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シード期のスタートアップには絶対行かないと思っていた私が気付いたらM2Xにいた話

はじめに

こんにちは、M2X 3人目社員・林です。

M2Xはまだまだ駆け出しの小さい会社ゆえ、どんな人がいるの?何やってるの?といったことがなかなか見えないらしい…ということで、多くのスタートアップ企業の皆様がすなる入社エントリといふものを我々もしてみむとてするなり、ということで筆を執っています。

今後、M2Xってどんな会社なの?と関心を持ってくださった方や、実際に入社を検討いただく方にとって、理解を深めてもらう材料となれば幸いです。

自己紹介

これまでのざっくりとしたキャリアは、 日系損保 3年 → 戦略コンサル 7年 → スタートアップ 3年目です。所属組織がどんどん小さくなっている、というのが特徴です。

ボストンコンサルティンググループ(以下BCG)というコンサルティングファームで代表の岡部と一緒に働いたご縁で、昨年2023年10月にM2Xにビジネス1人目社員としてジョインしました。

プライベートでは、2012年頃からKpop大好きマンとして生きています。コロナ禍あたりから徐々に時代がこちらに追いついてきたようで、どのコミュニティでもKpopトークができる人が増えている実感があり、ちんちゃうれCです。林とKpopについて語りたい方、いつでもお声かけください。

なお、弊社代表はNew Jeansのことを時々Blue Jeansと呼ぶことがありますが、生温かい目で見守っています。(そういえば、BCG時代に業務外イベントでKpopグループを4象限のマトリクスにまとめたら、誰からも共感を得られず、ただどん引きされたことがありますが、今だったら少しは違っただろうか…?)

コンサルからスタートアップへ

振り返ると、コンサルタントという職業は、”短距離走”気質な私にとても合っていたと思います。

プロジェクトごとに期間・ゴールが設定されており、そのゴールに到達するために集まったチームで常に目的志向で全力を尽くす、という働き方は、短距離走に似ていると思っています。

プロジェクトによってテーマや領域は多様な一方、コンサルタントとして求められる姿勢・スキルには一貫性があり、プロジェクトごとにその一貫した基準に沿ってポジティブ・ネガティブ両面でのフィードバックを得ることができます。様々な領域の知見を得たり、クライアントや社内チームで本気の議論を重ねていくことによって継続的な刺激を得つつも、常に成長実感を持てる(…というより成長を強制されるに近い)環境は、ひたすら全国各地で短距離レースを走っているようで、最初の数年は、回を重ねるごとに自分のフォームが綺麗になっていく、タイムが良くなっていくような感覚がただただ楽しかったように思います。

ただ、徐々にそういう働き方の中で得られる達成感に対して、物足りなさ・違和感を感じていくようにもなりました。

(詳細は割愛しますが…)結局、仕事を通じて自分が何を得たいかということに尽きると思うのですが、端的に言えば、社会とのかかわり方として、クライアントに伴走するという形ではなく、直接自分で事業をつくる側に立って責任を持つ側のキャリアの方が、自分はハッピーに生きられるに違いない、と思うに至りました。

そして、色々な方と話す中で、事業会社といってもBCGのクライアントのような大企業でなく、スタートアップ企業の方が、”短距離”気質な自分にマッチしそうだと思うようにもなりました。

ただ、当時はシード期の企業は転職先としては考えていませんでした。理由はいくつかありますが、一番大きいのは、自分が活躍できるイメージが全く持てなかったということに尽きます。規模だけが全てではないものの組織として100人前後で、再現性のある仕組みを作っていくようなフェーズの企業の方がコンサルで培った経験を活かしやすいだろうと感じました。

結果的にはこの当時の浅ーーーい仮説を、自分自身で裏切ることになり、今があります。

M2Xとの出会いと自分の中での変化

岡部とは、BCGで一度同じプロジェクトで働いて以降、お茶飲み友達な関係性でした。

ひさしぶりにキャッチアップしましょうとなったのが、ちょうど彼が起業準備中のタイミングだったのですが、その時に大きな衝撃を受けたことを今でも覚えています。

「あの岡部さんが生き生きとしている…!」

たしか、コロナ禍でオンラインで話したのですが、画面越しでも明確にわかるくらい(コンサル時代には見たことがないような…)生き生きとした表情でM2Xのビジョンやプロダクトについて語る岡部を目の当たりにして、シンプルに「岡部さんもこっち側の人だったんだなぁ」と感じました。(そういえば、当時はまだM2Xという名前すら誕生していなかった)

