることがユーザーの課題解決には不可欠です。そのような感性の捉えきれなさを定式化し、さまざまな場面において感性による価値判断、意思決定を強力にサポートできるソフトウェアを目指し、開発を進めています。」
とのことでした。
久保さんにはすでに次期開発に向けた構想が頭の中にあるようで、
これからみんなのアイディアや意見を聞きながら、サービスデザインに落とし込んでいきたいと思います。
感性AIアナリティクスはコンセプト中心の感性価値創造サポートAIを目指し、分析のパーソナライズ化が可能なツールの実現に向け、今後もバージョンアップを重ねています。