人によっては「当たり前」で「今ごろ?」「今さら」の話だと思うのですが、私の実体験をメモしておこうと思います。
私はいま山梨在住で、遠く離れた愛媛に80歳越えの両親が住んでいて、東京では大学生の子供らが独り暮らしをしています。
一年前、私が愛媛へ帰省し両親と某有名回転寿司のお店に行った時のこと、いつものように端末で注文し品々が送られて来て手に取って口に運ぶという動作をします。お腹が一杯になってきた終盤、父親が隣にいた私の母親にボソッと「大勢で食べたらやっぱ美味いのぅ」と呟いたのです。普段は夫婦(2人きり)で食べる回転寿し。同じ店。息子の私が加わっただけの話です。私はその呟きにピンと来なかったし、自分自身むしろ「やっぱ(回転寿司は)美味しくないなぁ」くらいの感想だった訳です。
ついこないだの年末年始、大学生の娘がひょっこり帰省してきました。年末年始なのでチェーン店くらいしか開いていない事情もあり、私は一年前に両親と行った某有名回転寿司チェーンに行った(日本全国にありますからね)のですが、その時の味が今でも忘れられません。
これまでも「美味くないんだよなー」といいながら空腹を解消するためにしょうがなくその店に行くことはありましたが、正直味など記憶になく、毎回「やっぱ美味くない」「行くのやめよ」と思うくらいでした(まぁこれ自体、お店の方々には失礼なお話なのですが)。
が、娘と行った時は、頼むもの頼むもの全てが美味しくて、なんとも幸せな時間だったのです。
こどもの教育、食育上「みんなで食べるとおいしいねー」なんて表現されていますが、根性がねじ曲がった私は「何言ってんだ、味が変わるわけねぇだろ」などとずっと思っていなかったのですが、その考えを改めなければならない体験でした、という話です。

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