と、同時に、M2Xがチャレンジしようとしていることに対してシンプルに「めっちゃ面白そう!!!」と感じました。基本的に、特定領域に執着がない人間なのもあり、事業領域に対して「面白そう!!!」と感じることはなかなかないことなので、この時点で、心の中に心地よい揺れがありました。

M2Xの事業については代表・岡部のnoteをご参照ください!

M2X Note: なぜWeb3でもAIでもなく、メンテナンスなのか?|岡部晋太郎 M2X代表

当時、私は教育系スタートアップで働いており、新規事業の事業開発をしていたのですが、徐々に下記2つの理由から「次に転職する際はシード期のスタートアップに身を投じたい」という気持ちが芽生えていました。いずれも私個人の志向性がそうだった、というだけで、万人がそう感じるものではないとも思います。

理由①:コンサルで培ったジェネラリスト的な素養・スキルはゼロイチ環境でも活かせると実感

当時、出島的に数名で事業推進をするいわゆるゼロイチフェーズな体制で働いてみて、

「私、いわゆる”ゼロイチ”の環境って好きなのでは…?」

という、自分でもかなり新鮮な気付きがありました。

何もかもが整っていないカオスな状況で、やるべきことの全体像をざっと洗い出して、重要性・緊急性の両面で評価しながら、時にはバッサリと切り捨てる判断をしたり…といったプロセスは、リソースも限られ、時間的な制約もかかる中、実際めちゃくちゃ大変…なのですが、自分自身は楽しんでいる、という実感がありました。

また、上述したような動き方はコンサル時代に最も鍛えられた筋肉の1つでもあり、今まで培ってきたことをレバレッジしつつ、新たな経験値を積める、という成長実感もありました。

コンサル時代は、あくまでも、戦略として成り立つかを見極めるためのMECEな組立や客観性高く評価することが求められましたが、スタートアップでは、とにかく実践し、外部からのフィードバックを得て仮説を机上ではなく現実の世界で進化させていくということが優先されます。(この違いは二項対立ではなく、いずれも重要な視点である中で、グラデーションとしての違いだと思っています)

私は、この、直接的なフィードバックを高速で得て事業を進化させていくことができる”実践主義”的な環境が、シンプルに好きです。

理由②:途中参加者として過去の意思決定の経緯を実感できないもどかしさを拭えなかった

スタートアップは、ひたすら仮説検証~実践のPDCAを繰り返す必要があり、また、この繰り返しサイクルをいかに高速に回せるかが、会社として成長する上でも重要なポイントの1つになると思います。

前職には、創業後5年程のタイミングでジョインしており、当然ながら当時の戦略は過去の様々な意思決定の積み重ねの上に成り立っていました。ドキュメンテーション文化もしっかりあり、後からジョインした社員でも過去の経緯を理解できる状況にあったのは非常にありがたかったです。 (M2Xとしても意識的に見習っていきたい部分だと思っています)

一方、過去の経緯をテキストとして理解することはできるものの、納得感を得ることは難しいとも感じました。これは、ドキュメントが不十分とかそういうことでは一切なく、初期メンバーに経緯を聞いたりする中で、意思決定に影響を与えたその時のモメンタムのようなものは経験者でないと納得できない部分があるな、と思いました。

同時に、私自身、コンサル時代にひたすら「会社としての意思決定をサポートする仕事」をしてきたこともあり、意思決定の背景への納得感を自分自身が大切にしていることにも気づかされました。

こういった経緯の中で、戦略的なひとつひとつの意思決定に会社の初期フェーズから関わることで、会社としての戦略を進化させる当事者になりたい、と考えるに至りました。

このような気持ちが芽生えている中で、M2Xの起業から3-4カ月経った頃に岡部から「ていうか、一緒にやりません?」とお誘いいただきました。

タイミングとしても、前職で担っていた業務のひと段落があったことも後押しし、心の声が「やりましょう!」と即決したので、ほぼその時にM2Xへのジョインが決まりました。 (もちろん実際は、条件面等の諸々もあり、「ちゃんと考えた上で返答したいので、少し時間をください」と言った覚えはあります。笑)

