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お金より大切なもの。CRBで「挑戦する世界を作る」【代表インタビュー】

Photo by Liam Pozz on Unsplash

今回は、代表取締役の高澤に過去の経験を振り返り、CRBで目指したい組織、世界観についてお話しをお伺いしました。

●高澤 彰男のプロフィール
1983年、群馬県太田市生まれ。東京都清瀬市育ち。
高校在学中に事業の立上げと失敗を経験し、就職。2006年にSoftBankの法人向け電話回線営業で2か月連続日本一に。2009年に宅配水シェアNo.1「PREMIUM WATER」の前身会社で事業立上げを経験。
2011年にミチナスを創業。2015年に応援する側になると決意し、CRBに社名変更。
現在、【挑戦する「組織と人」を応援する】をミッションに、事業を展開。

「仕事ができる人は、カッコいい」

●どんな学生時代を過ごされたんですか?

 恥ずかしいお話しですが、「お金」への興味関心が強い学生でした。
高校に入学してすぐに、ガソリンスタンド、コンビニで掛け持ちのアルバイトを始めました。ただお金を稼いでみたいと始めたアルバイトでしたが、すごい楽しかったです。小さな積み重ねですが、先輩から新しい仕事や責任者を任せてもらったり、できる仕事が増えていくこと自体が楽しかったんです。自分より年上の大学生の先輩がテキパキと仕事をしている姿を見て、「カッコいいな、自分も仕事ができる人になりたい」と思っていました。学校の授業が終わって、早くアルバイト先に行きたいと思うぐらいに、高校生のときから働くことにポジティブな感情を持っていたんです。


●いつから社長になろうと考えたのですか?

 17歳の時に学校の先輩に誘われて、携帯電話販売のアルバイトを始めたのが、きっかけでした。
アルバイト先で働いている人たちも年齢が近く、私より少し年上の先輩が事業責任者をしていたり、バリバリ働いている人が多かった職場だったんです。皆仕事ができ、学生でもかなりお金も稼いでいました。将来起業を考えている人たちも多く、起業する話やビジネスについてよく話をしていたんです。そのような刺激的な環境で揉まれている内に「仕事ができる人は、カッコいい」と思うようになり「将来、自分も社長になろう」と決めたんです。

 その後、個人事業主としてアパレルの移動販売業で起業したり、就職してマネージメントやPL/BSの財務管理などを学び、経営者としての土台を作っていきました。



自分の弱さを知って、”自分が変わる”。

●CRBを創業されたのは、いつごろだったのでしょうか?

 27歳の時に、CRBの前身である「ミチナス」という会社を創業しました。
 当時、創業オーナーの意向から貴金属の買取業からスタートし、事業自体は右肩上がりで成長していきました。資金を事業拡大に向けて集中的に投下し、50名規模の組織にまで成長していきました。ただ環境変化などもあり、事業の先行きが急に暗くなってしまったんです。事業拡大に向けて資金を先行投資していたこともあり、事業縮小に対して身動きが取れずにいました。事業をピポットして会社を立て直すにしろ、時間とコストが掛かってしまい、会社としてかなり苦しい事態を招いてしまったんです。

 営業数字が改善されていないことが、目に見える状態だったんです。事業が縮小する中で、経営者としてどうキャッシュを作るのか、従業員にご飯を食べさせるのか、いつ改善できるのか、身を削る想いをして過ごした日々でした。次第に「会社を辞めます」と従業員から離れていき、50名いた組織は5名まで縮小していきました。中には会社のために組織を離れますと、自ら決断してくれたメンバーもいて、自分の力不足を痛感した期間であり、本当に会社として底をつく寸前まできていたのです。
 これまで、「社長になりたい」「お金を稼ぎたい」とお金に固執してきた私が、お金によって呑まれそうになる極限の時期でした。

 そして残ってくれた5人で、いくつも新規事業に取り組み、今でもやっているEC支援サービスで、徐々に会社として立て直すことができるようになったんです。この時、会社をどうにかしようと踏ん張ってくれたメンバーには本当に感謝しかありません。


●なぜ社名を変えることにしたのでしょうか?

 会社が少しずつ上向きになっていったタイミングで、改めて自分たちの想いを対外的にブランディングしていこうと考えた時期だったんです。創業時の「ミチナス」という社名自体は、松下幸之助さんの書籍「道をひらく」を基に付けた社名だったんです。そこから「応援」という言葉を基にして、「Company Renforces Business(企業やビジネスを強化する)」というCRBという社名に変更することにしました。

 私自身、ずっとできる男になりたくて、生きてきました。「仕事ができる=カッコいい」という考えがあったせいか、周りに対して「助けて欲しい」と素直に言えなかったんです。どんなに会社のキャッシュが苦しくても、お金を借入するときも見栄を張ってしまっていたんです。自分の弱みを見せることに対して、抵抗感があったんです。ただこれまでの経験を経て、「私が変わろう」と考えたんです。

他人に「応援」してと言えない私が「応援する」側へ転換をしよう決めたのです。
その覚悟から「応援」という言葉を社名に含めようと考えたんです。



理念に導かれる組織。
「Work is Awesome!(働くって最高!)」

●なぜ、理念型経営にシフトしようと考えたのでしょうか?

