【究極のととのい体験を求めて～小国町のクロモジが生んだ、至高のサウナ『月灯り - TSUKIAKARI』誕生秘話】

「最高のサウナには、最高のロウリュが必要だ！」

そんな思いを胸に、私たちは、山形県南西部の小国町へ足を運んだ。

日本有数の豪雪地帯でもあるこの小さな町は、冬には厚さ２メートルを超える雪に覆われ、凍えるような寒さと重い雪圧が長期間続く。和製ハーブの王様とも呼ばれるクロモジは、この極寒の冬をじっと耐え抜き、厳しい自然の試練を受けることで、内側に深く力強い香りを蓄えるのだ。その耐え抜いたクロモジだけが秘める、圧倒的な生命力と香り。その神秘的な魅力を求めて、私たちは小国町の山奥に足を踏み入れた。

案内してくれたのは、小国町のクロモジ農家・株式会社白いもり（森林）の精・本間社長だ。私たちは本間さんとともに、深い山の中、豪雨災害の際の倒木で塞がれた険しい山道をかき分け、ハイエースから軽トラへ、軽トラから徒歩で、山の奥へ奥へと分け入った。

辿り着いた先には、360度どこまでもクロモジが広がる別世界が待っていた。爽やかな香りが風に乗って漂い、本間さんが「森の喫茶店」と名付けた愛らしいテーブルが置かれている、小さな秘密基地のような空間だった。

「クロモジは、冬の間、厚い雪に押しつぶされ、強い生命の危機を感じることで、より濃厚な香り成分を蓄えるんです。まさに自然が生み出した奇跡ですね。」

本間さんの言葉を聞きながら味わったクロモジ茶の香りは、まさにこれまで体験したことのない、圧倒的なものだった。なぜ小国のクロモジが特別なのか、私たちはその理由を肌で感じ取った。

良質なクロモジを収穫させていただいた後は、いよいよアロマオイルの蒸留だ。
本間さんは、長年の試行錯誤の末、最も香りが凝縮された枝先だけを使用した特別なクロモジアロマを完成させた。こうして、『月灯り』のためだけに生まれた究極のロウリュアロマが誕生した。

【老舗旅館が実現したサウナーの夢】

私たち『湯坊いちらく』は、創業以来、天童温泉とともに歩んできた老舗旅館だ。しかし近年、多くのお客様から「いちらくにサウナがあれば…あとは、サウナさえあれば…」という声を多数いただいていた。

サウナ歴15年、自他共に認めるサウナーである私自身も、この想いを抱き続けてきた。そして、ついにその願いが叶う日が訪れた。

旅館の敷地内に完成したプライベートサウナ『月灯り - TSUKIAKARI』は、サウナーが夢見る理想の環境を具現化した空間だ。フィンランド式の本格サウナ室でじんわりと全身を温め、クロモジの爽やかな香りが漂うセルフロウリュをじっくり楽しむ。汗ばんだ肌を心地よい熱気が包み込み、十分に蒸された後は、わずか10歩で待つキリッと冷えた水風呂へ。その冷たさが身体を優しく引き締め、肌に鮮烈な刺激を与える。そこから極上のととのいチェアにゆったりと身を沈めれば、肌を撫でる夜風と静かな夜空が、極上の癒しをもたらす。

アンビエントミュージックに導かれながら、日常から完全に切り離される瞑想の境地。旅館のなかとは思えない、特別な静寂がそこにある。

【究極のリラックス体験をお届けしたい】

私たちが『月灯り』で提供したいのは、ただのサウナ体験ではない。日頃の喧騒から離れ、心身ともに浄化されるような、究極のリラックス体験だ。

小国町クロモジの神秘的な香りに包まれた極上のサウナの後は、心地よい疲れを癒すように館内醸造のクラフトビールを手に取るもよし。築100年の蔵で、音楽に浸るもよし。テラスで揺れる焚火を眺めながら夜風に吹かれたり――それぞれが思い思いのスタイルで、ゆったりと流れる時間を堪能できる。

日常から離れ、自分自身を解放し、心と身体を整える。そんな特別な時間を味わってほしい。

これが、『月灯り - TSUKIAKARI』が提供する究極の“ととのい体験”である。