【第2回】佑介さん(代表)とゲストが対談!佑介さんが新しい価値観を開拓するためのトークイベント
#2 トークテーマ:地方移住の本音
※この記事はオンラインイベントのアーカイブになります。
イベント:2023年3月20日開催
どんな企画なの?
この企画は秋田マテリアルの代表取締役である佐藤佑介(以下、佑介さん)が、ゲストを招いてトークテーマに沿って対談します。佑介さんが気になることや、参加した視聴者さんから、ゲストに質問していき新たな価値観を開拓していこう!という企画です。ゲストに次のゲストを繋いでもらうリレー形式で、秋田に留まらず日本各地にいるゲストと対談する新鮮でわくわくする内容となっています!
今回は滋賀と福井の2拠点で暮らす中谷翔さんと対談しました。
中谷 翔(なかたに しょう)
出身/京都府
職業/宿、シェアハウスの経営(その他にも複業あり)
移住先 / 福井県
佐藤|移住しようと思ったきっかけはなんですか?
中谷|コロナの流行や自然災害の経験から価値観が変わりました。
いずれは地方で暮らしたいと思っていたのですが、一度都会での暮らしも体験したかったので東京で働きました。都会は楽しかったですが、消費社会になっていることを感じて、やはり生産する側の田舎で暮らしたいという気持ちが強くなりました!。そこで、東京都の旅行会社で働いた後、岐阜県の白川郷で働きました。その後、地域おこし協力隊として7年前に福井県に移住しました。
佐藤|なぜ福井なの?
中谷|移住先は福井県ではなかった可能性もあります!
旅行会社と宿泊施設の経験があったので、その経験を役立てる場所に行こう!と決め、いろんなお仕事を探していたところ、福井県で募集していた「地域おこし協力隊」の仕事を見つけました。募集が他で出ていたら福井県ではなかった可能性もあります。
佐藤|いま、お仕事は何をされていますか?
中谷|8個複業をしています!(笑)
1.宿
2.シェアハウス
3.観光協会のお仕事
4.ドローンスクールの講師
5.農業の手伝い
6.町の起業家を育てる仕事
7.宿の事業計画を立てるコンサルティング
8.移住促進
全部福井県に来てから始めた仕事です!
地域おこし協力隊で来たので、3年経つと独立しなければならなかったんです。でも卒業するとなったら、人手が足りないところが多くて、いろんな仕事からお声がけいただきました!それが今の仕事に繋がっています。
佐藤|でも声がかかるってことは、地域の方から認められているってことですよね!
中谷|新聞に取り上げてもらったりしました!
福井県は人口が多くないですし、さらに移住者が少ない地域なんです。なので、何か始める時は、新聞に取り上げてもらえたりします。その中で地域の方に知ってもらって、こんな人がいるなら!とお声がけいただき、おかげさまで生き残れています!
他にも自分から声をかけて繋がった人も多いです。お手伝いをさせてもらって、そこから後の仕事に繋がったものもあります。
佐藤|仕事が8個ある中で、起業支援が気になったのですが、具体的な仕事内容は?
中谷 | 観光地化されてない場所に宿があり、町(行政)から「空き家を使って起業したい人」を支援してほしい、と依頼を受けて伴走支援をしています。他にもセミナーや起業計画を作るお手伝いをしています。
空き家は相続の関係で難しい部分もありますが、貸したり売ったりしたいという申し出がある家を活用しています。起業するときは、専業ではなく複業がオススメです。別で生計を立てていると、もう一歩踏み出すのもハードルが下がるようです。
他にも宿のコンサルティングについては、地元の工務店さんが空き家を買って、今後活用したい、ということでお手伝いしています。
佐藤|そんな自由にやっていたら家族は逃げないですか?(笑)
中谷|本当に理解があると思います!元々は勤め人だったので、地域おこし協力隊で役場で雇ってもらっていたので、そこで働く姿を見てもらって信頼してもらいました。収入が減ったのは一時的ですね。そんな生活だったので、妻は自然があるところが好きですが、雪国が嫌いになってしまいました(笑)
僕が仕事で出張中に、福井で大雪が降ってしまい「家から出られなくなるのでは」と恐怖心に駆られて、今は滋賀県に住んでいます。なので、現在は福井と2拠点生活になりました。車で1時間15分くらいですが、降雪量は全然違います!
