創業以来40年以上にわたり、株式会社テックビルケアは顧客のニーズに寄り添いながら、物件の保守管理を中心に多岐にわたる事業を展開してきました。
今回は、いくつもの職種、業界を経験した後に未経験から入社した吉川さんに、入社の背景や業務内容、お仕事のやりがいについてお話しを聞きました。
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吉川尚貴 / 定期報告事業部
大阪産業大学短期大学部自動車工学科出身。自動車整備士として5年間キャリアをスタートさせた後、営業職へと転身。建材メーカーや不動産営業を経て、現在はテックビルケアの定期報告事業部で活躍中。新しいことに挑戦し、成長することに喜びを感じる。現在は建物、そして人命の安全を守るため、北海道から沖縄まで全国を奔走中。
働く意欲、成長意欲はあるが、すれ違い続けた数年
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ーーでは、簡単にこれまでの経歴についてお話ください。
大学では交通機械工学を学んでいました。当時はとにかく車が好きで、車に触れる仕事に就きたいと思ってディーラーに就職し、自動車整備士として5年間働きました。その後、建材メーカーの営業、不動産営業と職種を変えながら経験を積み、現在に至ります。
ーーなぜ整備士から営業職へと転身したのでしょうか?
整備士として技術職を長く経験していく中で、「新しいことに挑戦してみたい」という気持ちになったんです。そこで最初に思いついたのが営業職でした。正直、営業職が自分に合うかどうかさえ分かりませんでしたが、「とりあえずやってみよう」と。業界は特に絞っておらず、友人の紹介で、たまたま建材製造会社に就職しました。
建材メーカーの法人営業では、企業相手の提案の仕方や商談の流れを学びました。整備士とは異なる様々な経験、知識を身につけられたように思います。
一方で、私がイメージしていた働き方を叶えることができず、あえなく退職を決断して不動産企業に転職しました。
ーーその後の不動産営業でのご経験や働き方についてもお話しください。
不動産営業では、不動産業界自体は未経験でしたが、同期入社の中で売上トップになる実績を作りました。特別な秘訣というわけではありませんが、一般的な不動産営業とは少し違うアプローチ、いわば「不動産営業っぽくない」営業、具体的には、ゴリゴリと売り込もうとしているように見えない、相手に寄り添う性格を活かしたアプローチが功を奏したのかもしれません。
ーーご活躍されていた中で、テックビルケアへの転職理由も教えていただけますか。
実績は出せていたものの、業界特有の営業スタイルに順応できず、改めて自分を見つめ直す時間を設けるためにも転職することにしました。
自分を見つめ直していく中で、これまでの経験から、自分は「手を動かす仕事」が好きだと気づきました。技術系や現場で実際に作業する仕事の方が、自分の性格に合っていると感じたんです。業界は特に絞らず探していたところ、テックビルケアに出会いました。
最初は消防設備の業界など全く考えたこともありませんでした。それでも面接を受けてみたところ、面接がとても印象的だったんです。なんと一次面接から社長が直接対応してくれて。「この会社はただの面接ではなく、僕という人間に本気で向き合ってくれている」と感じましたし、社長の熱い思いや会社の方向性に感銘を受けました。
また、面接後に偶然出会った社員の方が自然に話しかけてきてくださり、その温かさに、「こういう人がいる会社なら、絶対に働きやすい」と直感で思ったんです。
この時点で、この会社で働きたいという気持ちが固まり、他の選考中だった会社をすべて断り、入社を志望しました。
ーー突然ですが、ズバリ入社して良かったと思いますか?
良かったです!理由はいくつもありますが、一番は社員同士の距離が近いことですね。中小企業だからこそ、全員で会社を大きくしていく楽しさがあります。
社長とは毎日顔を合わせられますし、時には一緒に現場に出ることもあります。本当に良い意味で、社長との距離感が近く、コミュニケーションが取りやすいです。
また、上司に対しても意見を言える環境があり、自分の一言で会社を変えられるかもしれないという可能性にも、働く喜びを感じています。他にも様々な好きなところ、良いところがあり、一日じゃ話しきれませんね(笑)。
ようやく見つけた、自分のやる気が認められる場所
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ーーでは、現在の業務内容について教えてください。
現在は定期報告事業部に所属し、建物の安全を確保するための「建物の健康診断」を行っています。消防法および建築基準法に基づいて、建物の状態を調査するんです。
具体的には「非常照明の動作確認」「建物の亀裂や破損箇所のチェック」「防火設備(防火シャッター、防火扉)の点検」が挙げられます。
担当エリアは全国で、月に最低1回は出張しており、多い時は月の半分ほどを出張で過ごすこともあります。北海道から沖縄まで、様々な地域の建物を点検しています。
出張で遠方に行く際は、その地域の建物を一気に回ります。関東は東京に事務所があり、常駐している社員は1名。人数が少ないため、他の地域の社員と一緒に回ることも多いですね。
▼業務内容の詳細についてはこちら
ーー業務の面白さややりがいについても教えてください。
個人では足を運ぶことが無かったような地域に出張できるのが面白いですね。他にも、有名な建物の裏側を見ることができたり、通常は立ち入ることができないエリアに入れることもこの仕事の特権のように思います(笑)。
やりがいは、やはり建物の安全に携われた時に感じますね。「雨漏りの痕跡」「壊れかけている扉」「普段使用しない部屋の状態」等から建物の安全性を判断し、問題点を見つけて管理者に報告することで、問題の重大さを理解してもらえることにやりがいを感じます。
ーー未経験で入社してからどのようにして仕事を覚えましたか?
私は中途入社ですが、テックビルケアは転職者にも必ず1人の先輩がマンツーマンでついてくれるので、とても学びやすかったです。座学よりも現場でのOJTがメインなので、早い段階で実践的に技術を習得できました。
また、入社直後に教育担当の先輩から「吉川さんが何をわかっていないのか、私はわからないので、どんどん聞いてください」と言われたのが今でも強く印象に残っています。
これまでは自分一人で学ぶことが当たり前で、「質問することが迷惑かもしれない」と遠慮しがちだったんですが、ここでは「聞くことが成長につながる」と実感しました。
この言葉のおかげで、今の自分があるとも感じています。そして、自分も後輩を教育する際は、同じような環境を作りたいと思っています。
ーー得られた経験や知識、スキルについて教えてください。
消防設備や建物の安全性に関する知識や技術が身につきましたね。そのためか、日常から「建物」についてより深く考えるようになりました。ニッチな業界ですが、日常生活にも活きる、特別な学びを得られていると感じています。
これからも、会社のみんなと一緒に歩んでいく
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ーー現在の目標についてお話しください。
業務面では、定期報告事業部での経験がまだ浅いので、まずは現場を最もこなせる人材になることを目指しています。社内では、今は中間層の立場にいるので、上層部と後輩世代を繋ぎ、バランスをうまく取れるポジションになりたいと考えています。
ーー貴社に合う人材とはどのような人でしょうか?
個人プレーが好きな人は向いていないかもしれません。むしろ、みんなで一つのことに向かって建設的に意見を出し合うことが好きな人に向いています。社長がよく「100m走より二人三脚」と言っているんですが、まさにそんな会社です。また、手先が不器用だったり、技術職が苦手な人でも、十分やっていける会社だと思います。そういった先入観は取り除いてほしいですね。
ーーでは最後に、就活生へのメッセージをお願いします。
とにかく人間関係が良い会社です。いくつもの会社を経験してきましたが、今が一番幸せを感じています。人ありきで会社を選ぶ方は、まずは一度足を運んでもらいたいですね。
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