株式会社グリーングロース(以下、グリーングロース)について、代表の河野が日々どんな考えで経営と向き合い、これから組織をどうしていきたいか、会社の未来像も含めて、みなさんに知っていただくためのインタビュー記事です。創業期スタートアップ代表が"これまで"と"これから"を赤裸々に語っています!
グリーングロースにはもちろん、再生可能エネルギー分野に興味がある方は必見です!
1. 環境問題が自分ごとになったヤップ島での経験。そして、レノバへの入社2. より高みに挑戦すべく起業に踏み切る。グリーングロースの誕生3. 再エネからイノベーションを共に起こす。これからの目標4. グリーングロースのカルチャーと採用について
株式会社グリーングロース 代表取締役 河野淳平1995年生まれ、福岡県北九州市出身。早稲田大学商学部卒業。学生時代に複数のスタートアップでインターン経験を積み、起業家を志す。大学卒業後、株式会社レノバに入社し、一貫して再エネ発電所の新規開発に従事。太陽光、バイオマス、洋上風力等のマルチ電源で事業企画・プロジェクトマネージャーを務め、事業開発の最前線で事業計画の策定から各種ステークホルダーとの合意形成、許認可取得、パートナー選定、ファイナンス協議と横断的に事業を推進。自身がゼロから携わった大型バイオマス発電所にてファイナンス組成・工事着手に至った。レノバ退職後、自身で会社を興すことを決め、様々な分野で事業検討を行ったのち、エネルギー分野での再挑戦を決め、グリーングロースを創業。
環境問題が自分ごとになったヤップ島での経験。そして、レノバへの入社
「大学入学当初は、大企業に入って、安定的な生活を送ることをずっと想像していました。ですが、大学2年生の時に始めたインターンでビジネスを通じた課題解決に本気で取り組んでいる社長と出会ったことをきっかけに、自分もいつか起業したいと漠然に思うようになりました。」
地元福岡から上京し、早稲田大学で学生生活を過ごしていた河野は、サッカーサークルでの活動や、学部で有名なゼミに入るなど至って一般的な学生だった。ただある日、ゼミの教授に進められ入社した訪問看護分野でのインターンを通して、"起業"ということが身近になった。
「とはいえ、どの分野で起業するか、当時はまだ明確にはなかったんです。そこで、とにかく最短最速で成長できる環境を求め、上場前の成長期にあるベンチャーを探し、最終的には再エネ市場のトップランナーである株式会社レノバに入社を決めました。それは、大学のあるプログラムでミクロネシア連邦ヤップ島を訪問した時に、海面上昇の影響をリアルに知り、大きな衝撃を受けたことがきっかけでした。ずっと見つからなかった"自分が人生を賭けたいこと"が、「もしかしたら環境問題の解決かもしれない」と直感で思ったんです。」
早々に、ITスタートアップ(Sansan)に内定をいただいていたものの、ヤップ島での経験や福島第一原発の見学を通じて地球温暖化やエネルギー問題に関心が高まり、入社2週間前にお断りの相談に駆け込んだそう。当時は周りから引き止められつつも、環境分野への思いは変わることなくレノバに入社。
「レノバでは、太陽光、バイオマス、洋上風力の3つの電源開発をプロジェクトマネージャーとして従事していました。具体的には、ゼロから事業候補用地を探すことや、他社開発案件への共同事業提案、漁業組合や自治体などのステークホルダーとの折衝、銀行との資金調達交渉、契約書のリスク判断など、地道に泥臭く、目の前の業務と向き合ってプロジェクトを1歩1歩進める日々でした。とにかく仕事に夢中になり、成果にコミットし続けた結果、ありがたいことにプロジェクトチームを束ねる最年少マネージャーも任せていただきました。」
当時、専門性の高い再エネ業界で少しでも自分ができることを増やし、プロジェクトを1歩でも前に進めたい、その一心で朝から晩まで会社に残って働き、質を量で凌駕するような生活を過ごしていた。仕事に集中するために、会社の近くに自宅を移し、毎日自転車で出勤をしていたそう。
より高みに挑戦すべく起業に踏み切る。グリーングロースの誕生
「社会人4年目の折り返しで、起業に踏み切りました。"そのまま会社員として留まる自分"と"自分で会社を起こして事業をつくる自分"を俯瞰して比較した時、後者の方が社会から見てより自分を生かせるのではないか、何か新しい価値を生み出せるのではないか、と信じて退職を決意しました。
レノバでの日々は本当に楽しく、エキサイティングで、周りの方にも大変良くしていただいていたのですが、「今とは違うステージで、もっと自分も社会も成長させられるチャンスがあるはずだ」という思いが強くなりました。」
がむしゃらに働き続け、誰よりも量をこなし、再エネ事業開発の打席に立ち続けた3年間。一見出世コースにも見えるが、より高みを、よりスピード感持って目指すために、2021年9月にレノバを退職、2022年4月22日(Earth Day)にグリーングロースを創業した。
「もともと、"何をするのか"事業計画が明確に定まっていない中での起業だったこともあり、脱炭素領域を中心に検討しようと決めてからも、思うようにアイディアが明確にならないという現実に直面しました。”もしかしたら自分がやっていることは遠回りなのかもしれない”と、暗中模索の日々でした。ですが、周りの起業家の先輩から多くのアドバイスをいただいている中で、"とにかく毎日やるしかない。やる中で見えてくるものがある"と割り切れるようになってから、事業に対してひたむきに向き合い、集中できるようになりました。」
当初、個人事業主としていくつかの案件を数人の仲間と一緒に回しながら、徹夜で事業計画やビジョンを練るというハードなスケジュール。ただ、会社員というレールから外れたことには一切の悔いがなく、ひたすらに起業家として社会を変革していくため、事業と向き合い続けている。
