Vision
"誠実な努力が公平に報われる世界"
金融サービスは人々の生活の中心であり、人々が経済に参加して苦境から脱却し、成功の機会をつかみ、夢を追求することを可能にします。 我々は、18億人いると言われる金融アクセスが無い新興国の方々に、”誠実に信用を築くことこそが、豊かな人生への近道だ” という世論の源流を作り、他社を圧倒するTechとスピードを武器に、信用スコアリングを始めとする上質な金融システムを届け、グローバルサウス初の日本人による銀行設立を通じて社会を革新します。
目次
Vision
HAKKI AFRICA 創業の背景
思考の余白がある国、ケニア
無担保マイクロファイナンスの開始
タクシードライバーの自立を支える中古車ファイナンス
貧困課題の解決
テクノロジーで切り拓く、新しい信用の形
HAKKI GROUPへの商号変更
HAKKI AFRICA 創業の背景
思考の余白がある国、ケニア
HAKKIの原点は、創業者である小林が実際に感じたケニアの経済実態にあります。それは法整備やビジネス環境が未だ発展途上であるゆえの「思考の余白」でした。既存のルールが固まりきっていないからこそ、テクノロジーとアイデア次第で社会を根底から変えられる。しかし同時に、非常に深刻な「格差」の現実に突き当たりました。
アフリカには長年、世界中から膨大な支援金が投じられてきました。しかし、貧困という課題は依然として完全には解決されていません。私たちは、一時的な資金援助だけでは社会の構造を変えることは難しいと考えます。
援助を超え、ビジネスとして持続可能な仕組みを
HAKKIがケニアでマイクロファイナンス事業を展開するのは、支援・援助ではなく、社会の課題解決を「持続可能なビジネス」として成立させるためです。私たちが提供するのは、単なるローンの貸し付けではありません。真面目に働く人々が正当に評価され、自らの努力で資産を築き、家族を養い、次の一歩を踏み出せる「仕組み」です。この金融インフラの構築こそが、ケニアにおける社会課題解決のために取り組むべき価値のある挑戦であると確信し、私たちはケニアの地で事業を開始しました。
無担保マイクロファイナンスの開始
2019年スラムでの無担保融資
HAKKIの事業は2019年3月、ケニア・ナイロビにある巨大スラム「カワンガレ」から始まりました。約13万人が暮らすと言われるこのエリアでは、当時は公的なデータや統計が一切存在せず、インターネット上にも実態を掴める情報はありませんでした。
またケニアにおける民間融資は、金利は低いが極めて厳しい審査条件の銀行融資と審査のハードルは低いものの金利が高く少額ローンのマイクロファイナンスに分離され、小規模事業者が事業を拡大させることは事実上不可能な状況にありました。私たちはこの「信用の空白」を埋めるべく、まずは現地で自ら情報を集め、独自の信用スコアリングを構築することから着手しました。担保を持たない彼らに対し、データに基づいた無担保マイクロファイナンスを提供することで、金融から疎外された人々の可能性を拓こうと試みたのです。
直面した困難と事業転換
しかし、現地の生活習慣や家計管理の特性上、当初の計画通りに返済を継続してもらうことは容易ではありませんでした。さらに、追い打ちをかけるように発生した新型コロナウイルスのパンデミックは、現地の経済活動を停滞させ、多くの顧客の返済を困難にさせました。
この現場での手痛い教訓こそが、現在の主力事業である「事業用中古車ファイナンス」へと繋がる重要な転換点となりました。私たちは失敗を恐れず現場のリアルに寄り添い続け、そこで得た生きたデータをもとに、一人ひとりの生活を確実に支え、共に豊かになれる仕組みを構築しています。
タクシードライバーの自立を支える中古車ファイナンス
中古車ファイナンスの開始
スラムでの無担保融資を経て、私たちは2020年10月、中古車ファイナンス事業を開始しました。 ケニアにおいて、タクシーは人々の日常に欠かせない重要な交通インフラです。現在、ケニアの多くのドライバーは、月に80,000 〜 120,000ケニア・シリング(約9万2千円 〜約14万円)ほどの収入を得ています。大卒のオフィスワーカーの月収が3万円〜のケニアでは一見、生活を支えるのに十分な金額に見えるかもしれません。しかし、多くのドライバーたちは深刻な問題に直面していました。
彼らの多くは信用情報を持たないがゆえに、自力で車を購入するローンを組むことができません。結果として、レンタル会社や知り合いから車を借りて働かざるを得ず、週に7,000〜10,000ケニアシリング(=約8千円~約1万2千円)という高額なレンタル料を支払い続けています。いくら必死に働いても、その車が自分の資産になることはなく、手元にはわずかな生活費しか残りません。
「借りる」から「所有する」へ。働くほどに資産が積み上がる仕組み
「真面目に働いているのに、なぜいつまでも自分の車が持てないのか」
この現状を打破するため、HAKKIは中古車ファイナンスの提供を開始しました。既存の金融機関や他社よりも低い金利を設定し、これまで「信用がない」と切り捨てられてきた層へ融資を行っています。
支払いを終えれば車が自分のものになり、働いた分だけ資産が積み上がっていく。私たちはファイナンスを通じて、ケニアのドライバーひとりひとりの未来を支えています。
貧困課題の解決
テクノロジーで切り拓く、新しい信用の形
私たちは、従来の銀行が重視するクレジットカードの利用履歴や銀行口座の明細など、既存の信用情報には依存しません。その代わりに活用するのが、現地の生活に密着したオルタナティブデータです。タクシーアプリ内での走行履歴や評価、そしてケニアで最も普及しているモバイルマネーであるM-PESAの取引履歴。これらを利用することで、真面目に働くドライバーの信用を可視化しています。
さらに、M-PESAと連動した自動記帳システムにより、透明性の高い残高管理を実現。徹底したオペレーションの効率化によって、ケニアにおいて業界最低水準の低金利でのファイナンスを可能にしました。
そして2024年。HAKKIにとって大きな節目となる、初めての「完済顧客」が誕生しました。数年間にわたり、自らの労働で着実に支払いを終えた彼らは、今その車両を自分の資産として手にしています。驚くべきことに、完済したドライバーの中には、事業をさらに拡大するために二台目のファイナンスをHAKKIで申し込む顧客も現れています。
私たちが目指している「真面目に働く人が報われる社会」は、いま着実にケニアに根付いてきています。
HAKKI GROUPへの商号変更
グローバル展開を見据えた事業の拡大
HAKKI AFRICAは2025年9月、さらなる飛躍を目指し「株式会社HAKKI GROUP」へと商号を変更をしました。
私たちは創業以来、ケニアでのマイクロファイナンスを通じて、真面目に働く人々の自立と生活向上に向き合ってきました。スラムでの試行錯誤やコロナ禍という逆境を乗り越え、データに基づいた独自の信用構築と中古車ファイナンスという持続可能なビジネスモデルの一つの正解を導き出しました。
「可能性をふやす人を、ふやす」
そして私たちは2025年よりケニアに加えてインド、南アフリカでの事業を本格的に開始しました。私たちが向き合うべき課題は、もはやアフリカ大陸だけにとどまりません。
アフリカ地域のみならず、世界中のあらゆる地域で、金融から疎外されている人々の可能性を拓いていく。その決意を込めて、私たちは「HAKKI GROUP」という新しい名前へ変更しました。
私たちが目指すのは、世界中で「自分の力で未来を切り拓こうとする人」を一人でも多く増やすこと。日本発のグローバル企業として、私たちはここからさらに力強く羽ばたいていきます。
これからのHAKKI GROUPの挑戦に、ぜひご期待ください。