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備前焼の里へ、一泊二日の岡山出張記(前編)

11月末、岡山県に出張へ行ってきました。

備前焼「宝山窯」の森さんから窯出しのご案内をいただいて、アートディレクターの梅原、カメラマンの進藤、そしてわたくし、エディターの冨永で取材に伺うことになりました。

実は私は出張に行くのも、岡山県に行くのも、人生初めて。

Musubi Labに入社する前から、備前焼は特に好きな焼き物だったので、またとない機会を逃すまいと、自ら立候補させていただきました。

いまMusubi Labでは、月に1度ほど出張を行っていますが、そのうちの半分ほどはエディターも同行し、インタビュー記事や旅行記、レストランレポートなどを執筆し、Journalとよばれるブログとして公開しています。

一泊二日でおよそ5本の英文記事を作成するのはなかなか大変ですが、スタッフの知見を広げられ、なおかつお客様にも、生の声を届けられる良い機会ですので、今後も継続して出張コンテンツを制作したいと考えています。

それでは、期待と不安が入り混じった一泊二日の様子をご覧ください。長くなりましたので、1日目と2日目で前編・後編に分けましてお届けいたします。

1日目(倉敷美観街〜宝山窯・窯出し〜旧閑谷学校〜ホテル陶)

最初に向かったのは、倉敷美観街。こちらの倉敷民藝館へ取材に伺いました。

倉敷美観地区の中で、古い建物を再生して公開した第1号が倉敷民藝館。江戸時代後期に建てられた米倉を改装したそうです。目黒区駒場の日本民藝館との関わりなど、学芸員の方から詳しいお話をたくさん聞くことができました。

そのあと、待ちに待った窯出しを見るため、車を走らせて宝山窯へ。

窯出しの前にも森さんにお話を伺いました。

いよいよ窯出しです!

ハンマーで周囲の土を崩して

石板を取り外して

ブロックを取り出して

中が見えるようになりました!

外から見えているのはほんの一部。登窯の内部はとても広く、2500点以上の焼き上がった作品が並べられているそうです。

森さんのご好意で窯内部に入ることができましたが、まだほんのりと暖かい。この中にはMusubi Kilnで取り扱う作品も含まれています。

横から見た登窯の様子。縦に長い形状です。

美しい備前焼が陳列された、宝山窯ギャラリー。

名残惜しくも、また翌朝のインタビューに戻ることを約束して、次の目的地である旧閑谷学校へ。
なんといっても圧巻だったのは、国宝の講堂。

ここで学生たちは儒教などの勉学に励んでいたそうです。1日のスケジュールを見ると、なかなかハードな学校生活を過ごしていたようで、かつてのエリート教育の典型とも言える様子を窺い知ることができました。

紅葉の名所としても知られる旧閑谷学校。

これにて本日の取材が終わり、ホテルに戻ります。
今回滞在したのは今年オープンしたばかりの「備前 ホテル 陶」。

こちらは館内の至る所に備前焼が使われており、備前焼を目当てに観光に来られる方におすすめのホテルです。

モダンで清潔感溢れる室内。居心地が良すぎて帰りたくない?

浴室のタイルは、宝山窯のもの。なんとも贅沢な時間を過ごせます。

ホテルを一歩出ると、目の前に線路が。部屋によっては、窓から黄色い電車が通り過ぎる様子を見ることができます。

夕飯は近所の居酒屋で名物カキおこ(牡蠣のお好み焼き)などを堪能し、1日を締めくくりました。

この日は最高気温が10度を切っていて、あいにく寒い中の取材となりましたが、たくさん動いたので寒さも吹き飛ばせたのではないかと思います。出張は体力勝負なので、早めに寝て明日に備えました。それでは、また後編でお会いしましょう!

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