こんにちは。株式LOOVで代表取締役をしている内田です。
私たちLOOVが解決したいビジネス課題と、我々が目指している姿についてご紹介したいと思います。
目次
「説明疲れ」という名の業務負担が、あらゆる職種を蝕んでいる
プレゼン資料が独り歩きする現場で、チャンスが静かに失われている
最適なプレゼン業務を“自動化”するという発想
AIがリアルタイムでプレゼンを行う“デジタルヒューマン”の提供へ
「説明やプレゼンをする人」を、もっと自由に。
「説明疲れ」という名の業務負担が、あらゆる職種を蝕んでいる
「今日もまた、同じようなプレゼンを何度も繰り返して一日が終わった」
営業、カスタマーサクセス(CS)、採用といった職種に携わる多くのビジネスパーソンが、そんな“説明疲れ”に悩まされています。話す内容はほとんど同じ。相手が変わるだけなのに、毎回ゼロから準備して対応しなければならない…
この非効率さに、限界を感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな“繰り返し説明”を根本から変革しようとしているのが、私たち「LOOV」です。日本国内において、じつは営業・販売業務に従事する人だけでも800万人以上います。これは総労働人口の約8人に1人にあたる割合です。(参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構(2023年))さらに、“説明疲れ” の対象は営業職に限りません。採用担当者は、学生や求職者に会社説明を繰り返し、カスタマーサクセス担当は、サービス利用方法を既存顧客に日々何度も説明しています。
このように「同じ説明を、異なる相手に何度も繰り返す」業務は、私たちが想像する以上に多くの職種に共通する負担となっています。
しかも、日本の労働人口は今後も減少が続くと予測されています。直近5年で営業・販売業務の従事者は約80万人の減少があり、それに伴う「説明業務の省力化」「生産性の向上」は、もはや待ったなしの課題です。
プレゼン資料が独り歩きする現場で、チャンスが静かに失われている
「資料を送っておきました」
「このPDFを読んでおいてください」
ビジネスの現場で、誰もが一度は使ったことのある言葉。でも、その“資料”は多くの場合、伝わっていません。
私たちの調査によると、BtoBの購買検討者の82%が「サービス紹介資料が分かりにくい」と感じた経験があると回答。そのうち57%は「そのサービスを購買の検討対象から外した」と述べています。
つまり、資料の“分かりにくさ”はそのまま商談機会の損失に直結しているのです。さらに、営業担当者のじつに92%がプレゼン資料を送る際に、本来は「口頭で補足したい」と感じています。特にSaaSなどの無形商材では、資料だけで理解してもらうのは至難の業です。
加えて、コロナ禍以降はリモート環境が一般化し、電話でのフォローすら難しくなっている現状もあります。
この問題は営業に限った話ではありません。カスタマーサクセス(CS)や採用活動でも、同じように “資料が独り歩きして伝わらない”問題が起きています。CSでは、導入説明や活用方法の案内資料を送っても、顧客が読まずに放置され、サポートに余計な負荷がかかる。採用活動では、会社説明資料を送っても、応募者に理解されず、辞退率やミスマッチが増える。いずれも共通するのは、「伝えたいことが伝わっていない」「資料だけでは限界がある」という本質的な課題です。
最適なプレゼン業務を“自動化”するという発想
こうした背景を受けて私たちが打ち出したのは、「最適なプレゼン業務のデジタル化」という概念です。
現在は、プレゼンを受ける側の属性や興味に応じてプレゼンの内容が自動的に変化する「プレゼン動画」を軸としたAIソリューションである「VideoAgent」を展開しています。これは単なるプレゼン動画ではなく、ユーザーの選択や行動ログに応じてコンテンツが分岐し、自動で最適化された提案を届ける仕組みです。
このVideoAgentは、営業現場だけでなく、カスタマーサクセスや人事・採用領域でも活用が広がっており、企業の“説明業務”を横断的に効率化しています。
実際にLOOVを導入した企業では、「1回の商談にかかる時間が半分以下になった」「複数回の面談を1回に集約できた」など、大幅な工数削減と受注率や採用率の向上を実現しています。さらに、CS部門では初期オンボーディングのプレゼン動画を活用することで、サポート対応の工数を減らしつつ、顧客満足度を維持することに成功しています。
AIがリアルタイムでプレゼンを行う“デジタルヒューマン”の提供へ
現在、LOOVは膨大な視聴データとプレゼンデータをもとに、次世代型のプレゼン自動化ソリューションの開発を進めています。将来的には、蓄積されたデータを活用して、リアルタイムに判断・話しかけ・提案する「デジタルヒューマン」型VideoAgentの提供を目指しています。
この構想が実現すれば、対面でもオンラインでも、あらゆるシーンで「人間のように振る舞うデジタル営業・デジタルCS・デジタル採用担当者」が顧客や求職者と“対話”できるようになります。
「説明やプレゼンをする人」を、もっと自由に。
同じ説明を何度も繰り返す。資料を読まれない不安と、それを補足する負荷。そうした状況を、私たちは当たり前のように受け入れてきました。
しかし、LOOVのVideoAgentが提示しているのは、「個別の説明から人を解放する」新たな働き方です。
「伝えること」はビジネスにおいて欠かせない行為です。しかし、同じ内容を繰り返し“話す”ことに多くの時間を割いているのは、本質的ではありません。説明の“繰り返し”から人を解放し、本当に向き合うべき対話に集中できる未来です。「また同じ説明か…」と感じた瞬間こそ、業務をアップデートするサインかもしれません。営業にも、採用にも、CSにもすべての“説明する人”にとって、LOOVは心強い味方となりたいと考えています。