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《創業ストーリー》シリアルアントレプレナーの創業者が語る、新規事業のスペシャリスト集団 Alter Worksとは?

Alter Worksは、エンジニアリングチームと事業開発チームを擁する、事業創りのプロフェッショナルチームとして、2021年に創業しました。

今回は、創業者であるCEO兼CTOの佐野へのインタビューを通して、Alter Worksに集まる仲間、事業、未来を語っていきます。

佐野 宏英(代表取締役社長 CTO)複数のインターネットサービス開発、プロデュースを手掛ける。2013年に動画広告配信のアップベイダー株式会社設立。2015年に同社をM&Aにて売却。売却先企業の執行役員に就任。2021年にB Dash Ventures株式会社ベンチャーパートナー/テクノロジスト就任。同年、Alter Works株式会社を設立。

新規事業特化型のスペシャリスト集団、Alter Worksとは?

— 佐野さん、改めてAlter Worksの事業内容について教えてください。

Alter Worksは事業開発のプロフェッショナルとして、顧客やパートナーとともに、新規事業における立ち上げの伴走を幅広く行っています。コンサルティングから企画・システム開発・サービス運用までをワンストップで提供しています。

事業の形態としてはいわゆる受託開発ではありますが、受託開発企業においては既存事業のシステムリプレイスなどを請け負うことがある一方、我々は『新規事業開発』に振り切っているという特徴があります。


— 新規事業だけに振り切っている理由はどこにあるのでしょうか?

シンプルに言ってしまうと、「やっぱり0→1って面白いから」です。

既存事業の開発・運用には、どうしても出来レース的な話や、ルールや制約を守りながら開発する必要が出てきますよね。構造上の問題もあって根本的な解決をすることが難しいケースが多く、我々の立場ではその解決まではコミットできない。

それに対して0→1であれば、意思決定プロセス自体は変わらないかもしれませんが、真っ白なキャンパスに絵を描きやすく、かつ生み出す責任も我々が大きく背負う必要がある。なので、ひたすら新規事業開発ができる環境を作りたくて、Alter Worksを創業したという背景があります。

直近では特にエンタメ事業・クリエイター向けのDX領域での支援に力を入れています。


— エンタメ事業のDXですか。レガシー産業におけるDX化が叫ばれて久しい中、エンタメについてはライブ配信やチケットのオンライン化など進化もしているとお見受けしていますが、具体的にはどんな支援をされているのでしょうか?

我々は上記のようなサービスを一気通貫のプラットフォーム上で顧客体験していただける新しいプロダクトを開発・提供しています。

現在、クリエイターや事務所は、先ほど挙がったようなライブ配信やチケット発行など、さまざまな事業会社が提供するサービスを個別に使っているんです。その結果として、顧客データが各サービスに分断してしまっている。これらをひとつのプラットフォームに集約することによって、顧客のニーズを一気通貫で分析することができるようになります。

また、既存のチケット販売やライブ配信といったサービスは、各プラットフォームに支払う手数料も生じます。これを内製化することにより、エンタメ事業者はコストを最適化することが可能になります。


— なるほど、動画配信ひとつにしても、技術的な難易度も高く、エンタメ事業会社単体では内製化の実現は難しいですよね。

はい、そうなんです。パートナーの方とのコミュニケーションを通して、こうした業界のペインから読み解き、プラットフォームづくりを提案して今に至っています。業界共通で抱えている課題ですから、そこには大きなビジネスチャンスがあると考えています。今後はファンクラブや1on1チャット、チケットティング、ライブ配信システムなど機能拡張しながら、エンタメだけではなくスポーツビジネスや政治など、他領域にも展開していければと思っています。


— エンタメ領域以外にはどんな事業を手掛けているのでしょうか?

当社のメンバーが強みとして持っている『広告』『マーケティング』といった領域にも力を入れており、現在、メディア向けのプライベートマーケットプレイス的な広告システムの開発提供を行っています。ここ数年間で広告システムはGoogle一強に迫ってきていますが、メディア独自の広告システムを構築することで、外資の広告プラットフォームに頼らず収益がきちんとあがる構造を作っていきたい、というような揺り戻しがきています。

また、会社としては受託開発だけではなくスタートアップスタジオとしての機能も持っています。全体リソースの10〜20%を使って、新規事業創出のためバットを振り続けることでチームの練度を上げ、新規事業の確実性を上げていきたいと考えています。


— 佐野さんはこれまでいくつかの事業設立やM&Aによるバイアウトを経験されてきましたよね。改めてAlter Worksをなぜ創業しようと思ったのか、どんな世界を実現したいと思ったのでしょうか?