中谷|地方は人口減少しているので、人口比でいくと事業が縮小してしまう可能性があると思います。秋田県で事業をやっていくこと、この先どう考えていますか?
佐藤|メインでやっているのが、金属スクラップ・産業廃棄物処理の「環境事業」をやっているので、これとリユース事業をやって、より環境に良い事業にしていかなければと思っています。人口減少から少し外れましたが、業界として、秋田県にかほ市という場所で一つのモデルを作りたいんです。秋田県は、人口減少率や幸福度などで全国ワースト一位なんです。今暮らしている地域の人たちが「幸せだ」と思える地域に変えていきたいと思っています。
肯定的に考えていけるようにしたいと思っていて、人口減少は問題ではあるが本質的なことではないと考えています。県外からでもこの企業に入りたい!という魅力ある会社を作って、周りに真似してもらって、良い会社を周りに増やしていきたいです。
中谷|地方創生事業ってどんな想いでやっていますか?
佐藤|環境事業は、未来の子どもたちに豊かな故郷を残していきたいという想いでやっていますが、100%形にしても地域がめちゃくちゃ盛り上がっている!とはまた違う気がしています。地域にワクワクを創っていかないと若い人たちが夢・希望を持てないのではないかと思っていました。今ドローン事業をやっていますが、他にもここにいて足りないなと思うものを生み出して、若い人たちを巻き込んでやっていきたいと考えています。
会社の理念が「BE HAPPY」で会社があることは、みんなが幸せになることだ!と定義したんです。幸せは自分だけではなく、自分の子どもや孫も幸せであってほしいと思って、現状を変えていきたいと思いました。
【参加者の方からの質問】
参加者さん|地域おこし協力隊の後、やりたいことを見つけられずに帰ってしまう人も多いと思いますが、地域おこし協力隊の3年間で何を意識していましたか?
中谷 | 「やりたい!」と言葉にしたら手伝ってくれる人がたくさんいました。なのでやりたいと思ったことは伝えるようにしていました。地域にとって良い形になるように考えて、伝え方は工夫していました。あとは、とにかくやってみて、合う・合わないを自分で体感するようにしていました。
今の事業は地域おこし協力隊の時に繋がった人たちもいますし、独立後に繋がった人たちもいます。役場を辞めると、生きていけるのか?と心配してくれる人がたくさん居たので(笑)役場はたくさん情報を持っているので、自分の繋がりたい人を伝えると紹介してもらえます!
参加者さん|佐藤さんに質問です。移住にあたって一番のネックは収入というところですが、秋田マテリアルさんのような安定した基盤のある会社で、週5という形ではなく柔軟な形で(複業という形)で働けると、移住のハードルが下がる気がしますが、経営者として率直にどう思いますか?
佐藤 | 会社も現在、業務委託で関わってくれている仲間が複数人います。ある分野で特性を発揮できる方に手伝ってもらったりしています。サーファー採用みたいなのをやってみようかと話していたこともあります。朝サーフィンする人が多いので、12時出勤でそこから8時間働くなど、柔軟な仕組みを作っていきたいなとは考えています。
参加者さん|地域おこし協力隊からみて、地域の企業と繋がるのは難しかったですか?
鈴木 | 宿の事業を一緒に進めている工務店さんとは、イベントを一緒にやったりしていました。地元に住んでいる社長さんなどは、住民として繋がれました。田舎は中小企業が多いので、繋がりやすいと思います。地域おこし協力隊からすると、経営を学べるのでありがたいですね。
参加者さん|田舎にある地域行事の半強制的な行事への向き合い方を教えてほしいです!
中谷 | 最初から最低限で行かせてもらいました。「この子は忙しい子だ」と認識をしてもらって、1戸1人出れば良い場合が多いけど、僕は一人だったのでそれを理解してもらい、ここだけ出れば良いよと言ってもらえたこともあります。僕もここを出れば大丈夫っていうところを抑えています。
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このイベントはゲストがゲストを紹介して繋いでいくリレー形式となっております!
次回は翔さんからご紹介いただく、素敵なゲストさんが登場!
ぜひまたご覧ください♪
翔さん、ご参加いただきありがとうございました!!
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