あなたの隣に座る同僚は、どんな本を読んでいますか?
もしかして、あなたが毎日交わす「お疲れさまです」や「よろしくお願いします」の向こう側に、全く違う世界が広がっているかもしれません。歴史小説にどっぷり浸る人、ビジネス書で未来を描く人、そして心の支えになっている漫画をそっと持ち寄る人。
私たちの会社では、そんな日常会話では見えない個性が、本を通じて可視化されます。それが、社員一人ひとりがつくる社内図書館「みんとしょ」です。
本棚のテイストは十人十色です。共通の趣味を見つけたり、普段読まない本と出会ったり。ここには、仕事の枠を超えた新しいコミュニケーションの形があります。
目次
「みんとしょ」とは
本を語る、お昼のひととき。「みんとしょランチ」
なぜ「みんとしょ」を始めたのか?
感想のシェア
本を通じた、深いつながり
私たちが大切にしていること
「みんとしょ」とは
「みんとしょ」は社員一人ひとりが本棚オーナーとなり(※1)、自分の好きな本を共有できる社内図書館です。この取り組みは、民営図書館である静岡県焼津市の「みんなの図書館さんかく」の活動に着想を得た社員から企画提案があり、始まりました。(※2)
「みんとしょ」は、“みんなの図書館”の略称です。オフィスの一画に設置された本棚に、それぞれが思い思いの本を持ち寄り、社員全員が自由に閲覧・貸し出しできる仕組みになっています。
特徴は、希望者が本棚オーナーとして、自分の本を並べられる点です。
オーナーごとに棚のテイストが異なり、小説やビジネス書、エッセイ、哲学書、漫画、絵本まで多種多様。本好きの人が思い入れのある一冊をシェアしたり、普段読まないジャンルの本に偶然出会えたり。ふとした会話のきっかけにもなっています。
本はオフィス内での閲覧はもちろん、オーナーの意向次第では持ち帰って読むことも可能です!
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※1 スペースに限りがあるため、全社員が同時に本棚のオーナーになることはできません。オーナーは一定期間での交代制を採用しています。
※2 以下のウェブサイトを参考にしています
全国のみんとしょ | みんとしょネットワーク
図書館はつくれる。空き店舗の新しい使い方、完全民営・黒字経営の「みんなの図書館さんかく」の思想。|Junya Dohi
PYNT | NIKKEN SEKKEI LTD
本を語る、お昼のひととき。「みんとしょランチ」
みんとしょの魅力をさらに広げているのが、「みんとしょランチ」という月に1度定期的に開催されるイベントです!これは、みんとしょに本を提供している人や、自分の好きな本について話したい人が、お昼ご飯を食べながらゆるく本について話すイベントです。
発表者は「いつから本が好きになったのか」「どんなふうに本を読んでいるのか」「この本のどこに惹かれたのか」など、自分の読書スタイルや価値観を共有します。
引用したフレーズに自分の解釈を添えたり、読んで感じたことを紹介したりする場ですが、話す人によって雰囲気やその時に盛り上がる話も違うので、毎回ちょっとした新鮮さがあります。
(写真は2025年7月に実施されたみんとしょランチの様子)
このランチは、発表者が一方的に話す場ではありません。「それ読んだことある!」「あの展開、衝撃的だったよね」といった共感や、「面白そう!」といった盛り上がりも生まれ、知らない人でも楽しめるフラットな空気があります。まさに本を通じて人がつながる時間です。
発表は、参加者が自由にローテーションで担当する形式です。もちろん、聞く専門での参加も歓迎しており、多くの社員がそれぞれのスタイルで楽しんでいます。
なぜ「みんとしょ」を始めたのか?
社員数が急速に増える中で、既存のランチや飲み会、スポーツといった交流の場だけでは、社員同士が業務以外の側面で互いを知る機会が少なくなっていました。そうした機会も重要ですが、それに加えて「多様な交流の選択肢があるとさらに良い」という声もありました。
そこで、本というメディアを通じて、より自然に多様なコミュニケーションが生まれる場をつくることを目的に、「みんとしょ」の取り組みを始めました。
利用は自由で、関わり方も人それぞれです。本をきっかけにした交流を通じて、部署や役職を超えたつながりが生まれやすい環境づくりを目指しています。
感想のシェア
「みんとしょ」の魅力は、本棚を共有するだけではありません。会社の連絡ツールであるSlackを活用し、紹介された本や借りた本の感想を、社員全体で自由に共有できる仕組みがあります。今回は、そこでシェアされた魅力的な感想をいくつかご紹介します。
👤経営推進部・Aさん
【書籍名】
子ども当事者研究 わたしの心の街にはおこるちゃんがいる
【コメント】
楽しくメタ認知できるってのがミソだなと。やってみると面白いですよね。キャラクターを作るのでストーリーが生まれる様なところが面白い。
私の場合は16時頃からお酒飲みたいくんが現れる。18時をすぎると暴れ出す。お酒飲みたいくんは、食いしん坊くんと仲が良くって、コイツらがつるむとロクなことが無い、ってな感じで考えるのが楽しくなります
👤R&D部・Bさん
【書籍名】
人生の経営戦略 自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20
【コメント】
私自身、子どもが生まれてから人生のフェーズが変わっていきていることを感じ、自分の人生を新しい視点から見直したいと思い、読んでみました。
経営戦略の概要がわかりやすく説明された上で、それを人生に当てはめて考えるという構成。経営戦略についても軽く学べるし、人生を経営戦略の視点でも見れて、一石二鳥な面白さでした!
本を通じた、深いつながり
みんとしょは、参加や関与を強制するものではなく、明確なルールもほとんど設けていない緩やかな文化として運営されています。「少し気になったから立ち寄ってみる」「話を聞くだけで楽しむ」といった関わり方も歓迎されていて、誰でも無理なく参加できる環境が整っています。
こうした気軽な関与が、結果的に他部署のメンバーとの会話のきっかけとなったり、共通の関心ごとを通じて自然と距離が縮まったりすることも少なくありません。
本という媒体を通じて、お互いの価値観や人柄を知ることができる、ひとつのきっかけとして社内に定着しつつあります。
私たちが大切にしていること
私たちは、自治体DXを通じて児童虐待という社会課題の解決に取り組んでいます。 その根底にあるのは、社員一人ひとりが自由に意見を交わせる風通しの良いカルチャーです。「みんとしょ」は、そんな私たちの文化を象徴する取り組みの一つです。
現在、カスタマーサクセスを募集中です。社会課題の解決に貢献したい方、立場や肩書にとらわれずに学び合える環境で働きたい方は、ぜひ詳細をご覧ください。
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