こんにちは。ビーライトグループ広報担当のTです。
今年の年始に入社し、気づけばもう半年が経とうとしています。そんな節目のタイミングで、社内では少し変わったイベントが開催されました。
その名も「CADリンピック」。
このイベントは、社長の提案で実施されたもので、若手社員の育成やスキルの成熟度を確認することを目的に、全社員がオンライン環境のもとで同じ図面をトレースするというものです。制限時間は60分。普段とは違う雰囲気の中で、集中して図面に向き合う時間が始まりました。
私はCAD未経験で入社し、最初は本当に何もわからず、作図なんて自分にできるのかな…と不安な気持ちでいっぱいでした。それでも、先輩方が本当に丁寧に一つひとつ教えてくださり、少しずつできることが増えてきた今では、物販店の案件などいくつかの図面を担当させてもらえるようになりました。今回のCADリンピックは、そんな自分の今の力を確かめるいい機会にもなりました。
私たちが普段使っているのは「jwwCAD」というソフトで、操作ごとにコマンドを一つずつ選んで図面を描いていきます。一度に選べるのは一つの機能だけなので、作図に入る前に「どの順番で何を描いていくか」を考えておくことがとても大切です。ある日、試しに事前に全体の流れをざっくり頭の中でシミュレーションしてみたところ、驚くほどスムーズに進んだことがあって。「先に考える」って、意外と効果があるんだなと思いました。
ちなみに今回は、jwwCADに加えてAutoCADなどの有料ソフトの使用も認められていて、どうやら「どれくらい作業時間や効率に差が出るのか?」を検証する意図もあったそうです。社内でこうした実験的な取り組みができるのも面白いなと感じました。
ただ、やっぱり図面だけを見ていてもピンとこないことは多くて、「これって実際はどうなってるんだろう?」と疑問に思う場面もたくさんありました。そんな中、毎週の若手に対するOJTの際に常務のアドバイスで、現場見学に連れて行っていただく機会がありました。ケーブルがどう張られているのか、照明器具がどう設置されているのか。現場で実際の施工を目の当たりにすることで、これまで記号や線にしか見えていなかったものが、空間の中で立体的につながっているのがわかって。
その瞬間、「なるほど、現場を知るってこういうことなんだな」と実感できました。机上で考えるだけではなく、実際の環境や施工方法を知った上で図面を描くことで、より正確な作図ができるようになるんだということを、肌で感じた気がします。
CADリンピックでは、真っさらな状態からトレースを進めていくという普段とは違った体験を通じて、自分がどこで悩み、何が得意で、何がまだ足りていないのかがクリアになりました。うまく操作できない場面もあり、悔しい思いをすることもありましたが、それも含めて学びの多い時間だったと思います。
まだまだ知らないことも多くて、日々試行錯誤の連続ですが、もっと多くの現場を見て、もっとたくさんの図面を描いていきたい。そして、自分が引いた線が現実の空間になっていく瞬間に、もっと立ち会いたいと思いました。
もし次回またCADリンピックが開催されるなら、今回よりももっと多くの作業をこなせるように、日々の業務の中でも現場を意識しながら成長していきたいと思います!