1
/
5

「仕事と育児の両立」に、正解があるとするならば、それは…

友人経営者との会話

先日、友人経営者とランチに行った。

彼女は、スタッフさんが100名以上いる会社の社長だ。

もとはいちスタッフとして会社に参画したが、そのスキルや人柄が評価され、あれよあれよという間に、社長に就任することになった、凄腕経営者だ。

彼女は、私より年下だが、本当にしっかりしていて、愛嬌があり、負けず嫌いで、まっすぐな人。

話をしていると、ハッと気付かされることが多く、周囲の人達はみんな彼女のファンになっていく。

そんな中、先日のランチでは「仕事と育児の両立」について、話に花が咲いた。

母親としての葛藤を抱えて

彼女には、小学生の子どもがいる。

「会社立ち上げの時期から、子どもと一緒に出社して、お休みの日もずっと仕事。保育園のお迎えに行くのもいつも最後だったし、約束の時間に迎えに行けなくて遅くなることも多かったから、寂しい想いをさせてきた。周りのお母さんのようにできない申し訳無さが、今でも常にあって…気持ちの踏ん切りが、今でもつかなくて。高野さんは、3人子どもがいるけれど、どうやって仕事と育児を両立してるの?」

と、彼女に聞かれた。

でも私も、とっさに答えられなかった。

なぜなら、私自身も今、悩みながら、もがきながら、必死でやっているからだ。

私は正直、世間のお母さん方とは感覚が違うと思う。

子どもたちのために、毎日習い事に送ってあげたり、勉強を見てあげてお受験を一緒に頑張ったりするようなタイプではない。

どこまで行っても「自分が人生でやりたいこと」を大切にするタイプだ。

とはいえ、子どもたちのそばにいたいし、日々の成長を実感したいし、幼稚園のお迎えも自分で行きたいという思いから、今は在宅ワークという働き方を選んでいる。

でも、ずっと一緒にいると、すごくイライラして、怒りをぶつけてしまって自己嫌悪になることもよくある。

とはいえ、子どもたちのことは本当に大切だし、たまーに出張に行けば「子どもたちはちゃんとご飯食べてるかな…」「今頃何してるかな…」と、子どもたちのことばかり考えている自分がいる。

毎日、この感情の行ったり来たりだ(笑)

子どもたちの変化

でも、最近になって、9歳の長女の言うことが変わり始めた。

昔は「私はママみたいにはなりたくない。そんな忙しそうにして、働きたくない」と言っていた長女が、最近は、

私も将来は社長になりたい。ママみたいに家で仕事をして、得意なことで稼げるようになりたい」と言うようになった。(なぜこのような心境の変化があったのかはわからないが)

…という話を、友人経営者に話したところ、彼女の目が一瞬パッと輝き、こんな風に言った。

「そういえば、うちの娘も最近『ママの会社を手伝うよ』と言って、手作りの名刺を作って、周りに配ってくれたり、会社のことに興味を持ったりしてくれるようになってきた!『ママは普通じゃないもんね、仕事が好きだもんね〜』と言いながらも、半ば諦めが入りながらも、応援してくれるようになった」と。

…それだ!!それがすべての答えだ!

仕事と育児の両立と言っても、私達には、何が正解なのか、どの方法がベストなのかはわからない。毎日、手探りで、必死だ。

でも、少なくとも子どもたちが「ママを手伝いたい」「ママみたいになりたい」「ママと一緒にやりたい」と言ってくれるようになったなら、もうそれで十分じゃないか。それが答えじゃないか。

世の中に完璧な母親はいない。だからこそ、自分がかけられる愛情をしっかりかけていくことで、時間をかけてそれは子どもたちに浸透し、伝わっていくのかなと今は思うようになった。

これから思春期や反抗期など、色々出てくるだろうし、親子の形はきっとどんどん変わっていくだろう。でも、自分ができることを精一杯やっていれば、きっと大丈夫。

友人経営者との時間に感謝。これからも、お互いに切磋琢磨しながら、頑張ろうな!

2 Likes
2 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like 高野 美菜子's Story
Let 高野 美菜子's company know you're interested in their content