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クローバーでは2019年1月、1階が高齢者デイサービス、2階が障害児向け放課後等デイサービスの「多世代共生型デイサービス(クローバー学芸大学)」をOPENしました。高齢者施設と障害児支援施設が一体となっていて、利用者同士が交流できる施設としては、都心初になります。
デイサービスクローバー学芸大学(1階)
クローバーキッズ学芸大学(2階)
「共生」ってそもそもなに?
高齢者と子どもがどうやって一緒に過ごしているの?
というご質問がよくあるので、今回はクローバーが考える「多世代共生」について書いていきたいと思います。
キッカケは「子連れ出勤」
クローバーでは、2012年から「子連れ出勤」を行なっています。保育園に子どもを預けられないキャストのために、高齢者デイサービスに子どもたちが一緒に出勤できるようにしました。現場キャストからのアイデアでした。
元々はキャストのために始めた制度でしたが、始めてみると、ゲストや子どもたちにとっても良い影響が見え始めました。
例えば、高齢者のゲスト。重い荷物が持てない方が、赤ちゃんは抱っこできたり。キャストがどれだけ笑わせようとしても笑わなかった方が、子どもが来るようになって笑顔になったり。病院では改善しなかった症状が改善した方もいました。
一方で、子どもたち。保育園に行けていないので人見知りが激しかった子も、ゲストが一生懸命話しかけることでお母さん離れが進み、発語が進んでいなかった子がよく喋るようになりました。
最初は子連れ出勤を不安に感じていたキャストも、ゲストが子どもたちの面倒を見てくれるので、安心して自分の業務に入ることができました。
働きたいキャストが働くために、「子どもが無理矢理連れてこられている・ゲストが迷惑している」ではなく、キャストも、子どもも、ゲストも、お互いにとって良い関係が構築されました。多世代共生によって、スタッフが利用者に一方的に行う介護ではなく、「それぞれに役割が生まれ、立場を超えてお互いが助け合う支援ができるのではないか?」という発見でした。
国も進める「地域共生社会」
「共生」を進めるようとしているのは、クローバーだけの話ではありません。
少子高齢化、社会補償費の増加、老々介護、ヤングケアラー・・など数々の課題を抱える日本。「家族が介護する文化」「支え手が受け手を支える社会」というこれまでの考え方では、成り立たなくなってきました。
そこで、「地域で支える社会」「支え手と受け手の垣根を超えて、誰もが役割を持って活躍できる社会」を作っていこうとしているのが、「地域共生社会」です。
業界の中でも注目される形であり、国や厚生労働省が掲げている地域作りのビジョンでもあります。
高齢者に役割を生み、子どもの自己肯定感を育む
「共生型デイサービス」のクローバー学芸大学は、その流れの中で生まれた事業所です。高齢者デイサービスのゲストと、放課後等デイサービスに来ている発達障害の子どもたち。子どもたちの休み時間や、おやつ作り、イベントなどを通して交流をしています。(※現在は新型コロナウイルスの影響で、一時的に交流を控えています)
高齢者ゲストが洗濯物を畳んでいるとき、子どもたちも一緒に手伝ってくれたり、高齢者ゲストが、子どもの宿題を見てくれたりもします。お世話される側になってしまいがちな要介護高齢者の方は、子どもの存在があることで「見守る立場」に変わります。
子どもたちは、学校でもない、家族でもない第三者の大人との交流で、コミュニケシーションや思いやりを学ぶ機会が生まれます。高齢者の方は、障害があるかどうかで子どもを見ることはせず、お手伝いをしてくれた子には「えらいね」、一緒に過ごしているだけでも「かわいいね」「いい子だね」と愛情を伝えてくれます。障害特性を周囲から理解されず、自信を失ってしまっている子どもたちの自己肯定感を育むことにもつながります。
クローバーがつくりたい世界は「お世話する場所」ではなく「お互いさまの世界」
「なんでもキャストがやってあげる」ではなく、時には「キャストがゲストに助けられても良い」、そんな場所を目指しているのがクローバーです。
現在は、デイサービス、保育園、シェアハウス、カフェなどが一つになった事業所OPENの構想も動き始めています。(近日、こちらのストーリーも公開予定です!)
介護や福祉のスキルよりも、「人と人をつなくコーディネーター」として役割を担ってくれる方に来ていただけたら嬉しいなと思っています!