「新卒当時と変わらず、”一刻も早く、日本を脱炭素化したい”と本気で思っています。そこに対しての思いは揺るぎ無いもので、自身が貢献して先導したいと思う一方で、現状ではまだまだ自分が思い描くような事業成長には届かず、さらなる成長意欲に日々駆り立てられています。身体的にキツくても精神的にきつくてやめたいと思ったことは一度もなく、毎日の新しい学びや人との出会い、チャレンジ、事業拡大フェーズを楽しめています」
日本の脱炭素化への焦りが原動力のひとつになり、"経営という冒険"をアグレッシブに楽しみ、辛いことも"成長痛”だと、まさに起業家精神を遺憾なく発揮している。毎日仲間に対して、営業状況や先輩からの教え、その日の気づきや学びを共有し、周りも自分も鼓舞している。
「"IT"が担ってきた産業変革を、今後は”脱炭素”が担う、その変革を日本からリードして環境と経済を両立させるモデルを創っていくという思いが強いです。「グリーングロース」の社名も、"脱炭素社会への移行をコスト負荷ではなく、個や産業、社会を発展させる形で推進することを願い、名付けました。この会社に関わる個々人が世の中を変革していく一員として挑戦・成長し続けるエキサイティングな集団を目指しています。
みなさんもよく耳にする通り、これからは環境負荷が低いモノやサービスが社会から求められており、日本においては産業構造そのものを脱炭素していくことで、結果的に社会を豊かにすることに繋がっていくと確信しています。」
再エネ業界で若くから挑戦をする起業家は市場的にも稀有である。一方で、「日本の産業構造を好転させる」と壮大な目標を掲げ、持ち前の企画力と提案力を生かして、会社として着実に成果を上げている。
「会社を経営する中で個人的には、相手が発言することに対して"オープンに傾聴する"ということと、"相手にGIVEする"ということを常に心がけています。冒頭よりお伝えしている通り、常に自分が変化し成長を続けたいと思っていて、そのためには自分の視野を広げ、多くの考え方や価値観を吸収するためのコミュニケーションが必要だと感じているためです。
さらに会社の仲間に対しては、"本人の成長のためになるか"、 "強みを生かせるか"を意識して仕事を依頼するようにしています。グリーングロースという一つの船に乗るみんなで、この冒険を一緒に楽しめるように意識しています。」
過去働いたインターン先の師匠より受けた「人に与えた先に自分に返ってくる」との教えを忠実に守り続けている結果、知人から仕事の話を頂いたり、経営に関して親身なアドバイスをいただく機会も多い。
独りよがりな経営ではなく、常に仲間が気持ちよく働けるか、この行いは社会をよくするのか、ということを考えている。
再エネからイノベーションを共に起こす。これからの目標
「長期的な大きな目標としては、”グリーングロースを脱炭素領域のトップランナー”に成長させることです。Sansan株式会社代表の寺田さんや、株式会社レノバ代表の木南さんは、自身の中で圧倒的なロールモデルであり、彼らのように市場を切り拓き、業界を牽引する人間になりたいです。
そのためには、目の前の小さなことを一つずつ大事に、毎日200%の力を出し切り、事業として国内に留まらず世界を視野に入れて会社を一歩ずつ前進させていきたいです。」
レノバ での経験を通して、再エネを創出することによる社会インパクトを現場で実感した。これからの10年は再エネの創出に加えて、どのように活用していくのか、各産業の脱炭素にどのように組み合わせていくのか、をデザインし、イノベーションにチャレンジする時代と考えてる。グリーングロースならではの強みを見出し、多少遠回りしながらも、冷静に必要なことを洗い出し、役割を持って押し進めている。
「会社としても個人としてもまだまだ未熟で、個人商店からやっと会社になってきたというフェーズ。"蒔いている種の中でほんの少し芽が出始めた"状態なんです。『再エネからイノベーションを共に起こす』というビジョンを基に、仮説検証しながらどこでアクセルを踏むのかを判断することが必要です。幾度となくおとずれるであろう逆境に耐えうるしなやかで強い組織を作りたいです。」
今後、代表自ら取り組む伴走支援だけでなく、専属のコンサルタントを付けるソリューションの拡大や、テクノロジーを活用した取引スキームの構築など、スピード感を持って回せる仲間をグリーングロースに巻き込んでいく。アクセラレータープログラムへの採択を機にスタートアップとして成長速度をより意識するようになった。
グリーングロースのカルチャーと採用について
「グリーングロースには、自分がやりたいことを主体的に発信して、組織のため社会のために頑張れる人が多いです。自身もメンバーに対してフラットに接することや、主体性や挑戦を応援する文化の醸成を意識しています。
そして、各分野で「やり切るから任せてくれ」と名乗り出る人がいたら、その人に全面的に任せていきたいし、お互いに背中を預けられる関係性を築きたいです。そして、エネルギー業界に知見がない人にこそ、ジョインしてもらえるような体制・カルチャーを整えていきたいです。」
現在、メンバーはインターン生含めて7名。全員がグリーングロースのビジョンに共感し、社会を本気でよくするために精力的に活動をしている。
仕事では業界を牽引する会社に成長するために邁進し、プライベートでは定期的に懇親会をしたり大学の先輩後輩のようなフラットな関係が築かれている。
「社会の荒波を楽しめるような「変態」と一緒に働きたいです。市場が新しいからこそ、若い世代にとってチャンスに溢れている。20-30代のうちに何かを成し遂げたい、という人にとってはうってつけの環境が整っています。
再エネを起点に社会を変えていきたい、と本気で思っています。我々の思いに共感していただける方は、ぜひグリーングロースの門を叩いてください。」
グリーングロースでは、創業メンバーとインターン生を積極的に採用中です!
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