 きっかけは様々あるのですが、1つは自分自身の人生を考え直す機会があったからです。
2016年に父が病気で亡くなり、妻が身ごもった時期がありました。痩せていく父親、身ごもって大きくなる妻のお腹を見て、生と死を同時に感じた数ヶ月過ごしたんです。そこで、20年後の自分はどうなっているのか、どうありたいのかを考えるようになりました。そして、いろんな人に、今後の人生について話を聞くようにしたんです。2018年からコーチングも受けるようになり、自分は何をしたいのか、自分自身を深掘りをするようにしました。徐々に自分のやりたいこと、やりたい組織像が明確になっていったんです。そこで「仕事ができる人が偉い」「お金を稼ぐ」ことに捕われすぎていたことに気がついたんです。

 そして、2019年に理念開示会という機会を設けて、社内に対してミッション経営に取り組んでいくことを社内に伝えました。それまでの会社は、組織というよりは「個人の成果にフォーカスした」体制を立てていたのですが、「個人と組織の活躍が両立できる」体制へ転換していこうとしたんです。会社として大きな方向転換でもありました。その理念開示会という機会に、全員で1日掛けてワークショップを行いながら、徐々に会社としての仕組みを作っていくようにしました。


●どんな組織を目指していくのですか?

 仕事や働くことを楽しいと思える会社にしたいと考えています。私がこんな事業や組織にしたい、という気持ちもありますが、前提として働くメンバーがやりたい事をリーダーシップを取って主体的に動ける組織にしたいと考えています。

 人生において、楽しく働くことは非常に大切だと思っています。やっはり働いている時間は、人生の多くを占めています。仕事やプライベートを区別するのではなく、両方とも100%で楽しんでいることが大事だです。趣味のようにやりたいことをやって、働くことを楽しいと思える集団にしたいんです。CRBのミッションとして、「挑戦する組織を応援する」を掲げています。そのことからも、私の周りに「働くを楽しむ人」を増やしていきたいと考えています。社内の合言葉でも「Work is Awesome!(働くって最高!)」という言葉があり、それを社内外問わず実現していきたいんです。


●その組織を作るために、どのようなを取り組みをしているんですか?

 大きな指針としては、ブラジルのセムコ社という会社を参考にしています。彼らの特徴は、就業規則や社員管理という考え方がなく、従業員自らで判断し行動するセルフマネージメントと信頼関係を軸に組織運営していることです。CRBでも、このセムコ社の指針をベースに組織作りに取り組んでいます。

 例えば、月に1回、全員で組織の運営方法について話し合う場を設けています。そこでルールを作ったり、ルールを撤廃したりしています。またプロジェクト毎に委員会を運営しており、人材育成委員会やバリュー委員会など会社の課題に対して、有志で取り組む制度を設けています。最近話があった内容ですと、「正社員だけにボーナスがるのはなぜか」「そもそも正社員、業務委託の違いはなにか」など、メンバーで組織について考える場を設けています。入社したての社員、業務委託問わずに、すべての人が組織作りに関わることができるようにしています。

 また、対外的にも、お客様のことを「クライアント」と呼ぶようにしています。これも社内で検討し、あえて「クライアント」と呼ぶようにしています。理由としては、お客様と平等であろう、私たちがお客様の下ではなく対等の立場であるべきだ、と意識づけるためにしています。あくまでもお客様の目指す目的、目標を達成するために、対等な立場でお取引をしていこうと自分たちで考えたからです。

自立分散型の組織を目指して。

●改めてですが、CRBはどんな会社だと思いますか?

 ありきたりですが、風通しが良く、やりたいことがどんどんやれる会社だと思います。ぜひ、いろんな意見を言って欲しいですし、自分たちで組織を変えていってほしいと思っています。社内制度、新規事業などもトップダウンで決めるのではなく、社員で話し合って決めるぐらいにボトムアップ型の組織を作りたいと思っています。

 ちなみに、社員全員に財務リテラシー教育を行う予定です。会社の透明性を上げるためにも、私の給与や経費についても社内公開しているのですが、財務指標を読めないメンバーもいるため、自社の決算書やPLを使って研修を行います。これも、役割に捉われずに会社の事業作りに関わってもらうためにやろうと思っています。



●社内の抜擢や挑戦について、具体例があれば教えてください。

 CRB内で大きく2つの部署があり、そのうちの1つの部門では、入社1年半ぐらいで部門長になった社員が務めています。一般的な会社に比べるとかなり早く昇進できると思いますし、またちょうど今、新しい支社立ち上げを行っていて、入社してすぐの社員にマネージャーをお願いする構想も出てきたりしています。

 また会社として、部門の上司についても自分たちで決めてほしいと考えています。トップダウンでマネージャーを決めるのではなく、誰がやるかは、自分たちで決めてもらう。もし自分たちで決めて、部門が上手くいかないのなら、メンバーチェンジしてまた違う人がトライしたらいいと思っています。なので入社年月や年齢関係なく、やりたい人が手を挙げてやってみる、社内から挑戦しやすい組織を作っていきたいと思っています。


●どんな人と働きたいですか?

 大きく2点あります。
1点目は、やはり挑戦する人と働きたいです。
失敗をポジティブに捉えて、挑戦する人と働きたいです。私自身も多くの失敗から学んできた人間でもあり、挑戦するからこそ、学びがあります。恐れずに挑戦していきましょう。

2点目は、モチベーションの源泉を自分で作れる方と働きたいです。
外発的なモチベーションではなく、自分で作れる人がいいと思っています。こちらで働く環境は用意することができますが、まだまだ会社の仕組みを作っている状態です。だからこそ、自らリーダーシップを持って行動できる人と働きたいですね。

今回のインタビューは、以上です。
CRBでは「挑戦したい」「0→1、1→10を経験したい」「クライアントのために働きたい」という想いをもったメンバーを募集しています。
少しでもCRBに興味持っていただけましたら、一度お話ししましょう。心からエントリーお待ちしております。

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