改めて挑戦して熱中し続けることが幸せだと考える中で、もう一度非連続的な新規事業創出にチャレンジしたいと思い創業したのがAlter Worksです。自分自身、これまでいくつかの事業を起こして、一定のサイズまで大きくすることもできたし、数百名規模の経営も経験しましたが、まだまだ日本を代表するような事業は作れていない。「やらない後悔」を残したくないんです。死ぬ直前に、「あれやらなきゃよかった」とは思わないでしょ。いつかは誰しもに、「あのプロダクトね」って知ってもらえるようなプロダクトを生み出したいんです。

バイク屋さんからエンジニアへ。起業・バイアウト、ベンチャーパートナーを経て

— 新規事業開発と一言で言っても、大きなチャレンジや痛みも伴うと思います。そこに立ち向かい続けることができるのはなぜなんでしょうか?

これまでの経験で、「頑張ったらできる」と思えるマインドを獲得できたのが大きいと思います。

私はもともと学生時代からバイクが大好きで、高校卒業後はバイク屋さんで整備の仕事をしていたんです。そこから、ふとしたきっかけでSIer業界に入り、SIエンジニアとなりました。

いざ始めてみると、プログラミングとバイクのエンジンをばらすことには類似性もあって、すぐに面白さを感じるようになりました。「世界中の天才が用意してくれた部品を作って組み上げる」という意味では、大差ないなと。

プログラミングにのめりこんでいく中で、時間を投下すればだいたいのことはできるようになるという実感値を掴めるようになりました。どんどん大きな仕事を任せてもらえるようになり、受託会社の起業も経験しました。

その後、スマホ向けの動画広告の潮流を知り、二度目の起業となるアップベイダー株式会社の創業に至ります。アップベイダーは大手通信キャリアの子会社からのM&Aオファーを受けるという決断をし、事業規模を大きく伸ばすことができました。その後は親会社の経営幹部として、新規事業開発やエンジニア組織の責任者も務めました。

成功も失敗もありましたが、こうした経験を積む中で、「人間たいがいのことはできる」と思えるようになりました。どんなスタート地点からでも、「これもできるかも?」という思いつきから、ダメ元でもチャレンジしてみる。結果としてチャレンジ志向の自分を作ることができたのだと思います。

『ちょうどいいソリューションを、コンパクトに、クイックに作る』技術力が強み

— Alter Worksにはさまざまな業界で研鑽を積んできたプロダクトマネージャー、エンジニアや事業開発などのメンバーがいますが、メンバーはどんなやりがいを持って働いていると思いますか?

我々の強みは、『ちょうどいいソリューションをクイックに作り、結果を出していく』ことにあると考えています。パートナーのニーズを本質的に突き詰めれば、重厚長大なソリューションは不要であることが多く、それは単なるエゴに過ぎません。

大事なのはシンプルであること。足し算はいくらでもできますが、それが芯食った解決策にはなりえないことが往々にしてあります。本当に世の中に求められているものなのか?を突き詰めて、アーキテクチャも機能もシンプルなものを提供するよう心がけています。シンプルなソリューションにワクワクできるか、今できないことができるようになることに対して、興奮できるか。こうした思想を軸にしている環境が、メンバー達のやりがいにつながっていると思います。

昨年、Alter WorksではValue(行動指針)を策定し、これらの思いを言語化しました。キーワードは『熱中』『フェア』『挑戦』『シンプル』。まさにこれらを体現しているのが今の我々だと思います。

一方で、こうした開発環境を実現するには『小難しいソリューションをコンパクトに作る』技術力が必要です。

長年広告業界で高トラフィック・低レイテンシーの開発に取り組んできたエンジニアをはじめ、高い技術力を有した仲間がいることが我々の強みです。


— これからAlter Worksに入社してくれる方には、どんなことを期待しますか?

一言でいうと、『いいやつ』。誠実な人と働きたいです。

会話する相手を理解する姿勢や、周りに感謝をちゃんと持てるような方。

そして新規事業において大事なことは、逃げずに最後まで向き合うこと。責任を持ちながら一緒に走り抜ける方を求めます。

経験やスキルも大事ですが、ぜひあなた自身が仕事において何を大切にしているのかを聞かせてください。共感できるところがあれば、ぜひ一緒に働きたいと思います。

あなた自身を強くしてくれる、一緒に走り続ける仲間もいます。

Alter Worksのフィロソフィは『パーティーを組んで、旅に出よう。』ぜひパーティーに入っていただき、一緒に旅に出ていただける仲間にジョインいただきたいと考えています!

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