そして、今

昨年2023年10月にビジネス1人目社員として入社以降、これまでのキャリアで培ってきた”何でも屋”的な強みをフルレバレッジし、濃密で刺激的な毎日を過ごしております。

実態としては、主にセールス/カスタマーサクセス/マーケティングの実務と各実務に紐づく企画業務諸々全般を担当しています(4月にビジネス2人目社員がジョインしたこともあり、セールスは裏方としての関わりがメインになりつつあります)。

今年3月には初めての展示会にも出展。すべてが手探りの中ではあったものの、想定以上に沢山の新しいお客様と出会うことができました。

今年は夏に3回、冬に2回と残り5回(!)の出展も決まっており、今から既に楽しみですが、出展ごとにしっかりと振り返りながら、準備から当日の運営を毎回進化させていければと思っています。

M2Xの個人的推しポイント

私自身が日々身をもって感じている、M2Xで働く推しポイントを3つ挙げてみます。

推しその1:プロダクトチームとの一体感(ビジネス職種から見て)

まだまだ小さな組織だからこそ、文字通り、プロダクトとビジネスが一体となってプロダクト開発を進めています。

一例としては、顧客からのフィードバックやCS目線で感じるアイデア等を直接エンジニアチームに共有・議論する場を週次で設定しており、その中で開発の優先順位や、ものによっては実装方針を決めています。

もちろん、エンジニアが100名以上もいるような企業と比べるとリソースは限定的ですが、顧客が抱えている本質的な課題が何かをビジネス・プロダクト双方で見極めながら優先順位をつけることで、常にスピード感をもってプロダクトのフィードバックサイクルを回すことができていると思います。

ただ、このやり方はあくまでも今の規模にマッチしたやり方であって、組織の拡大に伴って見直していければとも思っています。

推しその2:すべてを自分で作っていくというチャレンジと手触り感

当然ではありますが、セールスもカスタマーサクセスもマーケティングも、全てにおいて”型”と呼べるものはまだありません。試行錯誤しながら”型”のベータ版を作っている最中という感じです。

この過程を面白いと感じられるかどうかは、正直人によるとも思いますが、私のようにコンサル経験がある方はフィットしやすいのではないかと思っています。

例えば、カスタマーサクセスの業務を例に挙げると、顧客にとって、

  • M2X導入によって得たい成果を出すために、どのような業務のTobe像を設計するか
  • そのTobe像を実装するために、どのようなステップで顧客内にM2Xを展開していくか

…といったことを顧客と合意形成していくプロセスは、コンサル業務そのものに近しく、同時に、M2Xとしてそのようなプロセスそのものを型にしていくというチャレンジにも向き合うことにもなります。

全ての業務において、この二面性が求められるというのは、チャレンジングながらも、自分の思考とアクションがM2Xの血肉になっていっている、というこの上ない手触り感を感じることができます。

推しその3:地に足がついている感

シード期のスタートアップに対して持つイメージは人それぞれかもしれませんが、先日、採用候補者の方から「意外だったのですが、地に足がついた感じに惹かれました」というコメントをいただく機会がありました。

地に足がついている、というのを少し私なりにかみ砕いてみると、

①解きたい課題が明確で、実際の顧客の課題・ニーズの大きさを足元の事業状況から実感できる

②メンバーひとりひとりが自立し、チームで成果を出すために自分の役割を全うしている

③実践と振り返りをセットで行うことを重視し、PDCAの仕組みを意識的に作っている

といったことが、会社全体としての「地に足がついている感」を醸成することに繋がっているのではと思っています。

この辺りは、ここには具体的には書けない部分もあるので、ぜひ直接お話できればと思います。

また、個人的には、いずれM2Xのカルチャーとなって言語化されていく部分の1つにもなると思っています。

WE ARE HIRING!!

…というわけで!

非常にありがたいことでもあるのですが、M2Xは新規のお客様がどんどんどんどん増えており、本当に本当に全方位的に人が足りていません。

もし、この記事を通じて少しでもM2Xに興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら、職種を問わず、一度お話させてください!

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